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壱章 始まりの街・ステンリア

一話、一個めの街!!やっと着いた…

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「おおお!!見てみろよ風華!!スゲェよ!」


「兄さん、そんなに大きい声出さないで。目立つよ」


んな事言われても!!だって、だって俺の目の前には!!


「こんな大きい乗り物見て興奮しねぇ男はいねぇぜ!?風華!!」


俺の目の前には!汽車があった!!近未来的なやつじゃなくて、もっとレトロなやつ。それもテンション上がるぜ!!


「…サーシャさんの言う通り、色んなものがお手頃な価格で売ってるね。宿屋さんも優しい値段だし、暫く此処で依頼を受けて過ごしてみようよ」


「そうだな!じゃ、ボード行くか」


「うん」


この世界で金を稼ぐ方法は沢山あるけど、その中でも多いのが、ギルドに所属して、そのギルドに入った仕事を熟して金を稼ぐ。そして個人で依頼を受けて金を稼ぐのがある。俺達は後者だ。ギルドってなると規定人数やらルールやら面倒くてな…!!

俺達みたいなフリーで依頼を受ける奴は、街の広場にあるクエストボードからやりたい依頼を持ってギルドファームに許可を貰ってから依頼に行くんだ。適正な実力とか装備とか…色々規定はあるんだけど…この街は大丈夫だろ!!


「ふむ…此処はパンの生産が盛んみたいだな!良い匂いだ!!」


「そうだね。ポーションとかも色んな種類が売ってる。見た事ないのもある…」


最近自分で薬草とか調合してる風華には良い刺激みたいだな!金には別に困ってねぇけど、あって困るものじゃねえし!街の事を知る為にも何個かの依頼は熟さねぇとな!!


「此処は賑やかだな。リリーフィエもそうだったけど、こっちは旅人も多いし、店も多い」


「そうだね。やっぱり違うんだね」


リリーフィエは、俺達が住んでた町の名前だ!彼処は自然が豊かで田舎町って感じだからな…空気が美味しくて、果物も沢山採れる良い町だったよ。魔獣とかの被害もあったけど、それはギルドの連中が依頼として何とかしてたらしい


「あ、あったよ兄さん。クエストボード」


「おっ!さーてと、どの依頼にしますかねぇ」


ラッキーな事に誰も居ないから依頼書を一枚一枚しっかり見る事が出来る。うんうん、幸先いいな!!


「うーん…荷運びに畑の手伝い、子供の世話…高難易度の依頼は…魔獣討伐か」


「この種類なら、何度か森で見かけたね。これくらいなら退治出来そうじゃない?」


「そうだな!じゃあ、この四枚行くか!」


荷運び、畑の手伝い、子守り、魔獣討伐の依頼書を破り取ってウキウキと歩き出したんだが…何か視線を感じる!!!は!残念だったな!!この依頼書は俺達のもんだ!一昨日きやがれ!


「兄さん、行こ」


「あ、待ってくれよ!」


にしても、何であんなに見られてたんだか…ローブ被ってんのが珍しいか!?慣れろ!!



【No.1・ステンリア】

滞在期間 未定

特徴 駆け出しの冒険者や新米ギルド、旅行者が多い。その為店にある様々な物の物価が安くなっている。

特産物 恐らくパン。

人々 活気があり、明るい雰囲気。色々な人が声を掛け合い協力しているのを良く見かける。

記載者 彼岸風華

記載場所 ステンリア・広場
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