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第5章 洗脳されたオリバー

第50話 オリバーの奇行。

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僕は彼の様子をじっくりと見てみる事にした。
すると、彼の自我のなさからかなり洗脳されており、恐らくそれを特には非常に難しいと感じた。

何故、彼が重度の洗脳されているのが分かるって?
それは普段の彼ならあんなクズみたいな聖職者の言いなりにならない事を僕がはっきりと分かりきっているから…。
故に今の彼は非常におかしいと思うのは当然ではないだろうか?

だからこそ俺は彼の行動に異常性に気付いた所為か、僕はここで彼を倒す意思を持たねば逆に殺されるとすら感じた。
故に、俺は彼を目覚めさせたい。

「オリバー。君はさっさと目を覚ませよ。君はあんなクズみたいな聖職者に追従するアホなのか?」

「俺があんな聖職者みたいな連中に追従するとはどういう事だ。俺はあの聖職者の為に存在していると思う。」

僕は、彼の表情や現道性などからその異常性を感じ取り、如何に彼の洗脳が重度で強硬的なのか次第に理解できた。
恐らく、彼は洗脳があまりにひどければ治らない。
何故なら、洗脳が酷くなると人間が元に戻る事は非常に難しい状況に陥るからだ。
最も、それを僕も少しづつであるが、分かってきたような気がしたのはこういう洗脳を解除する事が非常に難しいと感じたからだ。

「なぁ、オリバー。僕はあんな聖職者なんかに負けて堪るかという思いで彼らを追及した。そして君は本来、権力に対して従順しない気質を持っていた。それなのに君はどうして権力に従順する行為に屈するんだよ。」

「…。」

なる程、洗脳された理由についてわからないんだな。
そうとなれば話が早い。

僕は彼の行動から殺して救う事しか考えられないとなると如何に彼が酷い洗脳に犯されていると少しだけ分かってきた。

すると…、

「ペッ…、」

オリバー。
まさか君は急に変な奇声を上げながら、急に何かを歌い始めたが、本当に大丈夫なのか…?

しかも、この曲は不気味すぎる上、なのか危険性を感じると僕は肌に実感した…。
故に俺は耳を塞ぎながら…、

「ぺ・ペ・ぺ~。ペドフィリア。聖職者に~男の子を献上し~、彼らの儀式に尽きします~。」

僕は彼の奇声を聞いただけで明らかに僕の知っている彼とは明らかに違う表情で困惑した。
だが、洗脳されているからこそこういう歌を歌うのだろう…。

普通ならあり得ない彼の奇声…。
何でこんな奇声で騒ぐのか分からない状況の最中、彼がこんなに可笑しな行為に手を染めるとは今の彼は俺だけでなく、信雄さんやマリナから見ても以上だ。

故に、僕は今の彼の行動を見て、本当に廃人になる前に彼を殺して救わねばならないと感じた。
それは同時に彼の為であり、彼の名誉を守る為でもあると…、
もし、この洗脳が長く続けば続けば仮に元に戻ったとしても廃人になるのは確定的で、彼の名誉は非常に落ちると俺は思った。

すると、彼が歌いながら悶えながらも態度が急変し…、

「男色と~小児性愛で~、彼らに献上しまくりさ~。」

やっぱりおかしい…、

この歌の歌詞の内容は本来なら、彼が歌う内容ではない。
何故なら、この歌は悪魔崇拝儀式の歌だと僕は感じるからだ。

やっぱり彼の奇行を見ると明らかに僕の知る彼とは別物だ。
だったら、僕はスタンガンとシステマで彼を殺すしかないと感じた。
御免な…、オリバー。
君を殺さなければ君の名誉を生かす事が出来なくなるから…、

「オリバー。君をここで殺す事になるが済まない。」

「おっ、お前。男色小児性愛を彼らに献上する歌を歌っているのにどうしてそれを阻止しようとする。」

「狂っているのは君の方だよ。オリバー。目覚めるか。殺されるか、どっちかにしろ。」

僕は彼に対して止めを刺そうとした。
早く殺さないと僕の方が先に殺されてしまう。

しかし、彼は僕の攻撃を予見して急に動きを変え…、

「なら、ここで逃げる。お前は後で後悔するがよいな…。」

刃物が僕の方に目掛けて攻撃してきたな。
僕はその言葉を聞いて、本当にこれから不穏な雰囲気に取り込まれそうだと感じた。

「オズワルドさん。」

「あぁ、マリナ。僕は大丈夫だ。でも、彼は完全に洗脳されたね。まるで悪魔崇拝しているような顔で俺は凄く恐怖を感じた。」

「そうか。でも、彼は確かにサイリスタ帝国の聖職者に何か洗脳されていると思ったよ。」

「そうか。なら良いんだ。」

「ふぅ~。なる程な。俺も悪魔崇拝によって洗脳されたといっても良いが、彼らは脳に洗脳を施す事で戦闘意欲を上げる話もあるから余計にな…。」

僕は信雄の話を聞いて非常に合点が行く内容だった。
それが正しいとは思えなくても僕は彼の行動から大体、合っていると感じた。

だから、僕は洗脳された彼を解く為に彼を殺すしか救えないと思いながら聖職者に対して怒りがこみ上げた。

彼をこんな風な男にしたとして絶対に許さないと…、
僕はそう感じた。

そして、それは彼の名誉を守る為でもあった。
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