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三章【転校生襲来】

お前ら休憩を取れ下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。病院で診察を受けて、体調も無事回復した為、本日は授業に出て、生徒会に顔を出しております。理由としては、今回の事件の事ですね。学園祭の会議よりも優先されているので、学園側も放って置けなくなったのでしょうか?


「アリアちゃん!体調は大丈夫ですか?」


「もう、平気…?」


「はい。絶好調です。でも不在の間、皆さんにご迷惑を掛けてしまって…」


そんな私に向かって、全員が首を横に振ってくれました。やっぱりお優しいですね。


「気にするな。アリアは体調を戻す事に専念してくれて良い」


「僕達も本格的に動き出してはいるんだけど、どうしても学園祭の時期と被って、思う様にはいかないね」


会員の手元には大量の書類がありました。心無しか隈も出来てますこの人。徹夜でもしてるんですか?


「あの日の倉庫付近での目撃情報は無し、何せ人通りが無さすぎるからね。アリアとしてはどうかな?何かあるかい?」


「…最近、クラスのマーガレット・ミハイラさんとミシェル・アーチさんの根も葉もない噂が立っているんです。前にそれをミシェルさんから相談されて、その後に教科書の事だったり今回の事が起きました。私は偶々居合わせているだけですが、マーガレットさんが何かと標的にされている感覚はあります」


「成程、マーガレットが…」


ドードリアさんだと決まった訳でもありませんからね。ズバッと言えないのは歯痒いですが、仕方がありません。


「確か、アリアのクラスの転校生が君達を目の敵にしてたよね。エリザベス・ドードリア…であっているかい?五大貴族の一人だって僕に言い寄ってきたあの子」


「前に問題を起こした彼奴か。アリアの誹謗中傷をお前に延々と語ったと言う」


「嗚呼、他学年でも結構有名だよ」


何かドードリアさん凄い覚えられ方してます…自業自得と言う他ありませんが…にしてもやっぱり会長は観察眼が凄いですね。すぐにドードリアさんに辿り着くなんて。


「でも証拠は無いから何も出来ないね…いや…アリア、少し見てくれるかい?」


「…?なんでしょう」


会長はおもむろに紙を1枚手元に寄せると、ペンを走らせて私に差し出しました。


「生徒アンケート?」


「嗚呼、このアンケートで、クラスや部活でのトラブルなどが無いか聞くんだ。其処で君のクラスや部活の生徒がドードリアの名前を出せば話を聞く事が出来る。彼女がやったと決まった訳では無いけど、僕としても彼女は少し怪しく見える」


「ふむ、良い考えだな。これなら怪しまれずに今回の件を探れる。俺も手伝おう。さっさと作るぞ」


会長と副会長はやっぱり凄い人ですけど…お2人共隈がありますが!?休んで下さい!!


〈〈〈お前ら休憩を取れ下さい!!!〉〉〉
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