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三章【転校生襲来】
お前らさっさと済ませろ下さい
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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。お仕事が終わり教室を出ると、約束通りにお2人が外で待っていました。
「悪いわね。態々忙しい貴女に頼んで」
「取り敢えず、案内するね」
…今の所怪しい様子はありませんが、目的地に着くまでは、警戒は怠らない方が良いかもしれませんね。
「…ねぇ、貴女はエリザベスに何かしたの?」
「何かとは?」
「エリザベスは、過剰に貴女を敵視しているから気になったのよ。一応、私達には良い子に見えるから」
それは面の皮が厚いのか、本来はそう言う性格なのか…にしても何か…何かしましたか?私…
「彼女の言葉を軽く流したりしているくらいですよ。生徒会選挙の結果は、私が選ばれましたが、それは時の運によるものです。それに、私は特別、彼女と関わりを持っている訳ではありません」
「…それだけなの?」
「ええ、その程度です。貴女方が何をどう思い行動しているのかは分かりませんが、正直な話をしますと、私とドードリアさんは全くと言って良い程会話もした事がありません。彼女の転校初日に案内をしたり、彼女が一方的に何かを言って来ているだけです」
お2人は驚いた様に目を見開くと、何か考え込む様に顔を俯かせました。
「ローゼリッタさんは、やけにミハイラさんやアーチさんに肩入れしているけれど、それは生徒会役員としてどうなの?それがエリザベスの反感を買っているんじゃない?」
「…確かに、私の行動は生徒会役員として正しく無いかもしれません。しかし、友人の教科書が失くなったり、手に火傷を負ったり、根も葉もない噂が流れた時に助けてあげられなかったら、私は彼女達の友人を名乗れない」
「そんなのは…」
「はい。私欲です。しかし私も好き勝手に生徒会の立場を利用している訳ではありません。マギィの教科書がボロボロにされた…これは生徒会が動く事態としては十分です。勿論、これがどの生徒であっても同じ事。それがドードリアさんや貴女達であっても」
生徒会の皆さんは優しい…だからこそ、こんな事が起きたのであれば、人物関係無く解決する様に動いてくれる。それが今回、偶々マギィであっただけ。私でも、ミシェルさんでも。ドードリアさんでも、同じ様に、あの人達は動いてくれる筈ですから。
「…何で…エリザベスちゃんは…」
「はあ…益々分からない…ねえ、ローゼリッタさん」
「何です?」
2人が足を止めて、真っ直ぐに私を見つめました。でもその瞳は何処か不安で揺れています。
「…私達は、貴女達がエリザベスに何か嫌な事をしたから、こうなっていると思っていたの…でも、あの子の話を聞いても…あの子が一方的に貴女達に嫌がらせをしている様にしか聞こえなかった」
「…さっきのローゼリッタさんのお話で…更に分からなくなっちゃった…ローゼリッタさん…私達は…」
「ルナ、リーリエ」
彼女達の言葉を遮る様に、ドードリアさんの声が廊下に響きました。靴の踵を鳴らして、私達の方に近寄って来ます。
「随分遅いから、心配しましたのよ。ローゼリッタ、さっさと来なさい。話がありますの」
…どうなる事やら…なるべく穏便且つ迅速に済むと良いのですけれど…
〈〈〈お前らさっさと済ませろ下さい!!〉〉〉
「悪いわね。態々忙しい貴女に頼んで」
「取り敢えず、案内するね」
…今の所怪しい様子はありませんが、目的地に着くまでは、警戒は怠らない方が良いかもしれませんね。
「…ねぇ、貴女はエリザベスに何かしたの?」
「何かとは?」
「エリザベスは、過剰に貴女を敵視しているから気になったのよ。一応、私達には良い子に見えるから」
それは面の皮が厚いのか、本来はそう言う性格なのか…にしても何か…何かしましたか?私…
「彼女の言葉を軽く流したりしているくらいですよ。生徒会選挙の結果は、私が選ばれましたが、それは時の運によるものです。それに、私は特別、彼女と関わりを持っている訳ではありません」
「…それだけなの?」
「ええ、その程度です。貴女方が何をどう思い行動しているのかは分かりませんが、正直な話をしますと、私とドードリアさんは全くと言って良い程会話もした事がありません。彼女の転校初日に案内をしたり、彼女が一方的に何かを言って来ているだけです」
お2人は驚いた様に目を見開くと、何か考え込む様に顔を俯かせました。
「ローゼリッタさんは、やけにミハイラさんやアーチさんに肩入れしているけれど、それは生徒会役員としてどうなの?それがエリザベスの反感を買っているんじゃない?」
「…確かに、私の行動は生徒会役員として正しく無いかもしれません。しかし、友人の教科書が失くなったり、手に火傷を負ったり、根も葉もない噂が流れた時に助けてあげられなかったら、私は彼女達の友人を名乗れない」
「そんなのは…」
「はい。私欲です。しかし私も好き勝手に生徒会の立場を利用している訳ではありません。マギィの教科書がボロボロにされた…これは生徒会が動く事態としては十分です。勿論、これがどの生徒であっても同じ事。それがドードリアさんや貴女達であっても」
生徒会の皆さんは優しい…だからこそ、こんな事が起きたのであれば、人物関係無く解決する様に動いてくれる。それが今回、偶々マギィであっただけ。私でも、ミシェルさんでも。ドードリアさんでも、同じ様に、あの人達は動いてくれる筈ですから。
「…何で…エリザベスちゃんは…」
「はあ…益々分からない…ねえ、ローゼリッタさん」
「何です?」
2人が足を止めて、真っ直ぐに私を見つめました。でもその瞳は何処か不安で揺れています。
「…私達は、貴女達がエリザベスに何か嫌な事をしたから、こうなっていると思っていたの…でも、あの子の話を聞いても…あの子が一方的に貴女達に嫌がらせをしている様にしか聞こえなかった」
「…さっきのローゼリッタさんのお話で…更に分からなくなっちゃった…ローゼリッタさん…私達は…」
「ルナ、リーリエ」
彼女達の言葉を遮る様に、ドードリアさんの声が廊下に響きました。靴の踵を鳴らして、私達の方に近寄って来ます。
「随分遅いから、心配しましたのよ。ローゼリッタ、さっさと来なさい。話がありますの」
…どうなる事やら…なるべく穏便且つ迅速に済むと良いのですけれど…
〈〈〈お前らさっさと済ませろ下さい!!〉〉〉
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