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幕間【五大貴族会議】

お前ら良い加減希望捨てろ下さい

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皆様こんばんは。アリア・ローゼリッタです。本格的に五大貴族会議への出席が決まり、急遽学園を離れる事になったので、簡単に荷造りをしています。あまり荷物は多くなくて良いと言う事でしたので、制服やら私服やらネグリジェやらを準備しています。


「王宮かぁ…憧れだよね、ルゥ」


「そうだね。一度中を見てみたいと思うけど…謁見は遠慮したいかな」


「分かる~」


2人はそんな話をしながら、お店で買ったケーキと紅茶を用意してくれています。買った物が無駄にならなくて安心ですね。


「この手紙は?」


「お父様からです。五大貴族会議までにやる事と、当日に待ち合わせる場所に最礼服を仕立てる為に必要なお金の事…後は家族の近況が書かれていました」


「大変だぁ」


ええ、文章量が凄く多かったです。便箋が5枚入っていた時はそれは吃驚しましたが…半分以上は近況報告でした。


「最礼服とか中々着る機会ないもんねぇ」


「それこそ社交界デビューの時とかだけど、その時とはかなり背丈が変わるから新調が必要だしね。アリアの最礼服は見てみたかったな」


「本当に!写真とかあればなぁ…」


写真ですか…確か、ありますよね撮影。新五大貴族の決定を祝して…みたいなの。確か新聞や記事に使われるんでしたっけ。


「そんな事よりケーキを食べましょう」


「そんな事じゃないのぉ!」


「アリアは冷たいね」


そんな事言いながらルカさんが1番にケーキ取ってますけど…


「って言うかぁ、五大貴族が来るって事はドードリアも来るって事でしょぉ?退学したのは良いけど、アリアに何か言ってきそうでやだ」


「恐らくお兄さんか弟さんが来ると思います」


「なら安心だね」


確かですけどね。ドードリア家は専らの跡取りは男!って言う家ですから、恐らくは男性が来ると思います。このまま仮にローゼリッタ家が五大貴族に選ばれたら、もしかしたら女で跡取りなの私だけな気がします…肩身狭そうで嫌ですね。


「明日から2週間は長いなぁ…」


「アリアは体調気を付けて」


「ありがとうございます」


この2人は毎回私が何かしらで寮を開けると心配してくれますよね。そしてアメリアには行くのを嫌がられます。今回は用が用なので我慢してくれていますけどね。いや、大抵大事な用の時しか寮開けませんけど…


「お土産話待ってるからね」


「後、カッコいいなって思った人いたら教えてねぇ!アリィのハートを射止める王子様は居るのかなぁ」


「アメリアはまた…」


彼処に居る人達全員身分高いので本当に遠慮したいですね。何より、格好良い人を見つけて教える理由が…アメリアも人の恋愛話好きですよね…ルカも他人事の様に頷いてますし…私絶対婚約者作らないと思うんですよ…


〈〈〈お前ら良い加減希望捨てろ下さい!〉〉〉


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