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三章【転校生襲来】

お前ら睨み合うな下さい

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皆様おはようございます。アリア・ローゼリッタです。目にする所全てで喧嘩が行われ、私は一時避難として、ケンシェルさんの所で出された紅茶を飲んでいます。


「どうですか?お口に合います?」


「はい。ありがとうございます、ケンシェルさん」


「あ、お菓子もどうぞ」


何故か私とケンシェルさんは呑気にお茶を飲んでその様子を観戦しています。あ、このクッキー美味しいですね。


「僕的には、ココアも良いですよ。そうだ、ケーキあるんですけど要ります?」


「それって皆さんが食べる物では?」


「昨日食べた物が多すぎて残ったんです。ホテルのサービスらしくて。残して帰るのもあれですし、良ければ」


なら、貰っても良いかもですね。て言うかあの人達まだまだ喧嘩終わらなそうです…何であんなに言い争いしてるんでしょうか…普通其処のポジションはマギィな筈なんですけれど…何で主役の貴女が言い争いしてるんです?


「どうぞ。好きなの選んで下さい」


「あ、ありがとうございます。じゃあ、これを貰いますね」


「苺のタルトですね。可愛らしい」


「え」


唐突な言葉にケーキを落としそうになった私は絶対に悪く無いと思います。て言うか貴方そんな事言うんです??


「あ、あの…」


「ふふ、何ですか?」


「…いや、意外だと思いまして…」


凄いにこやかなんですけどこの人…こんな所にも刺客がいたんですど…え、帰りたい…


「口説かれるの慣れていないですか?」


「そうですね。私には縁の無い事でしたから」


「なら、エストレラに来たら大変ですね。女性を褒めるのは紳士の嗜みです。エトワリアでは無い御様子ですけれど」


しかも説明してる様に見せかけてちゃっかりエトワリアを貶してらっしゃる…ケーキ食べたら早くお暇したいです…


「お前等はずっとアリアと居たんだから譲ってくれてもいいだろ!」


「アリア物じゃないし!譲る譲らないの前に、アリアは私とミアと学校通ってくれる為にエストレラに行くの止めたんだからね!」


「はあ!?何だよそれ!」


…凄く幼馴染と昔知り合った友人が言い争っています…それに何かマウント取っているんですが??


「アリア!!帰ろ!」


「これ食べ終わってからでも?」


「良いよ!私も良いですか?!」


情緒が危ういマギィはケンシェルさんの同意を得ると、トレーからチーズケーキを取って食べ始めました。会長達は…はい、未だ激戦中ですね。


「アリア、何で其奴等の為にエストレラ蹴ったの」


「一緒に居たかったですし、まずノエルがエストレラに居た事知りませんでしたし」


「それはそうだけど…」


…垂れ下がった犬の耳と尻尾が見えるんですけど幻覚ですよね?疲れてるのでしょうか…そしてマギィ、ノエルを睨まないで下さい。


〈〈〈お前ら睨み合うな下さい!!!〉〉〉
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