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二章【波乱のウィンターホリデー】
お前らもう少し頑張れよ下さい
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皆様おはようございます。アリア・ローゼリッタです…眠いです…マギィとテオが本当、朝方辺りまで話し込んでいて、私も話してたんですが、流石に眠気が限界で寝落ちしました。
今は朝食を済ませ、私とテオ、マギィは図書室に。ミアはお父様と馬に乗って、少し遠くの高原に行くそうです。お母様も其方に着いて行きました。
「…アリアお姉ちゃん…これって…」
「…?ああ、これは夜会の際のマナーになります。夜会には様々な爵位の貴族、稀に貴族出ない平民の方が訪れて来ます。特に春先から初夏は社交期で夜会が多いです。近しい夜会は次の私の誕生日ですね。それまでに、簡単なマナーだけは身に付けられる様に頑張りましょう」
テオはコクコクと首を縦に振ってくれます。私も頑張って教えなければなりませんね。
「アリア~私にも教えて!本当に実技が苦手!夜会とか無理!」
「分かってますよ。元からそのつもりです。よろしいですか?夜会には簡単に言いますと2種類あります。舞踏会と晩餐会の2つです。次に開催されるのは舞踏会に部類されますので、ダンスは必要不可欠だと思って下さい。しかし、通常の夜会とは違い、全く知らない赤の他人は参加しませんので其処まで気負わなくて大丈夫です。そして舞踏会の時に注意しなくてはならない事。はい、マギィ」
「え!?えーっと…た、食べ物を食べすぎない様に…する…と…か…」
ええ、自信ないんでしょうね。語尾が段々と小さくなってますもん。それに答えもマギィらしいと言うか何と言いますか…
「テオは分かりますか?」
「…分かんない…です…」
「テオは仕方がないとして…マギィ、座学でやりましたよね?これ」
マギィは素知らぬ顔で明後日の方向を向いています。うん、素直でよろしい。
「まず、ドレスコードがあるかもしれない事に注意して下さい。誤って着用したら後々面倒な事になりますから。次に、誰かと踊る際も、同じ相手の4回踊るのはルール違反となります。意味分かりませんけどルールですから。その2点を気を付けていれば…まあ何とかなります。誰にも誘われない、謂わば壁の花になったら通常の社交界では永遠とそれについて愚痴愚痴言われるので、其処も注意です」
「ほへ~」
「テオは兎に角相手の足を踏まない事ですね」
テオはハッとするとピンっと背筋を伸ばしました。ふふ、テオは真面目ですね。マギィは…もう少し頑張って欲しいのですが
「はい!アリア!」
「…?何ですか?」
「踊ったり話したりしないでずっとバルコニーに居るっていうのはダメなんでしょうか!?」
何言ってるんでしょうかこの人…
「…止めておきましょうマギィ…ダンスもマナーも、言ってしまえば日常的に使うものです。マナー程でなくとも、ダンスも必ず必要になってくる嗜みです。一気に覚えろとは言いませんが、少しずつ覚えていきましょう。テオにも教えなければいけませんし」
「ダンス…嫌いなんだよね…」
「どうして…?」
「難しいんだ…凄く…学園でやった時も…レッスンの時絶対相手の人の足踏んだし…足踏むとね…めっちゃ睨まれるんだ…」
マギィの言葉を聞いたテオが目を見開いて、おずおずと手を挙げました
「…アリアお姉ちゃん…ダンス…止めよう…」
「そうだよアリア…壁の花で居た方が安全だよ足踏まなくて済むし…」
…いやテオさん。やる前からマギィに感化されて諦めないで下さい。マギィも何て事を教えてるんですか!?
〈〈〈お前らもう少し頑張れよ下さい!〉〉〉
今は朝食を済ませ、私とテオ、マギィは図書室に。ミアはお父様と馬に乗って、少し遠くの高原に行くそうです。お母様も其方に着いて行きました。
「…アリアお姉ちゃん…これって…」
「…?ああ、これは夜会の際のマナーになります。夜会には様々な爵位の貴族、稀に貴族出ない平民の方が訪れて来ます。特に春先から初夏は社交期で夜会が多いです。近しい夜会は次の私の誕生日ですね。それまでに、簡単なマナーだけは身に付けられる様に頑張りましょう」
テオはコクコクと首を縦に振ってくれます。私も頑張って教えなければなりませんね。
「アリア~私にも教えて!本当に実技が苦手!夜会とか無理!」
「分かってますよ。元からそのつもりです。よろしいですか?夜会には簡単に言いますと2種類あります。舞踏会と晩餐会の2つです。次に開催されるのは舞踏会に部類されますので、ダンスは必要不可欠だと思って下さい。しかし、通常の夜会とは違い、全く知らない赤の他人は参加しませんので其処まで気負わなくて大丈夫です。そして舞踏会の時に注意しなくてはならない事。はい、マギィ」
「え!?えーっと…た、食べ物を食べすぎない様に…する…と…か…」
ええ、自信ないんでしょうね。語尾が段々と小さくなってますもん。それに答えもマギィらしいと言うか何と言いますか…
「テオは分かりますか?」
「…分かんない…です…」
「テオは仕方がないとして…マギィ、座学でやりましたよね?これ」
マギィは素知らぬ顔で明後日の方向を向いています。うん、素直でよろしい。
「まず、ドレスコードがあるかもしれない事に注意して下さい。誤って着用したら後々面倒な事になりますから。次に、誰かと踊る際も、同じ相手の4回踊るのはルール違反となります。意味分かりませんけどルールですから。その2点を気を付けていれば…まあ何とかなります。誰にも誘われない、謂わば壁の花になったら通常の社交界では永遠とそれについて愚痴愚痴言われるので、其処も注意です」
「ほへ~」
「テオは兎に角相手の足を踏まない事ですね」
テオはハッとするとピンっと背筋を伸ばしました。ふふ、テオは真面目ですね。マギィは…もう少し頑張って欲しいのですが
「はい!アリア!」
「…?何ですか?」
「踊ったり話したりしないでずっとバルコニーに居るっていうのはダメなんでしょうか!?」
何言ってるんでしょうかこの人…
「…止めておきましょうマギィ…ダンスもマナーも、言ってしまえば日常的に使うものです。マナー程でなくとも、ダンスも必ず必要になってくる嗜みです。一気に覚えろとは言いませんが、少しずつ覚えていきましょう。テオにも教えなければいけませんし」
「ダンス…嫌いなんだよね…」
「どうして…?」
「難しいんだ…凄く…学園でやった時も…レッスンの時絶対相手の人の足踏んだし…足踏むとね…めっちゃ睨まれるんだ…」
マギィの言葉を聞いたテオが目を見開いて、おずおずと手を挙げました
「…アリアお姉ちゃん…ダンス…止めよう…」
「そうだよアリア…壁の花で居た方が安全だよ足踏まなくて済むし…」
…いやテオさん。やる前からマギィに感化されて諦めないで下さい。マギィも何て事を教えてるんですか!?
〈〈〈お前らもう少し頑張れよ下さい!〉〉〉
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