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幕間【五大貴族会議】
お前ら自分達の世界に入るな下さい
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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。今日からお世話になる宿泊場所に荷物を置いて私とミアはカミュ先輩の案内で仕立て屋さんに来ています。
「此処よ。アタシも良く利用してるの。きっと2人も気に入るわ」
「綺麗なお店ですね。飾ってあるドレスも素敵です」
「それ、店主に言ってあげて頂戴。きっと喜ぶから」
カミュ先輩が扉を開けると、カランコロンと言うベルの上品な音が店内に響き、奥から人影が出て来ました。
「あらカミュ様!ご機嫌様」
「ご機嫌様、ミーシャちゃん。仕立てをお願いしたいんだけど、時間あるかしら」
「勿論です!どの様な物に致しましょう」
可愛らしい女性が嬉しそうにメモとペンを持っています。本当に服作りがお好きなんですね。部活の時の部長やカミュ先輩も同じ目をしています。
「嗚呼、今日はアタシじゃないの。この子達の最礼服をお願いしたくて」
「初めまして。ミア・フォーカスと申します。ノスタリア先輩のご紹介で参りました」
「アリア・ローゼリッタです。よろしくお願いします」
「御丁寧にありがとうございます。私はミーシャ・アリネリンと言います。ご覧の通り仕立て屋をしておりまして…普段使いのドレスやお洋服から王宮へ赴く際の最礼服までを取り扱わせて頂いております」
ミーシャさんは本当に腕が立つのでしょう。この辺りに飾られているドレスは全てレースが繊細で、一朝一夕では作ることの出来ない物だと伝わってきます。
「最礼服…それも2着ですと、最短でも2週間程掛かってしまいますが…」
「五大貴族会議に出るの。成る可く急いで欲しいわ。勿論、当日に間に合えば良いの」
「…!成程、五大貴族会議ですか!それであれば急ピッチで仕上げなければ!」
彼女は驚いた後に、不安げになるのでは無く、楽しげにメモを走らせました。目線は私とミアに向いています。凄いですね。この状況を楽しんでいらっしゃる…
「矢張り最礼服ですからアリア様は白が宜しいでしょう!ミア様は黒…臙脂…嗚呼!想像が膨らみます!3サイズを記載したメモはお持ちですか?お持ちで無いなら今お測りしますが…」
「あるわ。ちゃんと最近測った物だから安心して」
「ありがとうございます!」
きっとあれ、学園祭の時の衣装を作る時に測ったやつですね。太ってないと良いんですけど…
「何かご要望はありますか?」
「いえ、私は特に」
「僕もです。完成を楽しみにしています」
ミーシャさんはコクコクと頷くと、メモを机に置き、そのまま座り込むと画用紙を手にして恐らくデザインを描き始めました。仕事が早くていらっしゃる…
「お金の方は後程請求書を送らせて頂きます。住所と支払人のお名前を其方の用紙にご記入下さい!」
「これよ。ペンはコレ」
画用紙から顔を上げずに言われた言葉にカミュ先輩が反応して、私達に紙とペンを渡してくれました。お父様からの手紙に住所と名前が書いてあったのはそう言う…
「あらァ!良いじゃない」
「光栄です!」
「きっとアリアちゃんとミアちゃんに似合うわねェ」
ミーシャさんが描くデザインをカミュ先輩がニコニコと見ています。でもあの…私達はどうすれば?
〈〈〈お前ら自分達の世界に入るな下さい!!〉〉〉
「此処よ。アタシも良く利用してるの。きっと2人も気に入るわ」
「綺麗なお店ですね。飾ってあるドレスも素敵です」
「それ、店主に言ってあげて頂戴。きっと喜ぶから」
カミュ先輩が扉を開けると、カランコロンと言うベルの上品な音が店内に響き、奥から人影が出て来ました。
「あらカミュ様!ご機嫌様」
「ご機嫌様、ミーシャちゃん。仕立てをお願いしたいんだけど、時間あるかしら」
「勿論です!どの様な物に致しましょう」
可愛らしい女性が嬉しそうにメモとペンを持っています。本当に服作りがお好きなんですね。部活の時の部長やカミュ先輩も同じ目をしています。
「嗚呼、今日はアタシじゃないの。この子達の最礼服をお願いしたくて」
「初めまして。ミア・フォーカスと申します。ノスタリア先輩のご紹介で参りました」
「アリア・ローゼリッタです。よろしくお願いします」
「御丁寧にありがとうございます。私はミーシャ・アリネリンと言います。ご覧の通り仕立て屋をしておりまして…普段使いのドレスやお洋服から王宮へ赴く際の最礼服までを取り扱わせて頂いております」
ミーシャさんは本当に腕が立つのでしょう。この辺りに飾られているドレスは全てレースが繊細で、一朝一夕では作ることの出来ない物だと伝わってきます。
「最礼服…それも2着ですと、最短でも2週間程掛かってしまいますが…」
「五大貴族会議に出るの。成る可く急いで欲しいわ。勿論、当日に間に合えば良いの」
「…!成程、五大貴族会議ですか!それであれば急ピッチで仕上げなければ!」
彼女は驚いた後に、不安げになるのでは無く、楽しげにメモを走らせました。目線は私とミアに向いています。凄いですね。この状況を楽しんでいらっしゃる…
「矢張り最礼服ですからアリア様は白が宜しいでしょう!ミア様は黒…臙脂…嗚呼!想像が膨らみます!3サイズを記載したメモはお持ちですか?お持ちで無いなら今お測りしますが…」
「あるわ。ちゃんと最近測った物だから安心して」
「ありがとうございます!」
きっとあれ、学園祭の時の衣装を作る時に測ったやつですね。太ってないと良いんですけど…
「何かご要望はありますか?」
「いえ、私は特に」
「僕もです。完成を楽しみにしています」
ミーシャさんはコクコクと頷くと、メモを机に置き、そのまま座り込むと画用紙を手にして恐らくデザインを描き始めました。仕事が早くていらっしゃる…
「お金の方は後程請求書を送らせて頂きます。住所と支払人のお名前を其方の用紙にご記入下さい!」
「これよ。ペンはコレ」
画用紙から顔を上げずに言われた言葉にカミュ先輩が反応して、私達に紙とペンを渡してくれました。お父様からの手紙に住所と名前が書いてあったのはそう言う…
「あらァ!良いじゃない」
「光栄です!」
「きっとアリアちゃんとミアちゃんに似合うわねェ」
ミーシャさんが描くデザインをカミュ先輩がニコニコと見ています。でもあの…私達はどうすれば?
〈〈〈お前ら自分達の世界に入るな下さい!!〉〉〉
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