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シマメ国での冒険!

パイライトにある宝石

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「お母様、お父様!」
「「シャーマ!」」
シャーマ、お母さんとお父さんと感動の再会だね!
「お母様、お父様、この子はね、アクアマリン!200年後のピンクダイアナだよ!」
「は…?」
シャーマ、それ言っちゃダメ!
「じゃあ、一つピンクダイアナ様に試していただきたいものがあるのですが… よろしいでしょうか?」
え?信じてくれるの?
シャーマのお母さんとお父さん、どんだけいい人なのよ!
「はい!いいでしゅよ!」
「ついてきてください。」
「「僕たちも…」」
「大丈夫!」
私は着いてこようとする兄様たちを止めた。
シャーマのお父さんについていくと、秘密の地下室のような、古代遺跡のような場所についた。
奥へ進んでいくと、遠くに小さな宝石玉を持っている見たことのある女神様の像が真ん中に建てられていた。
「きれぇい。」
「昔からの伝説なんです。ピンクダイアナ様が女神像の宝石に触れた時、祝福が獣人国に降り注ぎ、差別がなくなると。なので、お願いします!」
「わかりました!やってみましゅ!」
すごい大役だけど…
私がやって本当にいいのかな?
女神像にゆっくり近づいていくと、何故か呼ばれているような気がした。
やっと女神像の目の前まで辿り着くと、私の体が急に浮いて、ちょうど宝石がある高さまで来ていた。
ドキドキする。
心配だけど…
なんでも試してみなくちゃね!
黒い宝石玉に触れてみると、急に周りが光出して、私は白い空間の中にいた。
目の前には、見たことのある黒髪の少女が立っていた。
目も、黒だったっんだ。
「あなたが、あの時私に助けを求めた人?」
「うん。そうだよ。」
白いワンピースを着た少女はにっこり笑った。
「あのね、あなたは私のことをまだ見つけられてない。だからね、本当の私を見つけて。」
「うん。あなたは祝福を与えてくれる?」
「もちろん。君は私の恩人だからね。私は今、女神様にチャンスをもらってるの。女神様の姿になって。」
なんか誰かに似てるような…
「成人式まで… それまで待ってくれるなら、会えるかも。」
少女が少し悲しそうな顔をして呟く。
「待つよ!私はあなたのことを。そういえば、名前は?」
「私の名前はね…」
あれ?聞こえない。また周りが光って…
「ピンクダイアナ様!」
目を開けると、私はソファーの上で寝っ転がっていた。
「大丈夫、アクアマリン?」
「うん!シャーマのお父さん、祝福、もらえたよ!」
「よ、よかった…ありがとうございます。ありがとうございます…」
シャーマのお父さん、そんなにありがとう言わなくて大丈夫だよ。
だって。
「当然のことをしただけでしゅ!」
あの黒髪の少女が夢か、本当かはわからないけど、絶対に待ちたい。
成人式まで、あの子のことを。
なんか不思議な日だった。

これからも、アクアマリンと兄ズ、シマメ国のホタル、トウキの冒険は続く…
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