上 下
43 / 48
くすぐりサークル

第5.5話【もっと親しくなれた気がする】

しおりを挟む
「まったくもう…。」
「…すいません。」

深夜に近づいてる時間に、俺は不機嫌になったサユをラッコ座りさせ、頭を撫でつつ誤って機嫌を直そうとしていた。

サユが取った行動の意図についてだが、どうやら俺がくすぐりフェチであることは知っていて、サユも同じフェチだったことから、いきなり理性を突けば俺が全力でくすぐってくれると思ったらしい。
だが実際には、相手をくすぐりフェチに堕とすような快楽を与えるくすぐりをしてしまったため、その快楽が癖になりつつもサユは悶えていたらしい。

自分の思い通りにいかず不機嫌になったようだ。
なんとも子供らしくて可愛い。

「それにしても、なんで俺がくすぐりフェチってわかってたんだ?」
「私の情報網を広いから。灯篭の垢を見つけるくらい余裕。」
「ああ…。」

そういえばサユはネット関係に恐ろしく強く、その上情報収集能力も高いため知識がすごいのを忘れていた。

「…なら、サユがくすぐりフェチっていうのは?」
「ん…1年前くらいに1回だけ、灯篭が私のイタズラのお仕置きとしてくすぐりをしたでしょ。」
「ああ…あったなそんな感じのこと…。」

サユは俺が高3の時から懐いていて、こんな感じに定期的に泊まりに来ていた。

その初期あたりで、サユは何度か俺にイタズラしたことがあったのだが、ある時限界を超えてお仕置きをした。
その際に使ったのがくすぐりだ。

あの時からくすぐりに興味を持つようになったらしいが、今の今までそう言い出すか迷っていてらしい。

聞けば聞くほどサユが子供っぽく思えてきた。

「…なんか…失礼なこと考えてない?」
「…いや?別に?」
「考えてるでしょ。」
「…考えてないよ。」

サユはこういう時の感が鋭くなる。

「…もう一回。」
「え?」
「もう一回くすぐってくれたら…許す…。今度は…焦らさないで…。」
「…ああわかった。」

サユから許してもらえる手段を掲示させてもらったので、俺は遠慮なくそれを実行する。

さきほどとほぼ同じ態勢だが、今度は拘束をなくし、半ばじゃれあいのようにくすぐった。

器用な手の動かし方はせず、ただただサユをくすぐる。
サユも抵抗しつつも笑ってしまっていたが、その笑顔は幸せに見えた。

この後は暴れて汗だくになったサユがもう一度風呂に入り、いつも通りサユはベッドで、俺は布団で寝た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

くすぐり 女子

nana
恋愛
くすぐり小説

くすぐり体験談

藍子
エッセイ・ノンフィクション
色々な方から聞いたくすぐり体験談です

バスケットボールくすぐり受難

ねむり猫
大衆娯楽
今日は女子バスケットボール県大会の決勝戦。優勝候補である「桜ヶ丘中学」の前に決勝戦の相手として現れたのは、無名の学校「胡蝶栗女学園中学」であった。桜ヶ丘中学のメンバーは、胡蝶栗女学園の姑息な攻撃に調子を崩され…

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

知人のくすぐり体験談

かふぇいん
大衆娯楽
知人(女性)から聞いたくすぐられた時の話を載せてます。

色々な人のくすぐり体験談(小説化)

かふぇいん
大衆娯楽
色々な人から聞いたくすぐり体験談を元にした小説を書いていきます。

くすぐりマンション

セナ
大衆娯楽
くすぐり小説です。自由に書いています。 くすぐり好きな人がたくさんいるマンションに住む中学2年の男の子のお話です

山縣藍子のくすぐりシリーズ

藍子
大衆娯楽
くすぐり掲示板したらばの【君の考えたくすぐりシーン】スレで連載していた大人気?(笑)シリーズの藍子のくすぐり小説です。

処理中です...