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三章【転校生襲来】

お前らもう部屋を出ろ下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。羞恥プレイを乗り越えてゼリーを軽く食べた後に薬を飲んだら気絶同然に意識を失い、正直今がこんにちは。の時間なのかがはっきり分かっていませんのでご了承を。


「ん、起きたか。よく寝ていたな。アリア」


「先輩…?ミアは…」


「ミアなら少し部活に顔を出してくるそうだ。大丈夫、すぐ戻る」


そうですか…部活って事はこんにちはの時間帯で合っていた様ですね。良かった…手芸部は最近は活動は無いので、其処では先輩方に迷惑掛けなくて…


「熱は…微妙だな。下がってもいないが上がってもいない。この様子じゃ、今まで大変だったろう」


「そうでも…ないです…ミアやマギィや…メイドさん達が居ましたから。それに…慣れてしまえば、なんて事は…」



「君は強いな」


ん、額に乗った先輩の手が冷たくて気持ち良いです…低体温なのか、今の私の体温が高すぎるのかは分かりません。


「だが、アリアはまだ1年生だ。其処まで無理をして抱え込むな。学年が上がると見栄やプライドが邪魔をして何かと頼る事が出来なくなるからな…今の内にちゃんと人に頼る事を覚えておくと良い。君の周りには、頼もしい生徒が沢山居る様だからな」


「…では…先輩が困ったら…相談して下さいね…先輩…とてもお強いですけど…でも…まだ…先輩も学生さんですから…」


意識がモヤモヤして、自分が何言ってんのかあんまり分かりません…でも…先輩にお礼は言えてるでしょうか…嗚呼…眠いです…


「…!そうだな。もし、何か私にも対処出来ない問題があれば…その時は君を頼ろう」


「寮長、すみません。お任せしてしまって」


「嗚呼、お帰りミア。大丈夫だ。アリアはこの通り熱でヘロヘロだけどな」


あれ…ミアの声が聞こえた様な…幻聴…?


「あー…これは多分半分意識無いですね…アリア、いい子だからそのままゆっくり意識を落として」


「あ…ミア…お帰りなさい」


「うん、ただいま。アリアはちゃんと寝るんだよ」


ミアが一定のリズムで私の頭をポンポンしてるんでしょうか…懐かしいですね…私が小さい頃に高熱を出して苦しくて寝れなかった時にも…ミアが同じ事をしてくれていました。マギィは手を握ってくれて居て…凄く…安心して…瞼が重く…


「凄い。もう寝そうだな」


「昔から、アリアはこうするとすぐに眠ってしまって…こう言うところは年相応なんです。いつもは、僕達よりも年上みたいなイメージを持たれてしまってて…でも、熱出した時のアリアを見ると、不謹慎ですけど…同い年だなって感じるんです」


「アリアは良くも悪くも落ち着いているからそう見えるんだろうな。だからこそ私達も頼ってしまう…カインや教師陣にも言っておこう。あまり無理をさせるなと」


あ…もう寝そうです…なので…お2人ももう私を放って…帰って頂いても…


〈〈〈お前らもう部屋を出ろ下さい〉〉〉
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