18 / 23
17話
しおりを挟む
長期休みの前は試験が重なる。
単位取得に関わる時期なのでひたすらこの期間は部屋にこもって勉強課題勉強勉強を繰り返す事になる。
初めて恋人ができてもそれは変わらず、ここ数週間は週に一度くらいしか黒崎とはまともに会えていなかった。
近くに好きな人がいると俺がちょっかいかけたくなってすぐに課題も勉強も放り投げてしまうため、黒崎から接触を禁じられたのだった。
そんなわけで寂しい辛い日々をここ最近は過ごしていたのだが、今日、とうとう最後の試験が終わった。
週末、散らかったままの俺の部屋に黒崎が泊まりに来た。俺は久々に恋人が泊まりにきて、嬉しいのと何となく照れくさいのと期待が渦巻いてちょっとぎこちなかったのに、黒崎はと言うと部屋に入るなり「うわー!部屋荒れてる!」と遠慮なしに騒いで普段は興味を示さない本棚を荒れ放題の今がチャンスと言わんばかりに漁り始めた。
なのでドギマギしてる暇もすぐになくなって、どうにかそれをやめさせた。
あしなあなかははないな
コンビニで買った惣菜を食べて、風呂に入ってベッドに転がってくだらない動画を見ていた。
自分の家と同じようにくつろいでいる黒崎の脇腹を突っつく。くすぐったそうに身を捩ったのを見て、イタズラしたくなって覆い被さってくすぐった。
「うはっあははっ!なんだよ!ふぎゃ!」
「くすぐりめちゃくちゃ効くんですね」
「ふはっ、もーやめろって!」
身長相応に長い手足をバタバタ暴れさせるところが、でっかい犬みたいでかわいい。
寝返りを打って脇腹を隠されてしまい、ガラ空きの首元をわしゃわしゃくすぐる。きゅっとわかりやすく肩が上がった。
スウェットの裾から手を入れて、脇腹をしつこくくすぐる。必死に腹を抱えるようにして隠されるともっといじめたくなってしまって、しばらく子供のようにはしゃいだ。
耳まで真っ赤にした黒崎に体重をかけてのしかかってくすぐる。
ごろごろ布団の上で転がって逃げていた黒崎が仰向けになった。
真っ赤な顔でぜえぜえ息をしている。上下する胸から視線を下に下に送っていって、股間が膨らんでいるのに気がついた。
「………………」
「…………あ、バレた?」
ちょっと照れたようにへらへら笑って黒崎が顔を逸らした。可愛らしい仕草とは逆で、性器はもうすでに誤魔化しが効かないくらいしっかり部屋着を押し上げている。
この人がこんな簡単に勃っちゃうところ、初めてみた。
「やーーなんか…興奮しちゃって………」
久しぶりだったし、とごにょごにょ言っている姿を見て、バチンと何かのスイッチが切り替わる音が自分の中でしっかり聞こえた。
「変態……!」
「うるせー!いいだろ別に、うひゃっ!」
片足を持って開かせて、脚の間に入って内腿をさわさわくすぐるように撫でる。もうどこを触られてもくすぐったいのか、大袈裟にビクッと身体をこわばらせて黒崎が身体を捩った。
持ち上げていた片足をぎゅっと片手で抱いて、逃げられないように固定し、脚の付け根あたりまでつつ、と指を滑らせると、笑い声と喘ぎ声の混ざったような、裏返った高い悲鳴を出した。
なんかちょっと、知らない扉を開いちゃいそうな気がする。
「はぁっ….…アッふあ!」
服の上からカリカリと軽く睾丸を引っ掻く。
大きい声を出した黒崎が慌てて口を塞いだ。表面を優しく爪で引っ掻いてしばらくくすぐっていると、笑い声が混ざった苦しそうな声に変わっていく。
「ひ、くすぐった…あはっ、もういいって!」
「でも全然萎えないじゃん…意外とMなんですか?」
「なわけ……ふひゃっホントもう無理!苦しっはひっ」
直接太腿の付け根の、皮膚の薄いところをくすぐると黒崎の身体がまた跳ねた。
一度手を止めて、覆い被さって真っ赤なままの耳に軽くキスをして、優しく息を吹きかける。甘い刺激に、黒崎が息を呑んだのがわかった。
それから唇に優しく触れるだけのキスをして、油断しきったところでスウェットの裾から手を突っ込んで脇の下を思いっきりくすぐった。
「こちょこちょ…」
「うぎゃっぎゃははは!うはっばかばかばかっ!ひっ!」
バタバタ必死に暴れる黒崎を上から押さえつけて全力でくすぐる。
真っ赤な顔をして涙を浮かべ、大口開けて笑う姿は、子供っぽいようでなんだかすこし艶っぽくて、かなり、こう、ムラッとくる。
なんだかんだまともにこうやって会うのは2週間ぶりくらいだ。俺だって早くこの人を抱きたかった。
脇から胸を集めるように手を寄せて、むぎゅっと揉む。寄せ集めて作ったギリギリ楽しめるサイズのおっぱいをむにむに揉んだ。意外と柔らかい肌と、その下にある肋骨の感触を味わって手を動かした。
「はーっ、はー、今度は何してんの…ひっ、ねえそれもちょっとくすぐったいって!」
「えへ、くすぐりって楽しいですね」
「………つーか、お前も勃ってきてるじゃん」
「……久々だったし、なんかだんだんその気になっちゃって」
気恥ずかしくってつい顔を逸らし、モゴモゴそんな事を言った。
黒崎がへらっと笑って首に腕を回して抱き寄せてくる。首筋に息が当たってくすぐったい。
「あー…こうするとめっちゃ綾瀬の匂いするね」
「…自分だとわかんない、俺匂いあります?」
「綾瀬はあるよ、部屋入った瞬間すごい綾瀬の匂いするもん」
「…それ臭いってことじゃないの?すいませんシーツも最近、洗うのサボってて…」
そーなんだ、ふふ、と黒崎が首筋の近くで笑った。熱い吐息がかかってゾワゾワする。
さっきまでくすぐられて暴れていたからか、少し汗ばんでいて体温も高くて、密着するとじとっと熱っぽくて、そんな事で簡単に欲情してしまって腰がずくんと痺れた。
「…だから余計興奮したのかも」
「興奮って……」
「ねえもう抱いてよ、ずっと我慢してたんだよ」
「わっ…それやば」
黒崎が俺の唇を指先で触れて、柔らかい手つきでそろりと撫でる。
それで簡単に火をつけられて、そのまま勢いよく覆い被さってキスをした。
単位取得に関わる時期なのでひたすらこの期間は部屋にこもって勉強課題勉強勉強を繰り返す事になる。
初めて恋人ができてもそれは変わらず、ここ数週間は週に一度くらいしか黒崎とはまともに会えていなかった。
近くに好きな人がいると俺がちょっかいかけたくなってすぐに課題も勉強も放り投げてしまうため、黒崎から接触を禁じられたのだった。
そんなわけで寂しい辛い日々をここ最近は過ごしていたのだが、今日、とうとう最後の試験が終わった。
週末、散らかったままの俺の部屋に黒崎が泊まりに来た。俺は久々に恋人が泊まりにきて、嬉しいのと何となく照れくさいのと期待が渦巻いてちょっとぎこちなかったのに、黒崎はと言うと部屋に入るなり「うわー!部屋荒れてる!」と遠慮なしに騒いで普段は興味を示さない本棚を荒れ放題の今がチャンスと言わんばかりに漁り始めた。
なのでドギマギしてる暇もすぐになくなって、どうにかそれをやめさせた。
あしなあなかははないな
コンビニで買った惣菜を食べて、風呂に入ってベッドに転がってくだらない動画を見ていた。
自分の家と同じようにくつろいでいる黒崎の脇腹を突っつく。くすぐったそうに身を捩ったのを見て、イタズラしたくなって覆い被さってくすぐった。
「うはっあははっ!なんだよ!ふぎゃ!」
「くすぐりめちゃくちゃ効くんですね」
「ふはっ、もーやめろって!」
身長相応に長い手足をバタバタ暴れさせるところが、でっかい犬みたいでかわいい。
寝返りを打って脇腹を隠されてしまい、ガラ空きの首元をわしゃわしゃくすぐる。きゅっとわかりやすく肩が上がった。
スウェットの裾から手を入れて、脇腹をしつこくくすぐる。必死に腹を抱えるようにして隠されるともっといじめたくなってしまって、しばらく子供のようにはしゃいだ。
耳まで真っ赤にした黒崎に体重をかけてのしかかってくすぐる。
ごろごろ布団の上で転がって逃げていた黒崎が仰向けになった。
真っ赤な顔でぜえぜえ息をしている。上下する胸から視線を下に下に送っていって、股間が膨らんでいるのに気がついた。
「………………」
「…………あ、バレた?」
ちょっと照れたようにへらへら笑って黒崎が顔を逸らした。可愛らしい仕草とは逆で、性器はもうすでに誤魔化しが効かないくらいしっかり部屋着を押し上げている。
この人がこんな簡単に勃っちゃうところ、初めてみた。
「やーーなんか…興奮しちゃって………」
久しぶりだったし、とごにょごにょ言っている姿を見て、バチンと何かのスイッチが切り替わる音が自分の中でしっかり聞こえた。
「変態……!」
「うるせー!いいだろ別に、うひゃっ!」
片足を持って開かせて、脚の間に入って内腿をさわさわくすぐるように撫でる。もうどこを触られてもくすぐったいのか、大袈裟にビクッと身体をこわばらせて黒崎が身体を捩った。
持ち上げていた片足をぎゅっと片手で抱いて、逃げられないように固定し、脚の付け根あたりまでつつ、と指を滑らせると、笑い声と喘ぎ声の混ざったような、裏返った高い悲鳴を出した。
なんかちょっと、知らない扉を開いちゃいそうな気がする。
「はぁっ….…アッふあ!」
服の上からカリカリと軽く睾丸を引っ掻く。
大きい声を出した黒崎が慌てて口を塞いだ。表面を優しく爪で引っ掻いてしばらくくすぐっていると、笑い声が混ざった苦しそうな声に変わっていく。
「ひ、くすぐった…あはっ、もういいって!」
「でも全然萎えないじゃん…意外とMなんですか?」
「なわけ……ふひゃっホントもう無理!苦しっはひっ」
直接太腿の付け根の、皮膚の薄いところをくすぐると黒崎の身体がまた跳ねた。
一度手を止めて、覆い被さって真っ赤なままの耳に軽くキスをして、優しく息を吹きかける。甘い刺激に、黒崎が息を呑んだのがわかった。
それから唇に優しく触れるだけのキスをして、油断しきったところでスウェットの裾から手を突っ込んで脇の下を思いっきりくすぐった。
「こちょこちょ…」
「うぎゃっぎゃははは!うはっばかばかばかっ!ひっ!」
バタバタ必死に暴れる黒崎を上から押さえつけて全力でくすぐる。
真っ赤な顔をして涙を浮かべ、大口開けて笑う姿は、子供っぽいようでなんだかすこし艶っぽくて、かなり、こう、ムラッとくる。
なんだかんだまともにこうやって会うのは2週間ぶりくらいだ。俺だって早くこの人を抱きたかった。
脇から胸を集めるように手を寄せて、むぎゅっと揉む。寄せ集めて作ったギリギリ楽しめるサイズのおっぱいをむにむに揉んだ。意外と柔らかい肌と、その下にある肋骨の感触を味わって手を動かした。
「はーっ、はー、今度は何してんの…ひっ、ねえそれもちょっとくすぐったいって!」
「えへ、くすぐりって楽しいですね」
「………つーか、お前も勃ってきてるじゃん」
「……久々だったし、なんかだんだんその気になっちゃって」
気恥ずかしくってつい顔を逸らし、モゴモゴそんな事を言った。
黒崎がへらっと笑って首に腕を回して抱き寄せてくる。首筋に息が当たってくすぐったい。
「あー…こうするとめっちゃ綾瀬の匂いするね」
「…自分だとわかんない、俺匂いあります?」
「綾瀬はあるよ、部屋入った瞬間すごい綾瀬の匂いするもん」
「…それ臭いってことじゃないの?すいませんシーツも最近、洗うのサボってて…」
そーなんだ、ふふ、と黒崎が首筋の近くで笑った。熱い吐息がかかってゾワゾワする。
さっきまでくすぐられて暴れていたからか、少し汗ばんでいて体温も高くて、密着するとじとっと熱っぽくて、そんな事で簡単に欲情してしまって腰がずくんと痺れた。
「…だから余計興奮したのかも」
「興奮って……」
「ねえもう抱いてよ、ずっと我慢してたんだよ」
「わっ…それやば」
黒崎が俺の唇を指先で触れて、柔らかい手つきでそろりと撫でる。
それで簡単に火をつけられて、そのまま勢いよく覆い被さってキスをした。
3
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説
浮気疑惑でオナホ扱い♡
掌
恋愛
穏和系執着高身長男子な「ソレル」が、恋人である無愛想系爆乳低身長女子の「アネモネ」から浮気未遂の報告を聞いてしまい、天然サドのブチギレセックスでとことん体格差わからせスケベに持ち込む話。最後はラブラブです。
コミッションにて執筆させていただいた作品で、キャラクターのお名前は変更しておりますが世界観やキャラ設定の著作はご依頼主様に帰属いたします。ありがとうございました!
・web拍手
http://bit.ly/38kXFb0
・X垢
https://twitter.com/show1write
ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。
光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。
昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。
逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。
でも、私は不幸じゃなかった。
私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。
彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。
私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー
例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。
「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」
「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」
夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。
カインも結局、私を裏切るのね。
エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。
それなら、もういいわ。全部、要らない。
絶対に許さないわ。
私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー!
覚悟していてね?
私は、絶対に貴方達を許さないから。
「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。
私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。
ざまぁみろ」
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
主人公受けな催眠もの【短編集】
霧乃ふー
BL
抹茶くず湯名義で書いたBL小説の短編をまとめたものです。
タイトルの通り、主人公受けで催眠ものを集めた短編集になっています。
催眠×近親ものが多めです。
平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。
なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。
そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。
そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。
クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。
精をください、大天使様!
碧碧
BL
クール無表情大天使セラフィエル×インキュバスと猫魔獣の雑種ガチムチ低級悪魔ガルファの話。
(あらすじ)
インキュバスらしくない見目のせいか常に腹が減っているガルファは、ある日飢えで気を失ってしまう。それを拾った大天使セラフィエルは気まぐれに精をあげるのだが、ガルファの体は人間の精を受け付けなくなってしまった。セラフィエルに精をもらいたいと願い出たガルファだが・・・。これはただの餌やりだと釘を刺されながらも、ガルファにとってその行為がだんだんと別の意味合いを持っていく。
(R指定内容)
トコロテン、アナルセックス、結腸責め、強姦(未遂)、自慰、飲精、射精我慢、嬉ションなど。閲覧ご注意ください。
完結【BL】いけない僕をイかせてちょうだい
にあ
BL
★ピュアラブ未体験のヤリチンクズ男×快楽に弱い能天気流され受け★
これまで女の子としか付き合って来なかったのに、バイト先で優しくてイケメンな先輩を好きになっちゃって付き合い始めた大学二年の俺。でもまだ一度も彼氏とのセックスでイケなくて焦ってる。そんなある日、肉焼き係で参加したサークルのバーベキューで、ゲイだって噂されてたイケメンに会った。こいつなら、色々知ってそうじゃね?そう思って、勇気出して相談することにしたのが間違いだった。
「ちょっ!?や、やめろよ!」
「大丈夫大丈夫。これちょっとエロいだけのマッサージだから」
う、嘘だ。何だよ、これ!?
先輩を裏切りたくないのに、めちゃくちゃ気持ち良くて・・・あれから自分でする時もあいつのこと思い出したりして・・・俺、どうしちゃったんだよ!
※エロ表現ある時はタイトルに☆を付けます。
※攻めは真正のクズ男ではないです。クズ度は星5でいったら2か3くらい。受け君の最初の彼氏とは別れますが、別れるまでは浮気ってことになります。全話書けてますのでエタりません。基本、毎日12時に投稿。初回~数話まで一日二回、18時にも投稿します。1話の表紙絵の子は受けの田中璃央クンです。
ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。
私の人生は私のものです
風見ゆうみ
恋愛
長期で領地の視察に行くと言う旦那様。
あなたが管理している伯爵領はそう広くはありませんよね。
頻繁に出かける上に、屋敷にいても私の話は聞いてくれない旦那様。
「彼女には僕しかいない。どう扱おうが文句を言われる筋合いはないよ。彼女がどう生きるかは僕が決めるんだ。彼女に権限はない」
パーティーの途中に抜け出して、旦那様が密会していたのは、私のことを嫌っている伯爵令嬢。
旦那様の本音を聞いた私は離婚を決意する。
私の人生は私のものです。あなたのものではありません。
さようなら、旦那様。
あなたが私を失ったことを惜しいと思うくらいに遠くの地で幸せになってみせます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる