10 / 232
一章【平穏ライフを目指して】
お前ら助けろ下さい
しおりを挟む
皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。ニーナ先輩に眼鏡を取られ、全員にそれを覗き込まれていると言う公開処刑をされております
「も、もういいですよね!?眼鏡返して下さいニーナ先輩…!」
「えぇ~どうしようかな~」
私が必死に手を伸ばすのを見て、ニーナ先輩はニコニコと笑っています。ふざけないでいただきたい。
「ふむ…折角美しい顔をしているのだから、隠すのは勿体無いと思うぞ」
シュテル先輩まで眼鏡外す派に行かないで下さい。此処、私の味方いますかね?
「って事だから、この眼鏡は没収だね」
「それ、職権濫用じゃないか?生徒会長」
生徒会長がニーナ先輩から私の眼鏡を受け取り胸ポケットにしまいました。ライト先輩も止める気はない様です
「生徒会長…!」
「うーん…カイン先輩って呼んでくれたら、返すのを考えてあげる」
「悪趣味だな」
笑顔で鬼畜な事を仰る生徒会長に呆れた視線を向けるユウリ先輩ですが、此方もまた止めてはくれません。そろそろ泣いても宜しいですか?
「生徒会長をお名前で呼ぶ訳にはいかないでしょう…?」
そう、至って自然に…名前呼びを回避しなければなりません…。さあ、生徒会長はどう出ますかね…
「僕から呼んでほしいと頼んだんだよ?逆に聞いてくれないと悲しいな」
出ました。イケメンにしか許されない困り顔。眉を八の字に下げて苦笑してらっしゃいます。
「副会長も黙っていないでしょう?一生徒が生徒会長を名前呼びするなんて」
「確かに、イリヤ先輩は厳しそうだね」
そうですよね…!レイチェル先輩!
「いや?彼はああ見えて柔軟性もある。一昔前のルールは彼も気にしていないし、寧ろ固すぎるくらいだと言っていたからね。例えば、女性は家の当主にはなれない…イリヤはこれを毛嫌いしているしね」
「そうですね。兄は厳格な御方ですが、頭が硬いわけではありません。柔軟性があり、尚且つ古き良き伝統を守る…私も尊敬しています。会長は、兄のことを良く見ていらっしゃるんですね」
そうですね、副会長はとても優しく厳しい方なのは知っています。生徒会長が少し不真面目で面白そうな事には片っ端から首を突っ込むことも…
「却説…どうする?名前で呼んでくれるかな?スティナさんも良ければ名前で呼んでくれると嬉しいね。会長…では折角の交流会も意味がないだろう?僕も良ければルカと呼ばせて貰うよ」
「私は構いません。ではこれからはカイン先輩と呼ばせていただきますね」
ルカ…貴女は何故そんなに度胸があるのです?この人の事を簡単に名前呼びをなどしたら…学園中の女生徒に刺されそうで怖いのですよ…
むむむ…と、唸っている私を見て、生徒会長以外がクスリと笑い、肝心の生徒会長は私の目の前で眼鏡をあちこちに移動させて遊んでいます
「ローゼリッタさん…猫みたいに目が動いてるわ…可愛い…」
「ねー!小動物みたい!」
2年生のお2人は傍観を極めていないで助けていただけませんかね!?
「今年の交流会は楽しいものだな」
「そうだな。最後の交流会がこのメンバーで良かったよ」
4年生のお2人は思い出話に花を咲かせようとしないで下さい!!
「ほらほら、どうする?」
「ふふ、見てて飽きないな。キミの動き」
3年生のお2人は取り敢えず反省して下さい!
「アリア、諦めた方がいいかもしれないよ。このままじゃいつまで続くか…」
ルカ…貴女まで裏切るのですか…?てか貴女最初から助ける気無かったですね。忘れてました
て言うかこっちを面白い物を見るように傍観してる皆々様に一言文句を言わせて下さい。
〈〈〈お前ら助けろ下さい!!〉〉〉
「も、もういいですよね!?眼鏡返して下さいニーナ先輩…!」
「えぇ~どうしようかな~」
私が必死に手を伸ばすのを見て、ニーナ先輩はニコニコと笑っています。ふざけないでいただきたい。
「ふむ…折角美しい顔をしているのだから、隠すのは勿体無いと思うぞ」
シュテル先輩まで眼鏡外す派に行かないで下さい。此処、私の味方いますかね?
「って事だから、この眼鏡は没収だね」
「それ、職権濫用じゃないか?生徒会長」
生徒会長がニーナ先輩から私の眼鏡を受け取り胸ポケットにしまいました。ライト先輩も止める気はない様です
「生徒会長…!」
「うーん…カイン先輩って呼んでくれたら、返すのを考えてあげる」
「悪趣味だな」
笑顔で鬼畜な事を仰る生徒会長に呆れた視線を向けるユウリ先輩ですが、此方もまた止めてはくれません。そろそろ泣いても宜しいですか?
「生徒会長をお名前で呼ぶ訳にはいかないでしょう…?」
そう、至って自然に…名前呼びを回避しなければなりません…。さあ、生徒会長はどう出ますかね…
「僕から呼んでほしいと頼んだんだよ?逆に聞いてくれないと悲しいな」
出ました。イケメンにしか許されない困り顔。眉を八の字に下げて苦笑してらっしゃいます。
「副会長も黙っていないでしょう?一生徒が生徒会長を名前呼びするなんて」
「確かに、イリヤ先輩は厳しそうだね」
そうですよね…!レイチェル先輩!
「いや?彼はああ見えて柔軟性もある。一昔前のルールは彼も気にしていないし、寧ろ固すぎるくらいだと言っていたからね。例えば、女性は家の当主にはなれない…イリヤはこれを毛嫌いしているしね」
「そうですね。兄は厳格な御方ですが、頭が硬いわけではありません。柔軟性があり、尚且つ古き良き伝統を守る…私も尊敬しています。会長は、兄のことを良く見ていらっしゃるんですね」
そうですね、副会長はとても優しく厳しい方なのは知っています。生徒会長が少し不真面目で面白そうな事には片っ端から首を突っ込むことも…
「却説…どうする?名前で呼んでくれるかな?スティナさんも良ければ名前で呼んでくれると嬉しいね。会長…では折角の交流会も意味がないだろう?僕も良ければルカと呼ばせて貰うよ」
「私は構いません。ではこれからはカイン先輩と呼ばせていただきますね」
ルカ…貴女は何故そんなに度胸があるのです?この人の事を簡単に名前呼びをなどしたら…学園中の女生徒に刺されそうで怖いのですよ…
むむむ…と、唸っている私を見て、生徒会長以外がクスリと笑い、肝心の生徒会長は私の目の前で眼鏡をあちこちに移動させて遊んでいます
「ローゼリッタさん…猫みたいに目が動いてるわ…可愛い…」
「ねー!小動物みたい!」
2年生のお2人は傍観を極めていないで助けていただけませんかね!?
「今年の交流会は楽しいものだな」
「そうだな。最後の交流会がこのメンバーで良かったよ」
4年生のお2人は思い出話に花を咲かせようとしないで下さい!!
「ほらほら、どうする?」
「ふふ、見てて飽きないな。キミの動き」
3年生のお2人は取り敢えず反省して下さい!
「アリア、諦めた方がいいかもしれないよ。このままじゃいつまで続くか…」
ルカ…貴女まで裏切るのですか…?てか貴女最初から助ける気無かったですね。忘れてました
て言うかこっちを面白い物を見るように傍観してる皆々様に一言文句を言わせて下さい。
〈〈〈お前ら助けろ下さい!!〉〉〉
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
知らずの内に私は転生しました
雪見だいふく
ファンタジー
ある日突然目覚めるとあら不思議
何故か草原の真ん中でボッチ...
何かの罰ゲーム...?
...?アレ?......地面が近い...??
ってちっちゃくなってる!?子供の体!?
しかもココドコ!?
日本にはこんな膨大な草原なかったハズ...
それにしても心の中で叫んでたら喉乾いた...気がするから水が欲しい、と念じたら出た。
わぁーすごーいって え?
えええぇえええぇぇぇぇぇぇェェェ!?
...とりあえず生き残る事前提で頑張ろう......このドコとも分からない世界で?
なんか無理な気がしてきた...
前世は地球にある日本に住むJK
今世は膨大の草原で転生(?)した子供!
これは主人公である"私"が歩む 1つの物語
そして
転生した理由を知る物語でもある...
ずっとしたかった異世界転生!その夢叶いました
伏目 もももん
ファンタジー
幼い人間の少女ティナは、雨の降る夜
、馬車から投げ出され獣人の国境内の
森にとりのこされてしまう。そこで助
けてもらった獣人たちにかこまれ、楽しく日々を過ごしていく。そんなある日、熱を出したティナは前世の記憶を思い出し…そうして物語は進んでいく・・・。
・・・「えっ!これ夢叶ったんじゃない!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・とある学園に、出来損ないといわれる公爵令嬢がいた。その令嬢は貴族でありながら一般人より魔力が少なく、公爵令嬢でありながら影で生徒達にバカにされていた。
「私だって、好きで魔力が少ない訳じゃないのに・・・。」
こうした負い目もあり、心優しい少女はどんどん性格が歪んでいってしまった。
また、とある事件がきっかで、彼女の家族が幼いころから甘やかし過ぎたことも加わり、
美しかった令嬢は、我が儘で、傲慢な嫌われ者となっていった・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
じわじわと前世の記憶を思い出していきます(*´∀`)
ダンジョン管理組合 ~仕事の幅が広すぎて危険です!~
渡琉兎
ファンタジー
ダンジョンというものが存在する。
財宝が眠ると言われているダンジョンには、今日も多くの冒険者が日夜潜り挑戦を続けているのだが、そんな冒険者をサポートするためにとある組合が設立された。
――ダンジョン管理組合。
ランク分けされた冒険者へ、適正ランクのダンジョンを紹介して安全に攻略してもらうのが目的の組合はその数を増やしていき、大都市だけではなく地方都市にもその支部を設立していく。
そして今日、新たに地方都市にできたダンジョン管理組合――レイズ支部が営業は開始した。
※カクヨム、小説家になろうにて、アルファポリス掲載しています。
異世界に召喚されて女だと残念がられて男装させられて、ちょっと理不尽じゃないですか?
りお
恋愛
異世界に召喚されてしまった少女は、召喚したであろう本人に驚かれ文句まで言われあげくにはある国との戦いを終わらせろと命令される。勇者としていなければいけないーーつまり男として存在しなければならず、鎧をまとった姿で彼らと出会う。
その中にはなぜか犬もいて、その犬には自分の素顔を見せたカノン。唯一心を開いてもいい存在だった。なのに……魔法で犬にされていたってどういうこと!?
正体がバレ、違った経緯で彼らに正体をバラしたカノンはある人の逆鱗に触れる。
それがこわすぎて王に脅されていたことをせきららに話す。
戦争は中断されたが平和の象徴として敵国の殿下と結婚しなければいけなくなりーー……。
理不尽なことが続くなかカノンは奮闘する。
乙女ゲー内に転生したのになぜかリアルRPGとシミュゲーをやり込むことになりました
Levi
ファンタジー
最低最悪な子ども時代を過ごし、ようやく人生これからと意気込んでいた凛は気付くと別人になっていた。しかもその人物はKOTY(クソゲーオブザイヤー)大賞の乙女ゲー内のシンディという名のモブキャラだった!? 現状を把握しようと調べると、その乙女ゲーのクリア後の世界だし、主人公に嫌がらせしていた悪役令嬢が義理の姉妹だし、継母は典型的な悪役継母だし、シンディは奴隷みたいな生活をしているし。 シンディになった凛は義理の母娘を追い出す為に奮闘する、自力で掴むシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる