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一章【平穏ライフを目指して】

お前ら少し休憩しろ下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。今は寮部屋でルカ、アメリアと今後の作戦を考えています。


「あー!もぉ!お姉様何考えてるのぉ!?」


「アメリア、怒鳴っても何も変わりませんよ」


「そぉだけどさぁ!」


アメリアはふわふわとした髪を振り乱して怒りを露わにしています。嬉しいものですね。不謹慎ですが、あの子の為だけにこんなにも怒ってくれるなんて…


「アメリア。マーガレットさんの事を、お姉さんには何て紹介したの?」


「んえ?私のお友達だよぉ~!って」


「普通ですね。エミリア先輩は矢張り、貴族出身の方しか受け入れないのでしょうか」


うむむ…とアメリアが唸っています。私達はもう彼此、3時間程この話し合いを続けています


「んーとねぇ、何方かと言うとぉ…私のお家がそう言う傾向にあると言うかぁ…お父様もお母様も、対人関係は人を選んでたからぁ…私もお姉様もそれが普通だと思ってたのぉ…でも私はアリィと会った事で、それは間違ってるんだって分かったから。でも、お姉様は違うんだよねぇ…きっと…」


「感性や考え方は人それぞれですからね…」


「今は取り敢えず、何とか対策を立てるしかないね。何かあれば兄さんに相談出来るしね」


2人ともとても真剣に悩んで、案を出してくれます。私1人では、此処まで回らなかったでしょう。それを踏まえても、協力して下さる皆様には感謝しかありません。


「私はもっとお姉様とお話しして、マーちゃんに意地悪しないでぇ!って言ってみるよぉ」


「私はニーナ先輩とレイチェル先輩に2年生との合同授業の際に、マギィを気に掛けて欲しいと頼みました。お2人共、快く引き受けてくれました。私もなるべくマギィの側にいる様に心掛けます。ミアも賛同してくれていますから」


マギィは本当によく人を惹きつけます。それは同性でも異性でも同じ事です。平穏なモブ生活を目指していた私がそれを一旦止めるなんて…本当に恐い人ですよ。それに…彼女にはこんなにも味方が居ます。貴女と出会って間もないアメリアも、まだ直接会っても居ないルカや先輩達も皆さんがマギィの為に動いているのです。


「よし!じゃあ私は次の休講日にお姉様と寝ないでお話ししてみるよぉ!アリィとマーちゃんの為だもん!頑張るよぉ~!」


「私も少し、兄さんにこう言った事例がないか聞いてみようと思う。幾ら他人と言えど、アリアが悲しい顔をしているのは私も嫌だからね。アリア、今回は君のお友達が被害に遭っているけれど、アリアがもし、もしも同じ様な被害に遭ったら絶対に私達に言うんだよ?」


「そうだよぉ!?マーちゃんも勿論大事なお友達だけど、アリィはそれ以上に大事なんだからねぇ」


2人が必死に私に言い聞かせてきます。私小さい子じゃないんですけどね…でも有難いですねこんな私を此処まで気に掛けてくれる友人に恵まれて…それにしてもこの人達、最近徹夜なんですよね。授業あるから寝ろと言っても聞かずに2人で話してます。いや、何で私が寝てるのに貴女方が起きてるんです?

2人が体調を崩してしまったら元も子もないでしょうに…その気持ちは嬉しいですが、もう少し休んで欲しいものですね。


〈〈〈お前ら少し休憩しろ下さい!!〉〉〉
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