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二章【波乱のウィンターホリデー】

お前ら勝手に行動するな下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。現在私は、中庭でマギィとミアとお茶をしています。流石に朝から来るとは思っていませんでしたね。


「えぇ!?弟!?」


「それはまた随分急だね」


「はい。ですが、両親の奇行は今に始まった事ではないので…流石に弟が出来るとは思っていませんでしたが」


テオが来てくれたお陰で、ウィンターホリデーをベッドの上で過さずに済んでいるのは純粋に有難いですね。本来なら今日から勉強を教える予定だったのですが、2人が来てしまったので翌日に延期になっています。


「お家来たら吃驚したよ!何か知らない小さい子が居たから!あの子が弟くん?」


「はい。テオと言います。人見知りなので、慣れるのに時間がかかってしまうと思いますが良い子ですよ」


「何か、数日しか経っていないのに立派なお姉さんだね。アリア」


ふむ…前世でも兄弟はいた事はなかったのですが…何故でしょうか。まあ、怖がられるよりかは良いと思っておきましょう。


「そうだ!アリアもうすぐお誕生日でしょ!?私達にも届いたよ!アリアのお誕生日パーティの招待状!」


「今年は誰を呼ぶの?」


あー…そんな話ありましたね…現実逃避する為に記憶から抹消してました。何でモブになると決意してからこんなに全てが上手くいかないんですかねぇ…パーティ何かしたら更に主要キャラと関わらなくちゃじゃないですか…現にこの2人来ますし。


「そうですね…アメリアとルカは呼びますよ。後は…交流会で同じグループだった先輩方ですかね…」


呼びたくない…本当に呼びたくないんです…でも多分呼ばないと後々怖いんですよね…主にシュテル先輩とか生徒会長とかが…憂鬱此処に極まれり…ですね


「アメリアちゃんも来るの!?嬉しいなぁ」


「ルシア達も呼ぶの?」


「はい。後は…一応部活の先輩方にも声を掛けようかと。誕生日パーティとは名ばかりの夜会ですからね」


こう言った貴族の誕生日パーティは基本、友人達を呼ぶか呼ばないか。それだけです。なので基盤は夜会と何ら変わりはありません。両親曰く、誕生日パーティや主催の夜会には沢山人を呼んでおけ…らしいです。将来役に立つからと


「アリアの誕生日パーティは毎年盛大だね。ソフィアさんとヴィンセントさんが社交界でも声が大きいのもあるんだろうけど…お2人はアリアの事が大好きだからね」


「そうだね!アリアと一緒にいる時のヴィンセントさんとソフィアさん、とっても幸せそうだもん!」


「そうですね…有難い事です」


何で両親が彼処まで過保護なのか…まあサラッとしかメイドさんに聞かされていないのですが何年も子供に恵まれず、途方に暮れていた時に私が出来たのだそうです。両親は大いに喜んだそうで、それが原因であんなに過保護と親バカに磨きが掛かっています。貿易職という事で、かなり放任主義ではありますが。


「そうだアリア!私テオ君に会ってみたい!」


「え?テオにですか?」


「僕も会ってみたいな」


そんなに迫られても…テオ人見知りなのでいささか不安なのですが…


「アリア!どこ行けばいい!?」


「あ、マギィ!1人で行ったら迷うじゃないですか!」


何でそんなに突飛な行動ばかりする人が多いんですか私の辺りには!!


「アリア、歩いて行こうか」


「…はい」


此方は此方であまり動くなと言う圧が凄いですし…マギィは勝手に屋敷に入って行くし…


〈〈〈お前ら勝手に行動するな下さい!〉〉〉
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