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シマメ国での冒険!

地下室

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フローラさんと手を繋ぎ、向かった先は、ただの壁だった。
「フローラしゃん、ただの壁でしゅよ?」
「いいえ、これはただの壁では無いわ。」 
フローラさんは壁に近づき、手をかざした。【二重ダブル時間タイムチェンジ】
フローラさんが唱えると、壁はゆっくりと横に開いた。
「「しゅごいでしゅ。」」
私とホタルちゃんはフローラさんの凄さにもう一度気付いた。
「段差だから気を付けてね。」
「「はい!」」
私達は再度手を繋ぎ、中に入った。私達が中に入ると、壁はもう一度塞がった。
中は明るく、長い廊下が続いていた。数分歩いていたら、フローラさんは歩くのをやめた。
「ここよ。」
フローラさんが指をさした方向を向くと、そこには「宝石」と書いてある看板がついてるドアがあった。
「行くわよ。」
フローラさんは繋いでる手を離し、ドアを開けた。
「入って。」
私とホタルちゃんは頷き、フローラさんに続いた。
「わっ!」
中に入った瞬間、琥珀のネックレスが光り出した。
(琥珀!?どうしたの?)
《わ、わかんない!急に体が光出した!》
琥珀に続き、セレーネのブレスレットも光出した。
「あわわわ」
どうしよう!フローラさーん!
助けて、という眼差しをフローラさんに向けると、フローラさんはにこりと笑い、私に黒い宝石を渡して来た。
「これって何?」
「黒いでしゅ!」
「その宝石は琥珀やスカイと一緒よ。」
え!じゃあもしかして…
予測通り、黒い宝石は形を変え、犬へと変身した。
いぬ…
『こんにちはです!ヘルハウンドです!』
(琥珀、ヘルハウンドって何?)
《地獄の番犬》
(ワオ)
地獄の番犬には見えないけど?
黒い犬は尻尾を振り、ワン!と吠えた。
『主人様のお名前はなんですか?』
(アクアマリンだよ。よろしくね。)
『アクアマリンさんですか!よろしくです!早速ですが、名前をつけてくださいなのです!』
(そっか。)
この犬の宝石はブラックオパールだろうな…
黒い毛に黒い瞳、この子の名前はこれしか無い!
(ブラック!貴方の名前はブラック!)
『ブラックですか、よろしくです!』
ブラックは尻尾を嬉しそうに振った。
(早速だけど、ブラック、加工、ピアス)
ブラックは宝石の形に戻り、私の耳ぴったりのピアスになった。
成功!

一人ではしゃいでいると、ホタルちゃんはまたもやぽかんとした顔でこっちを見ていた。
「さっきいた小さい犬さん何ー?」
ホタルちゃんが聞いて来た質問に、フローラさんは驚いた顔をしてホタルちゃんに近づいて来た。
「ほ、ホタルちゃん、今犬って言った?」
フローラさんどうしたんだろう。
「言ったよー黒色の小さいわんちゃん!」
「も、もしかして…」
「フローラしゃんどうかしたの?」
わんちゃんだよ?みんな見えるでしょ?
「ホタルちゃんって宝石獣クリスタルアニマルと契約できる人!?」
えええええええ!
「しゅごいね!」
やったー!これでホタルちゃんも沢山のお友達が作れるね!
「???」
ホタルちゃんは頭にはてなマークが出ているような顔をしていた.
「沢山友達つくろうね!」
「うん?」
「二人とも!新しい発見ができたことだから、作戦のことを話すわね。」
フローラさんの声とともに、私達はフローラさんのまわりに座った。
「私の作戦は… なるべく宝石と契約できる人たちを見つけ、グループを作ることよ!」

はたして、アクアマリン達は国を救えるのか?次回へ続く。
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