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三章【転校生襲来】

お前ら絶対に来るな下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。最近ドードリアさんばかりに気を取られておりましたが、本日生徒会で集まっております。何でも、学園祭でやる出し物が決定したそうで。


「アリアの案のお陰で例年よりスムーズに決まったよ。ありがとう。全員資料は手元にある様だから、始めようか」


「そうだな。まず、アリアに説明しておこう。俺達生徒会は各クラス、部活の出し物の合間に2人1組で学校内の見回りを行う。だが今のメンバーだと奇数だからな。誰か1人が受付を担当して、他のメンバーが見回りという形になるな」


「だったら僕とフィアが回します。僕達はそう言った事が専門ですからね。勿論フィアが良ければ…ですけど」


ミスラ先輩の提案にフィア先輩は静かに首を縦に振りました。って事は私は見回り専門ですね。


「当日、何か衣装を着てる場合はそのままで大丈夫だよ。じゃあ、1番上の出し物の一覧表を見てくれるかい?」


「全部個性豊かですね。見て回るのが楽しみになってきます」


「…そうだね」


…待って下さい私のクラス…何でこう言う余計な時に原作は仕事するんですか?もっと別のところで働けよ下さい。


「アリアのクラスの仮装喫茶は中々新しいな」


「ファッションショーと喫茶店のアイデアを組み合わせてみたんだ。面白いだろう?」


犯人はやはり貴方ですか生徒会長。よし、裏方に回りましょう。絶対に。


「一覧表には、出し物、そして出し物の概要や詳細が載ってるから本番までには確認しておくこと。後、これが今日の最重要議題なんだけれど」


「…今年は俺達生徒会も何かをやる事になったんだ」


「去年まではありませんでしたよね?」


…何故?原作今度は仕事しないんですか?そろそろぶっ飛ばしますけれど…副会長も嫌そうに眼鏡のブリッジを抑えていますし。


「…生徒会の出し物って…何…?」


「そこなんだ。しかも圧倒的に人員が足りないからね…有志を募ってもいいけど…」


「結果は目に見えてるからな」


嗚呼…選挙の雰囲気再来…それは流石に地獄ですね。


「会長達自らが誘うとかはどうですかね?知っている方なら安心かと思うのですが…」


「…成程…じゃあ生徒会メンバー全員、クラスまたは部活から、なるべく男子生徒の方が良いけど…まあそこは置いておこう。1人か2人。協力してくれそうな人を連れて来て欲しい。出し物の概要はそうだな…うん、アリアの所と提携しようか」


「え?」


驚き過ぎて普通に声出たんですけど何ですか?嫌な予感するのですけど…


「普段僕達は遠目から見られるだけだからね。これを機に生徒達と交流を図ろう。来てくれた人を僕達が普段食べているお茶菓子と紅茶で持て成すんだ」


「…はあ…仕方ないか」


「コンセプトは僕が決めておくよ。だからこそアリアのクラスには行かないとね。当日も動きを参考にしたいし」


会長の言葉に全員が頷き、私の方へ視線が集まりました。皆さんニッコニコで頷いてらっしゃいますけど…


〈〈〈お前ら絶対に来るな下さい!!!〉〉〉
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