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一章【平穏ライフを目指して】
お前ら良い加減にしろ
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皆様、こんにちはアリア・ローゼリッタです。マジでクソです。開幕早々お目汚し申し訳ございませんが、今私は図書資料室に続く階段を駆け上がっております。図書資料室は5階にあるので中々ハードです。それに私、運動はドクターストップが掛かっているので本来こんな事しちゃいけないんですけどね!!
全部全部彼奴等の所為です。これで倒れた責任も全て彼方にあると言う事で納得しましょう。はい。こんな感じで皆様に話しかけていますがマジでしんどいです。口の中鉄の味ですし息なんてとっくの昔に切れてます。足もそろそろ動かなくなりそうですけど!其処を!根性で!走っております!やっと目の前に…資料室が…嗚呼…長かった…
「…はぁ…はっ…ヒュッ…はぁ…は…」
息が整わないですね…今だけは病弱な自分の体を恨みます。まあとりあえず私のやる事は1つです。
「失礼します!!1年のローゼリッタです!マーガレット・ミハイラを連れ戻しに参りました此処にいますよね!?」
ドアが壊れるのではないかと言う勢いで開き、大声で叫びました。嫌がらせです。はい。目の前には怯えた涙目のマギィと例の先輩方。よかった、何もされていない様ですね。ズカズカと放心する先輩を無視して資料室に入ります。埃っぽいですね…これも体に障りそうです。
「ア…アリア…」
「はい、アリアですよ。マギィ」
マギィは声にならない唸り声の様なものを上げると私に抱きついて来ました。怖かったのでしょうね…却説此処からは反撃ですね。私怒っていますから、只では済ませません。
「…先輩方…何故此処にマギィと貴女方が?」
先輩方は怯んで声が出せない様です。当たり前ですかね。誰も来ない様な資料室にまさかのマギィの幼馴染が乱入してきたんですから。
「皆様、私そこまで貴女方がお馬鹿で理解力がないとは思っていませんでした。こうも懲りずにマギィに手を出すなんて…皆様の記憶力は鳥以下なのでしょうか」
「な、なんなのよアンタ!1年のくせに生意気よ!!私を誰だと思っているの!?あのレラ家の令嬢なのよ!!?」
「レラ家…嗚呼、最近問題があって爵位が危うい一族でしたね。一時期は5代貴族にも迫る勢いだったご様子ですが、今ではそこまでの影響力は無い…言ってしまえば、貴女より私やマギィの方が力があります。言ったでしょう?私はローゼリッタ家の人間です。少なくとも貴女よりかは家の力があります」
そんな脅し痛くも痒くもありません。ローゼリッタ家と聞いて全員が顔を青くしたのを見た限り、私の家との付き合いがある方々なのでしょうね。まあ関係ありませんが。
「却説皆様…私に喧嘩を売るというなら買いますし、大前提としてマギィを傷付けた事実はローゼリッタとフォーカス家に喧嘩を売っているも同然なのですが…その辺り、大丈夫ですか?皆様」
あらあら、面白いくらい顔を真っ青にしてしまって…自業自得ですので、助けるつもりは毛程もありませんがね。却説、反撃のお時間です。
「べ、別に私達は悪くないわよ!!下民の癖に調子に乗ってた其奴が悪いんじゃない!!」
「…そこまで頭が悪いとは思いませんでした…なるほど、余程私達を怒らせたいと見えます」
「ア、アリア?怖いよ?」
マギィが控えめに私の袖を引きますが、今は御免なさい。私は今、この人たちを許すつもりはありませんから。だって、全てを貴女の所為にしたんです。それ相応の報いがあるべきでしょう。
〈〈〈お前ら良い加減にしろ〉〉〉
全部全部彼奴等の所為です。これで倒れた責任も全て彼方にあると言う事で納得しましょう。はい。こんな感じで皆様に話しかけていますがマジでしんどいです。口の中鉄の味ですし息なんてとっくの昔に切れてます。足もそろそろ動かなくなりそうですけど!其処を!根性で!走っております!やっと目の前に…資料室が…嗚呼…長かった…
「…はぁ…はっ…ヒュッ…はぁ…は…」
息が整わないですね…今だけは病弱な自分の体を恨みます。まあとりあえず私のやる事は1つです。
「失礼します!!1年のローゼリッタです!マーガレット・ミハイラを連れ戻しに参りました此処にいますよね!?」
ドアが壊れるのではないかと言う勢いで開き、大声で叫びました。嫌がらせです。はい。目の前には怯えた涙目のマギィと例の先輩方。よかった、何もされていない様ですね。ズカズカと放心する先輩を無視して資料室に入ります。埃っぽいですね…これも体に障りそうです。
「ア…アリア…」
「はい、アリアですよ。マギィ」
マギィは声にならない唸り声の様なものを上げると私に抱きついて来ました。怖かったのでしょうね…却説此処からは反撃ですね。私怒っていますから、只では済ませません。
「…先輩方…何故此処にマギィと貴女方が?」
先輩方は怯んで声が出せない様です。当たり前ですかね。誰も来ない様な資料室にまさかのマギィの幼馴染が乱入してきたんですから。
「皆様、私そこまで貴女方がお馬鹿で理解力がないとは思っていませんでした。こうも懲りずにマギィに手を出すなんて…皆様の記憶力は鳥以下なのでしょうか」
「な、なんなのよアンタ!1年のくせに生意気よ!!私を誰だと思っているの!?あのレラ家の令嬢なのよ!!?」
「レラ家…嗚呼、最近問題があって爵位が危うい一族でしたね。一時期は5代貴族にも迫る勢いだったご様子ですが、今ではそこまでの影響力は無い…言ってしまえば、貴女より私やマギィの方が力があります。言ったでしょう?私はローゼリッタ家の人間です。少なくとも貴女よりかは家の力があります」
そんな脅し痛くも痒くもありません。ローゼリッタ家と聞いて全員が顔を青くしたのを見た限り、私の家との付き合いがある方々なのでしょうね。まあ関係ありませんが。
「却説皆様…私に喧嘩を売るというなら買いますし、大前提としてマギィを傷付けた事実はローゼリッタとフォーカス家に喧嘩を売っているも同然なのですが…その辺り、大丈夫ですか?皆様」
あらあら、面白いくらい顔を真っ青にしてしまって…自業自得ですので、助けるつもりは毛程もありませんがね。却説、反撃のお時間です。
「べ、別に私達は悪くないわよ!!下民の癖に調子に乗ってた其奴が悪いんじゃない!!」
「…そこまで頭が悪いとは思いませんでした…なるほど、余程私達を怒らせたいと見えます」
「ア、アリア?怖いよ?」
マギィが控えめに私の袖を引きますが、今は御免なさい。私は今、この人たちを許すつもりはありませんから。だって、全てを貴女の所為にしたんです。それ相応の報いがあるべきでしょう。
〈〈〈お前ら良い加減にしろ〉〉〉
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