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三章【転校生襲来】

お前ら遅刻だと思うな下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。パンケーキを食べて、ショッピングを楽しんだ私達は寮へ続く廊下を歩いています。良い休日になりました。


「パンケーキ美味しかったねぇ。また行こう」


「そうだね。街で見かけたケーキ屋さんのも思わず買っちゃったし…やっぱり嗚呼言う場所は目移りして色々買ってしまうな」


「でも、良い買い物出来ましたね。あまり学園外に出られませんから、お金を使う機会もありませんでしたし」


本当に楽しかったです。パンケーキを食べた後はお洋服や雑貨を見ました。それで帰る途中に見かけたケーキ屋さんでケーキと焼き菓子を買って帰ってきた感じです。


「ケーキ、夕ご飯の後に食べよ~」


「そうだね」


廊下にも、私達と同じ様に荷物を持って私服を着ている子達が多いですね。矢張りこの休講日を使って、外に出る子が大半みたいです。


「嗚呼、帰ってきたかローゼリッタ」


「アミス先生?何かありましたか?」


「少し急用がな。来れるか?」


アミス先生の言葉に、ルカとアメリアが私の持っていた荷物を素早く取って、軽く背中を押しました。行ってこい、と言う事でしょう。


「…ありがとうございます。ルカ、アメリア」


「気にしないで」


「行ってらっしゃい、アリィ!」


笑顔で送り出してくれる2人には感謝しかありませんね。それを見ていたアミス先生も優しい笑顔を浮かべると、先へ歩き出しました。


「折角の休日だって言うのに、教師と一緒は嫌だろうが…済まないな」


「いえ、そんな事ありませんが…何の件での呼び出しでしょうか」


「五大貴族会議だ」


…成程…これはもうローゼリッタ家が呼ばれるの確定って言われたも同然なんですけれど…しかも手紙とかじゃなくて呼び出し…周りの視線が凄く痛いです…


「学園長室に呼ばれてるのはローゼリッタを含め6人だ」


「6人…ですか?」


「嗚呼。オズベルにノスタリア、メサイラ、ティスト、フォーカス。そしてローゼリッタだ」


うわ名前の圧が強いですね…会長とカミュ先輩は現五大貴族ですから呼ばれて同然ですが、何故シュテル先輩とルシアが…恐らく、会議に出席するのはルシアでしょうね。ルイーザ先輩は家は継がずに御結婚なさる予定らしいですし。


「ローゼリッタは、五大貴族会議に於ける見届け人は知っているか?」


「確か、五大貴族を見守る人達でしたよね。これもまた国王陛下が直々にお決めになるとか」


「嗚呼、メサイラとティストはその見届け人になっている。だから呼ばれているんだ」


成程…でもこのメンバーの中で私行きたく無いですね…凄く…色々視線が刺さりそうで…


「学園長、失礼します」


「はい、お入り下さい」


あ、いつの間にか学園長室に着いてたみたいですね…それに、何やかんや私学園長室はいるの初めてです。


「失礼します」


「失礼します。アリア・ローゼリッタです。遅れてすみません」


「いえ、大丈夫ですよ。さあ座って」


学園長室には、既に全員が集まっていて、その視線が全て私に向きました。遅れるの珍しいなって言う目で見て来てます。違います、知らなかったんです。


〈〈〈お前ら遅刻だと思うな下さい!!!〉〉〉
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