上 下
13 / 252
第1章 サイリスタ帝国の謎。

第12話 サイリスタ帝国の首都で行われている実態。

しおりを挟む
俺はオズワルド・ジョンソンというジャーナリストとは現時点では和解しなかったが、利害の一致から同行する事になった。
故にこれから、サイリスタ帝国の闇がどんなものなのか暴く意思を示して腐敗実態ををはっきりさせて、魔法使いの村に報告しようと思った。
最もサイリスタ帝国の闇は非常に深く、軍人や聖職者の闇を暴かなければ間違いなく平和が到底、来ない事、庶民の犠牲者が出る事は間違いなかったからだ。

だからこそ、俺はこれからサイリスタ帝国の首都『オッタピア』に向かう事にした。

************
それから4時間後…、

ようやく、サイリスタ帝国の首都『オッタピア』に到着した俺達はこの街が他の町と違って如何に近代的なのかを唖然とした。
同時に、この街の腐敗現場の実態を明らかにする上でも非常に大事だと感じた。

すると、俺はあるものを見てしまった。
それは…、

「フランコ15世はとっとと辞任しろ。小児性愛や政治汚職を好むお前なんか、聖職者に相応しくないんだよ。」

本当に、この国は腐敗しているんだな。
俺が、この威圧的なデモが行われている実態を見て、本当にこの国を変えなければ恐らく、未来はないと感じた。

だからこそ、俺はオズワルドにフランコ15世の事を聞き出す事にした。

「なぁ、オズワルド。フランコ15世って、この国の腐敗した聖職者で合っているか?」

「信雄。君の言う通り、奴が例の男色小児性愛事件の主犯だよ。彼を含めた側近や軍人たちがこの国の男の子を相次いで誘拐して小児性愛を繰り返し行った後、悪魔崇拝として彼らは生贄にされるんだ。」

「なる程。流石だ。」

何という外道なんだ。
そして彼らは宗教の本来の模範に反する悪魔崇拝の考えを持っている。
本来、宗教は子孫繁栄の為に、同性愛、特に男性同士は禁止されている。
だが、彼らは男色小児性愛を頻繁に行っている。
それは、サイリスタ帝国の聖職者が女人禁制とそれを使った宗教をやろうとしているからだ。

彼らが非常に危険な悪魔崇拝的な思想を持っているならば、俺はそれに反対する庶民の気持ちが分かった。
しかし、オズワルドは何故、このデモに参加しないだろうか?
俺はそれが気になった。

「それで、オズワルド。お前が何故、このデモに参加しないんだ?」

「俺はこのデモには参加しない理由は君も知っているから、あえて君自身で答えてくれ?資本主義の原理がヒントだ。」

「オズワルド。お前はホンマに悪党やな。デモによってガス抜きバイトデモが非常に多くあるからだろ。」

「信雄。まさにその通りだよ。デモによってはガス抜きバイトデモがあって本音ではない、お金を支払ってデモを誘発するバイトが非常にある事を理解しているな。」

「確かにデモによっては金で動かす人工芝運動があるからな。」

俺の予測は合っていた。
ロシアで行われたソドミーを支持するデモの場合、明らかにバイトで金をもらう為に、デモを行っている人が非常に多かった。
彼らはロシア国民の為にデモを行うのでなく、寧ろ特別な勢力から支援されたデモ、即ち人工芝運動の臭いがした。

だから俺は、そういうデ胡散臭さデモを感じ取れたのは、人工芝運動があったからに他ならなかった。
そんなに、訴えたければデモよりビラ配りした方が非常に効果あると思うが、デモの参加者は本当にこれで良いのかと俺は疑念を抱いた。

俺は、この胡散臭いデモは金で雇われたデモだと判断し、例え反対派でもサイリスタ帝国が逆に自作自演している可能性が拭えず、寧ろそうやってガス抜きさせているデモじゃないかと疑問を抱いた。
だからこそ、本当の意味で意義のあるデモがどんなものなのか非常に考えなければならなかった。
それはデモよりもビラ配りの方が大事なのと同じように…、

「彼らがやりたいのは恐らく、ロシア語で『Ни глазик , Языкого.』だ。即ち、『問うな。語るな。』。金を渡すから政治に賛成してねという意味があるだろう。」

俺はそう思いながら、ジョンソンに奴らの修正を話しかけた。

すると…、

「確かに、連中は『pedophilia』、即ち『小児性愛』と言われる行動に嵌っている事は紛れもなく女人禁制から来る悪習と悪魔崇拝から来ている。同時にそれを知られると宗教の模範が崩壊するので隠蔽するに違いない。」

「そうだな。Хорошие просто!!」

「ふっ。つまり、『良い答えだ!!』だと言いたいだろ。」

「勿論だよ。ジョンソン。俺は英語だと読まれる危険性からロシア語を勉強していたんだ。」

まさにその通りだ。ジョンソン。
俺はロシア語で問いかける事で、奴がどれだけロシア語に上手く話せるか、意味を解釈できるのか理解してきた。
英語やフランス語だと言論統制されるのでそれを防ぐ意味で意味合いでもロシア語やペルシア語は非常に重要だ。

奴らの、小児性愛や男色の闇を暴く為に、サイリスタ帝国の実態を暴いた偉大なるジャーナリストと共に行動すればその闇は暴けるだろう。

故に俺は、奴のロシア語の解釈が本物なのか確認する為、ある言葉を語る事に…、

「Мы это убийцы в они Пришеле сюды.」

さぁ、出来るか?ジョンソン。

「要は、『君達は奴らを討伐する為に、ここに来た。」だろ。」

「ふっ。流石だ。全く。お前はロシア語を、解釈できる凄い奴だな。」

俺は奴の解釈能力の高さを知り、これなら問題ないと思い、これからサイリスタ帝国の中枢へ向かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

悪役令嬢にざまぁされた王子のその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。 その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。 そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。 マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。 人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。

目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜

楠ノ木雫
恋愛
 病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。  病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。  元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!  でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?  ※他の投稿サイトにも掲載しています。

婚約破棄を告げた瞬間に主神を祀る大聖堂が倒壊しました〜神様はお怒りのようです〜

和歌
ファンタジー
「アリシア・フィルハーリス、君の犯した罪はあまりに醜い。今日この場をもって私レオン・ウル・ゴルドとアリシア・フィルハーリスの婚約破棄を宣言する──」  王宮の夜会で王太子が声高に告げた直後に、凄まじい地響きと揺れが広間を襲った。 ※恋愛要素が薄すぎる気がするので、恋愛→ファンタジーにカテゴリを変更しました(11/27) ※感想コメントありがとうございます。ネタバレせずに返信するのが難しい為、返信しておりませんが、色々予想しながら読んでいただけるのを励みにしております。

理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)
ファンタジー
1ヶ月前、幼馴染みの井黒揚羽が行方不明になって、私の世界は一変した。 * どこかへ一人で行けるはずがない病弱な幼馴染みの謎の失踪理由を探して辿り着いたのが都市伝説“ユートピア”という異世界の話だった。 * 私はただ、アゲハを心配だったから、ただそれだけだったのに。 * 理想郷とは名ばかりのその世界で見たのは『破壊者と救済者』二つの勢力が争う荒れ果てた世界だった。 * * * 異世界で異能力を手に入れて戦う冒険物語。 ※タイトルほどポップな内容ではありません。

月の砂漠のかぐや姫

くにん
ファンタジー
月から地上に降りた人々が祖となったいう、謎の遊牧民族「月の民」。聖域である竹林で月の民の翁に拾われた赤子は、美しい少女へと成長し、皆から「月の巫女」として敬愛を受けるようになります。 竹姫と呼ばれる「月の巫女」。そして、羽と呼ばれるその乳兄弟の少年。 二人の周りでは「月の巫女」を巡って大きな力が動きます。否応なくそれに巻き込まれていく二人。 でも、竹姫には叶えたい想いがあり、羽にも夢があったのです! ここではない場所、今ではない時間。人と精霊がまだ身近な存在であった時代。 中国の奥地、ゴビの荒地と河西回廊の草原を舞台に繰り広げられる、竹姫や羽たち少年少女が頑張るファンタジー物語です。 物語はゆっくりと進んでいきます。(週1、2回の更新) ご自分のペースで読み進められますし、追いつくことも簡単にできます。新聞連載小説のように、少しずつですが定期的に楽しめるものになればいいなと思っています。  是非、輝夜姫や羽たちと一緒に、月の民の世界を旅してみてください。 ※日本最古の物語「竹取物語」をオマージュし、遊牧民族の世界、中国北西部から中央アジアの世界で再構築しました。

生臭坊主の異世界転生 死霊術師はスローライフを送れない

しめさば
ファンタジー
急遽異世界へと転生することになった九条颯馬(30) 小さな村に厄介になるも、生活の為に冒険者に。 ギルドに騙され、与えられたのは最低ランクのカッパープレート。 それに挫けることなく日々の雑務をこなしながらも、不慣れな異世界生活を送っていた。 そんな九条を優しく癒してくれるのは、ギルドの担当職員であるミア(10)と、森で助けた狐のカガリ(モフモフ)。 とは言えそんな日常も長くは続かず、ある日を境に九条は人生の転機を迎えることとなる。 ダンジョンで手に入れた魔法書。村を襲う盗賊団に、新たなる出会い。そして見直された九条の評価。 冒険者ギルドの最高ランクであるプラチナを手にし、目標であるスローライフに一歩前進したかのようにも見えたのだが、現実はそう甘くない。 今度はそれを利用しようと擦り寄って来る者達の手により、日常は非日常へと変化していく……。 「俺は田舎でモフモフに囲まれ、ミアと一緒にのんびり暮らしていたいんだ!!」 降りかかる火の粉は魔獣達と死霊術でズバッと解決! 面倒臭がりの生臭坊主は死霊術師として成り上がり、残念ながらスローライフは送れない。 これは、いずれ魔王と呼ばれる男と、勇者の少女の物語である。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

処理中です...