上 下
3 / 48
第一章 アクアマリン覚醒と沢山増える珍獣達

パパカムズバック

しおりを挟む
「やっと終わったー!」
「お疲れ様です、ラリマー国王。」
一年間続いた最も大変で重要な仕事がやっと終わった。
「やっと家族に会える!」
つい感情が外に漏れてしまった。
「そうですね。私も妻と子供達に会うのが楽しみです。」
ルチルの目が輝いていた。こんな表情のルチルは初めてだな。
「よし。じゃあ帰るか。」
「そうですね」
空間魔法テレポート
2人は仕事空間から一瞬で消えたのだった。

アクアマリン視点

今日は私のチート級な家族のトップ!パパが帰ってくる!私は着替えてすぐ食卓まで走った。
「ママ!パパがかえってくうってほんと?」
私は興奮を隠せなかった。
「そうよ。パパが帰ってくるの。」
兄様達は緊張してるのか、食べ方が小リスみたいになってる。
まだかな、まだかなと待ってると、
しゅばっ!
突然目の前に人が出てきた。
「父上…」
「父上!」
そこにはルチさんと三十代の薄紫色の髪にターコイズブルーの目をしたイケメンさんがいた。
「パパ…?」
「おー!アクアマリン!大きくなったな!」
「パパ!」
パパは私を抱っこして兄様達の所へ歩いた。そして兄様達の目の前まで来て、2人の頭を撫でた。2人は怯えてたけど、すぐに落ち着いたみたいだ。
そういえば、私とアメジスト兄様はパパになんだね。ペリドット兄様はママ似で黒い髪に紫色の目。整った顔立ちをしているね。アメジスト兄様は少し紫色が強いかな?どっちにしても2人共イケメンさんだよ!
パパはママの方を見た。
「セレナ…」
「ラリマー…」
パパは私を下ろし、ママをハグしようと瞬間、ママはパパに強い蹴りを入れた。
「ぐふっ」
パパは白目向きながら気絶してる。大丈夫かな?
「もう少し早く帰ってきなさいよこの馬鹿王! 貴方が帰ってこないせいで可愛い可愛いアクアマリンと一ヶ月触れ合えなかったじゃない!」
え、私?言ってくれればママの所に行ったのに。
「え…」
「うん。あれが母上だね。」
「だな。」
なんで兄様達は納得してるの?ママってこんな感じなの?
「まぁ、まぁ、セレナ王妃、落ち着いて下さい。後の仕事は全部ラリマー国王に渡しますから。」
「それなら良いわ。」
ママはちょっと残念そうな顔をしてた。兄様達は呆れてる。
なんだかんだで家族全員集合!今度みんなでピクニックに行きたいなぁ。









しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。 しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。 覚悟して下さいませ王子様! 転生者嘗めないで下さいね。 追記 すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。 モフモフも、追加させて頂きます。 よろしくお願いいたします。 カクヨム様でも連載を始めました。

自由気ままな生活に憧れまったりライフを満喫します

りまり
ファンタジー
がんじがらめの貴族の生活はおさらばして心機一転まったりライフを満喫します。 もちろん生活のためには働きますよ。

婚約破棄ですか? ありがとうございます

安奈
ファンタジー
サイラス・トートン公爵と婚約していた侯爵令嬢のアリッサ・メールバークは、突然、婚約破棄を言われてしまった。 「お前は天才なので、一緒に居ると私が霞んでしまう。お前とは今日限りで婚約破棄だ!」 「左様でございますか。残念ですが、仕方ありません……」 アリッサは彼の婚約破棄を受け入れるのだった。強制的ではあったが……。 その後、フリーになった彼女は何人もの貴族から求愛されることになる。元々、アリッサは非常にモテていたのだが、サイラスとの婚約が決まっていた為に周囲が遠慮していただけだった。 また、サイラス自体も彼女への愛を再認識して迫ってくるが……。

嫌われた妖精の愛し子は、妖精の国で幸せに暮らす

柴ちゃん
ファンタジー
生活が変わるとは、いつも突然のことである… 早くに実の母親を亡くした双子の姉妹は、父親と継母と共に暮らしていた。 だが双子の姉のリリーフィアは継母に嫌われており、仲の良かったシャルロッテもいつしかリリーフィアのことを嫌いになっていた。 リリーフィアもシャルロッテと同じく可愛らしい容姿をしていたが、継母に時折見せる瞳の色が気色悪いと言われてからは窮屈で理不尽な暮らしを強いられていた。 しかしリリーフィアにはある秘密があった。 妖精に好かれ、愛される存在である妖精の愛し子だということだった。 救いの手を差し伸べてくれた妖精達に誘われいざ妖精の国に踏み込むと、そこは誰もが優しい世界。 これは、そこでリリーフィアが幸せに暮らしていく物語。 お気に入りやコメント、エールをしてもらえると作者がとても喜び、更新が増えることがあります。 番外編なども随時書いていきます。 こんな話を読みたいなどのリクエストも募集します。

世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない

猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。 まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。 ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。 財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。 なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。 ※このお話は、日常系のギャグです。 ※小説家になろう様にも掲載しています。 ※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

白蓮の魔女 ~記憶喪失からはじまる契約婚? 時を逆行し記憶を失った令嬢ですが、バッドエンドを回避したら何故か溺愛がはじまりました!!

友坂 悠
ファンタジー
「——だから、これは契約による婚姻だ。私が君を愛する事はない」 気がついた時。目の前の男性がそう宣った。 婚姻? 契約? 言葉の意味はわかる。わかるけど。でも—— ♢♢♢ ある夜いきなり見知らぬ場所で男性からそう宣言された主人公セラフィーナ。 しかし彼女はそれまでの記憶を失っていて。 自分が誰かもどうしてここにいるかもわからない状態だった。 記憶がないままでもなんとか前向きに今いる状態を受け入れていくセラフィーナ。 その明るい性格に、『ろくに口もきけないおとなしい控えめな女性』と聞かされていた彼女の契約上の夫、ルークヴァルト・ウイルフォード公爵も次第に心を開いていく。 そして、彼女のその身に秘めた魔法の力によって危機から救われたことで、彼の彼女を見る目は劇的に変わったのだった。 これは、内気で暗い陰鬱令嬢と渾名されていたお飾り妻のセラフィーナが、自分と兄、そして最愛の夫の危機に直面した際、大魔法使い「白蓮の魔女」であった前世を思い出し、その権能を解放して時間を逆行したことで一時的に記憶が混乱、喪失するも、記憶がないままでもその持ち前のバイタリティと魔法の力によって活躍し、幸せを掴むまでの物語。

神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです

珂里
ファンタジー
ある日、5歳の彩菜は突然神隠しに遭い異世界へ迷い込んでしまう。 そんな迷子の彩菜を助けてくれたのは王国の騎士団長だった。元の世界に帰れない彩菜を、子供のいない団長夫婦は自分の娘として育ててくれることに……。 日本のお父さんお母さん、会えなくて寂しいけれど、彩菜は優しい大人の人達に助けられて毎日元気に暮らしてます!

処理中です...