2 / 5
第二話 秋の色づきと冬の厳しさ
しおりを挟む
夏休みが終わり新学期。
「久しぶり、シン兄」
夏休み前ぶりにあったユキは日に焼けていた。
小麦色の肌が眩しく感じた。
「一緒に海行けなくて悪かったね。友達と行ってきたの?」
「えっと……うん」
なんか歯切れの悪い返事だったな。
それにしても、最近のユキはなんとなく色気がでてきたように思う。ずっと、子どもだと思ってたのにな。
まさかもう一夏の体験とかしちゃたりしてないだろうな?
少し不安になったがユキに限ってそんな事無いかと不安を打ち払った。
「あのさ、ユキ。なんか見ない内に色っぽくなったな」
「ホント?嬉しい。」
そう言ってユキは無邪気に僕の腕に抱きついてきた。
ああ、やっぱりユキはユキだな。こんな事でここまで喜ぶなんて。それにこんなに無防備に抱きついてくるなんて相変わらず子どものままだ。
思わず昔のようにユキの頭を撫でる。するとユキは最初嬉しそうにしていたが不機嫌になって僕から離れた。
「もう、子供扱いはやめてほしいかな……」
ああ、これは失敗した。難しい年頃だもんな。こういうのは自重しないと。
「ごめんな、ユキ」
でも、僕はユキにはずっと無邪気なままでいてほしいと思った。
―――――
それから、冬がきてクリスマスの時期。
その頃には僕はユキへの想いを自覚していた。
クリスマスにユキを誘ってデートした。
誘いが断られなかったことに、先約が入っていなかったことに安堵した。
ユキは昔と同じように無邪気にはしゃいでいた。やっぱり多少姿が変わったとしてもユキはユキだ。
一日中遊び倒していつの間にか日は落ちていた。
そして僕は昔良く遊んだ公園で告白する。ロマンチックさには欠けるが僕とユキにはこの場所が合っていると思った。
「ユキ、好きだ。付き合ってくれ」
「ごめんねシン兄、もう遅いよ」
「どうして?」
「シン兄はまだ経験ないでしょ?私のこと満足させられないと思う」
その言葉はユキがすでに経験済みであることを示していた。薄々予想はしていたが、それはとてもショックだった。
「それでも僕はユキといっしょにいたい」
「それじゃあ、しよ?満足させてくれたら付き合っても良いよ」
そして僕らは僕の部屋へと向かった。
ユキはベッドの上に座るとゆっくりと衣服を脱ぎはじめる。
衣服がベッドの上に落ちるとユキの上半身が露わになった。小ぶりな乳房は張りがなく垂れ下がっており、琥珀色の日焼け跡は途切れることなく全体を覆っていた。ぷっくりとした乳輪は黒ずみ、同じ色の乳首には金色のリングピアスがはめられていた。
なんでこんな所にピアスなんか……
その光景はとても衝撃的だった。
「どうかな?」
僕が何も答えられずにいると、ユキは静かに息を吐きだし、残りの衣服を脱ぎ捨てた。
茂みのないツルツルの肌は琥珀色に染まり、中心の小さな突起にも金色のリングピアスが輝いていた。
彼女はその部分を見せつけるようにゆっくりと両足を広げた。
「どう?これが今の私の身体」
ユキが蕩けるような表情で言う。
僕は何も言えなかった。
「童貞のシン兄には刺激が強すぎたかな?」
それから僕はユキになされるがままに快楽を引きずり出され、精を解き放った。
僕は、ユキに経験があっても「好きな人に初めてを捧げた」程度だと思っていた。しかしユキは行為に手慣れていて、その経験が数人程度ではないと実感させた。
「やっぱり、だめだったね。私、シン兄と付き合うことはできないや」
その言葉はとても悲しみに満ちていた。
「私ね、もう100人以上と経験してるんだよ」
僕は経験人数の多さに驚きを隠せなかった。だがそれ以上に、経験豊富なユキを童貞の僕が満足させられるわけがない、と言われたような気がした。
『もう遅いよ』
さっき言われた言葉が頭の中をリフレインしていた。
こうして僕は失恋した。
いったいどうしてこんなふうになってしまったんだろう。
「久しぶり、シン兄」
夏休み前ぶりにあったユキは日に焼けていた。
小麦色の肌が眩しく感じた。
「一緒に海行けなくて悪かったね。友達と行ってきたの?」
「えっと……うん」
なんか歯切れの悪い返事だったな。
それにしても、最近のユキはなんとなく色気がでてきたように思う。ずっと、子どもだと思ってたのにな。
まさかもう一夏の体験とかしちゃたりしてないだろうな?
少し不安になったがユキに限ってそんな事無いかと不安を打ち払った。
「あのさ、ユキ。なんか見ない内に色っぽくなったな」
「ホント?嬉しい。」
そう言ってユキは無邪気に僕の腕に抱きついてきた。
ああ、やっぱりユキはユキだな。こんな事でここまで喜ぶなんて。それにこんなに無防備に抱きついてくるなんて相変わらず子どものままだ。
思わず昔のようにユキの頭を撫でる。するとユキは最初嬉しそうにしていたが不機嫌になって僕から離れた。
「もう、子供扱いはやめてほしいかな……」
ああ、これは失敗した。難しい年頃だもんな。こういうのは自重しないと。
「ごめんな、ユキ」
でも、僕はユキにはずっと無邪気なままでいてほしいと思った。
―――――
それから、冬がきてクリスマスの時期。
その頃には僕はユキへの想いを自覚していた。
クリスマスにユキを誘ってデートした。
誘いが断られなかったことに、先約が入っていなかったことに安堵した。
ユキは昔と同じように無邪気にはしゃいでいた。やっぱり多少姿が変わったとしてもユキはユキだ。
一日中遊び倒していつの間にか日は落ちていた。
そして僕は昔良く遊んだ公園で告白する。ロマンチックさには欠けるが僕とユキにはこの場所が合っていると思った。
「ユキ、好きだ。付き合ってくれ」
「ごめんねシン兄、もう遅いよ」
「どうして?」
「シン兄はまだ経験ないでしょ?私のこと満足させられないと思う」
その言葉はユキがすでに経験済みであることを示していた。薄々予想はしていたが、それはとてもショックだった。
「それでも僕はユキといっしょにいたい」
「それじゃあ、しよ?満足させてくれたら付き合っても良いよ」
そして僕らは僕の部屋へと向かった。
ユキはベッドの上に座るとゆっくりと衣服を脱ぎはじめる。
衣服がベッドの上に落ちるとユキの上半身が露わになった。小ぶりな乳房は張りがなく垂れ下がっており、琥珀色の日焼け跡は途切れることなく全体を覆っていた。ぷっくりとした乳輪は黒ずみ、同じ色の乳首には金色のリングピアスがはめられていた。
なんでこんな所にピアスなんか……
その光景はとても衝撃的だった。
「どうかな?」
僕が何も答えられずにいると、ユキは静かに息を吐きだし、残りの衣服を脱ぎ捨てた。
茂みのないツルツルの肌は琥珀色に染まり、中心の小さな突起にも金色のリングピアスが輝いていた。
彼女はその部分を見せつけるようにゆっくりと両足を広げた。
「どう?これが今の私の身体」
ユキが蕩けるような表情で言う。
僕は何も言えなかった。
「童貞のシン兄には刺激が強すぎたかな?」
それから僕はユキになされるがままに快楽を引きずり出され、精を解き放った。
僕は、ユキに経験があっても「好きな人に初めてを捧げた」程度だと思っていた。しかしユキは行為に手慣れていて、その経験が数人程度ではないと実感させた。
「やっぱり、だめだったね。私、シン兄と付き合うことはできないや」
その言葉はとても悲しみに満ちていた。
「私ね、もう100人以上と経験してるんだよ」
僕は経験人数の多さに驚きを隠せなかった。だがそれ以上に、経験豊富なユキを童貞の僕が満足させられるわけがない、と言われたような気がした。
『もう遅いよ』
さっき言われた言葉が頭の中をリフレインしていた。
こうして僕は失恋した。
いったいどうしてこんなふうになってしまったんだろう。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる