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第四章 異世界から来た小さな暴君
第三話
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「彼女の生活の面倒と護衛を? なんで俺達が?」
明善はルルにそう聞き返した。
日本の外務省には異世界専門の部署が存在し、異世界からの客人の面倒は本来彼らが見る手筈となっている。外務省からの要請により、警察の異犯対が警備などに参加することはあるが、異犯対自体が客人の世話をすることはあまり無い。特に明善達所轄の異犯対が対応するなどありえない。
「彼女の国、アリオンの国がゴタゴタしていてね。まあ、一言で言えば、内紛」
「内紛?」
「イーリス殿下には叔父がいるんだけど、彼は自分の息子こそが次の王に相応しいと主張しているんだ。アリオンは代々男性が王となる習わし。歴代には女王もいるけどごく少数。さらに今の女王陛下は少し前に病を患って、子供が産めない体になってしまった。家臣達は側室を作ることを勧めたが、国王はそれを拒否。女王にベタ惚れしていて、他の女性を迎えるつもりはないと。僕個人としては素晴らしいと思うけど、王としては良くないんだろうね。世継ぎとなる人間を多く残すことは、王の義務の一つだから。それでこのままだとイーリス王女が王位を継ぐことになるのだけど……」
「それを叔父は快く思っていない、と。いや、自分の息子を王にするため、院政を敷くために風習を利用しようとしている」
「その通り。他にも不安や不満を持っている貴族がいて、叔父は彼らの不満を利用して、自分の息子を王にしようとしている」
王位継承において、話が拗れること自体はそう珍しくもない。自分達が王になるために、有力貴族を抱き込み自陣営に引き込む。明善の世界でも歴史を見れば、そのようなことはごまんとある。
「あの子の周りで色々問題が発生していることはわかったよ。だけど、それとウチが面倒を見ることになんの関係が?」
明善の疑問にルルは声を顰めて答える。
「殿下は命を狙われているらしいんだ。自分の叔父から」
「……は? それは暗殺ってこと?」
「その通り」
数ヶ月程前にイーリスの食事に毒を混入しようとした料理人がいた。他の料理人が気づいたことにより未遂に終わったが。彼は身柄を拘束されると服毒自殺。さらにその後もイーリスの乗った馬車を盗賊が襲おうとしたことがあった。幸いそれは囮で、本人は別のルートを通っていたため、事無きを得た。このことで警戒していた国王は確信。イーリスのルートを把握できるのは、城内部の者。イーリスが死んで得をするのは誰かと言ったら、普段から不満を漏らし、自分の子供を王にするべきと主張していた実弟だ。
「そして、つい先ほどその叔父が挙兵した」
「挙兵? それって、自分の軍隊を動かしたってこと?」
「うん。国王は最後まで話し合いで解決しようとしたみたいだけど、交渉は決別。その後、叔父は兵を挙げた。おそらく前々から準備しており、話し合いで解決するつもりは最初からなかったんだろうね」
「戦争か……」
「国王は今も交渉を続けているけどね。あの方は争いが嫌いだから。ただ徒労に終わる可能性が高い」
どこの世界にも揉め事、争い事は尽きない。王族といえど、まだ幼いイーリスが争いごとに巻き込まれることには、明善も同情する。だが、その一方で問題をこちらの世界に持ち込まないで欲しいとも思う。
明善の内心を察したのだろう、ルルは「これはトリスタだけの問題ではないよ」と付け加える。
「その叔父なんだけど、なんというか、好戦的というか覇権主義的というか、とにかく野心家なんだよ。彼は息子が王になった暁には、アリオンを更に強固な国にすると言っている。他の国、他の世界もアリオンの領土にすると」
「侵略戦争ってこと?」
ルルは深刻な顔で頷く。
「その通り。本来、その世界の内政に他者は干渉してはいけない。たとえ戦争が起きようとも。だが、他の世界に侵攻するというのならば話が違う。我々異締連も見逃すことができず、現国王側に協力することとなった」
異締連は本来異世界関連の犯罪が起きた場合に、世界間の橋渡しや事件解決の協力をする組織である。個別の世界の政治に関わってはいけない。これは異締連の憲章として明記されている。だが、それはあくまで建前だ。世界間でトラブルが発生しそうな場合は、暗に介入することがある。今回のようなケースがそうだ。
「我々異締連の方で殿下を保護することは前々から決まっていた。他の世界に留学するという名目で。こちらの世界も候補の一つで、各世界と調整中だったんだ」
「そんな中、お姫様が勝手に来てしまったと」
「そう。だけど、今となってはむしろ良かったかもしれない」
「いや、良くない」
「そう言わないでよ。これからの世界間に関わることなんだから。まあ、結果的に殿下はこっちの世界で保護することになった。これはもう決定事項だから。警察庁や日本政府も了承済み」
政府と警察のトップがそう決めたなら、一警察官である明善は大人しく従うしかない。悲しいけど、組織とはそういうものだ。
「ルル、確認したいんだけど、叔父側の人間がこちらに来ることはある? イーリスを、始末するために」
「ある、と思う。王位継承権第一位の殿下を見逃すはずがない。もし、こちらの世界にいるとわかれば、刺客を送り込んでくる。彼の性格からすれば、そうするはず。叔父側にはゲートの術式を知っている人間もいるみたい。トリスタでのゲートを開ける条件もかなり緩いしね」
「そうか……。まあ、こちらの世界が彼女の面倒を見ることはわかった。彼女が狙われていることも。だけど、納得できないのが、俺達、この署の異犯対が彼女の護衛を担当すること。彼女を今すぐに東京に移送すべきだよ」
東京を管轄とする警視庁にも異犯対は存在する。東京は異世界犯罪の発生件数がダントツであり、各世界からの大使や異締連の職員が在中している。そのため所属する警察官も精鋭揃い。地方警察であるこの署とは層の厚さが違う。
明善は警視庁の異犯対に守ってもらったほうが安全という意味で、イーリスを東京に移送した方が良いと言ったのだ。
だが、ルルは頭を振って見せる。
「残念ながら東京には置いてはいけない」
「何故?」
「東京の方が危険だから」
「どういうこと?」
知っての通り、東京は人口が日本で一番多い。外国人も多く、日本人と異なる容貌の異世界人も紛れやすい。叔父の刺客も民間人に紛れ込みながら、イーリスの命を狙うだろう。だが、それを差し引いても、警視庁の異犯対に守ってもらった方が良いはずだ。それなのに、ルルは東京の方が危険だと言った。
「これを見てくれるかい?」
ルルが着ているローブの懐から取り出したのは、一枚のコピー用紙。反射的に受け取った明善は文面を確認。それは日本語で数行の文が印刷されていた。
文章を読んだ明善は戦慄。
コピー用紙にはこう書かれている。
我々はこの世界を愛しており、それを侵す異世界を許さない。
この世界が異世界の人間の血で汚れることは心苦しいが、それもこの純粋な世界を守るためだ。
異世界人には死を。
明善はルルにそう聞き返した。
日本の外務省には異世界専門の部署が存在し、異世界からの客人の面倒は本来彼らが見る手筈となっている。外務省からの要請により、警察の異犯対が警備などに参加することはあるが、異犯対自体が客人の世話をすることはあまり無い。特に明善達所轄の異犯対が対応するなどありえない。
「彼女の国、アリオンの国がゴタゴタしていてね。まあ、一言で言えば、内紛」
「内紛?」
「イーリス殿下には叔父がいるんだけど、彼は自分の息子こそが次の王に相応しいと主張しているんだ。アリオンは代々男性が王となる習わし。歴代には女王もいるけどごく少数。さらに今の女王陛下は少し前に病を患って、子供が産めない体になってしまった。家臣達は側室を作ることを勧めたが、国王はそれを拒否。女王にベタ惚れしていて、他の女性を迎えるつもりはないと。僕個人としては素晴らしいと思うけど、王としては良くないんだろうね。世継ぎとなる人間を多く残すことは、王の義務の一つだから。それでこのままだとイーリス王女が王位を継ぐことになるのだけど……」
「それを叔父は快く思っていない、と。いや、自分の息子を王にするため、院政を敷くために風習を利用しようとしている」
「その通り。他にも不安や不満を持っている貴族がいて、叔父は彼らの不満を利用して、自分の息子を王にしようとしている」
王位継承において、話が拗れること自体はそう珍しくもない。自分達が王になるために、有力貴族を抱き込み自陣営に引き込む。明善の世界でも歴史を見れば、そのようなことはごまんとある。
「あの子の周りで色々問題が発生していることはわかったよ。だけど、それとウチが面倒を見ることになんの関係が?」
明善の疑問にルルは声を顰めて答える。
「殿下は命を狙われているらしいんだ。自分の叔父から」
「……は? それは暗殺ってこと?」
「その通り」
数ヶ月程前にイーリスの食事に毒を混入しようとした料理人がいた。他の料理人が気づいたことにより未遂に終わったが。彼は身柄を拘束されると服毒自殺。さらにその後もイーリスの乗った馬車を盗賊が襲おうとしたことがあった。幸いそれは囮で、本人は別のルートを通っていたため、事無きを得た。このことで警戒していた国王は確信。イーリスのルートを把握できるのは、城内部の者。イーリスが死んで得をするのは誰かと言ったら、普段から不満を漏らし、自分の子供を王にするべきと主張していた実弟だ。
「そして、つい先ほどその叔父が挙兵した」
「挙兵? それって、自分の軍隊を動かしたってこと?」
「うん。国王は最後まで話し合いで解決しようとしたみたいだけど、交渉は決別。その後、叔父は兵を挙げた。おそらく前々から準備しており、話し合いで解決するつもりは最初からなかったんだろうね」
「戦争か……」
「国王は今も交渉を続けているけどね。あの方は争いが嫌いだから。ただ徒労に終わる可能性が高い」
どこの世界にも揉め事、争い事は尽きない。王族といえど、まだ幼いイーリスが争いごとに巻き込まれることには、明善も同情する。だが、その一方で問題をこちらの世界に持ち込まないで欲しいとも思う。
明善の内心を察したのだろう、ルルは「これはトリスタだけの問題ではないよ」と付け加える。
「その叔父なんだけど、なんというか、好戦的というか覇権主義的というか、とにかく野心家なんだよ。彼は息子が王になった暁には、アリオンを更に強固な国にすると言っている。他の国、他の世界もアリオンの領土にすると」
「侵略戦争ってこと?」
ルルは深刻な顔で頷く。
「その通り。本来、その世界の内政に他者は干渉してはいけない。たとえ戦争が起きようとも。だが、他の世界に侵攻するというのならば話が違う。我々異締連も見逃すことができず、現国王側に協力することとなった」
異締連は本来異世界関連の犯罪が起きた場合に、世界間の橋渡しや事件解決の協力をする組織である。個別の世界の政治に関わってはいけない。これは異締連の憲章として明記されている。だが、それはあくまで建前だ。世界間でトラブルが発生しそうな場合は、暗に介入することがある。今回のようなケースがそうだ。
「我々異締連の方で殿下を保護することは前々から決まっていた。他の世界に留学するという名目で。こちらの世界も候補の一つで、各世界と調整中だったんだ」
「そんな中、お姫様が勝手に来てしまったと」
「そう。だけど、今となってはむしろ良かったかもしれない」
「いや、良くない」
「そう言わないでよ。これからの世界間に関わることなんだから。まあ、結果的に殿下はこっちの世界で保護することになった。これはもう決定事項だから。警察庁や日本政府も了承済み」
政府と警察のトップがそう決めたなら、一警察官である明善は大人しく従うしかない。悲しいけど、組織とはそういうものだ。
「ルル、確認したいんだけど、叔父側の人間がこちらに来ることはある? イーリスを、始末するために」
「ある、と思う。王位継承権第一位の殿下を見逃すはずがない。もし、こちらの世界にいるとわかれば、刺客を送り込んでくる。彼の性格からすれば、そうするはず。叔父側にはゲートの術式を知っている人間もいるみたい。トリスタでのゲートを開ける条件もかなり緩いしね」
「そうか……。まあ、こちらの世界が彼女の面倒を見ることはわかった。彼女が狙われていることも。だけど、納得できないのが、俺達、この署の異犯対が彼女の護衛を担当すること。彼女を今すぐに東京に移送すべきだよ」
東京を管轄とする警視庁にも異犯対は存在する。東京は異世界犯罪の発生件数がダントツであり、各世界からの大使や異締連の職員が在中している。そのため所属する警察官も精鋭揃い。地方警察であるこの署とは層の厚さが違う。
明善は警視庁の異犯対に守ってもらったほうが安全という意味で、イーリスを東京に移送した方が良いと言ったのだ。
だが、ルルは頭を振って見せる。
「残念ながら東京には置いてはいけない」
「何故?」
「東京の方が危険だから」
「どういうこと?」
知っての通り、東京は人口が日本で一番多い。外国人も多く、日本人と異なる容貌の異世界人も紛れやすい。叔父の刺客も民間人に紛れ込みながら、イーリスの命を狙うだろう。だが、それを差し引いても、警視庁の異犯対に守ってもらった方が良いはずだ。それなのに、ルルは東京の方が危険だと言った。
「これを見てくれるかい?」
ルルが着ているローブの懐から取り出したのは、一枚のコピー用紙。反射的に受け取った明善は文面を確認。それは日本語で数行の文が印刷されていた。
文章を読んだ明善は戦慄。
コピー用紙にはこう書かれている。
我々はこの世界を愛しており、それを侵す異世界を許さない。
この世界が異世界の人間の血で汚れることは心苦しいが、それもこの純粋な世界を守るためだ。
異世界人には死を。
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