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声劇
【声劇:二人】なんて【百合・超短編】
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「シロ」・・・16歳の高校生。アイに恋愛的な好意を寄せる。
「アイ」・・・16歳の高校生。シロに友人的な好意を寄せる。
ある日の何気ない放課後、アイとシロは自分たちでさえ気づくことのないすれ違いを起こすことに…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アイ:シーロ、帰ろ!
シロ:アイ、ちょっと待って。
アイ:早くしないと置いてくぞー!
シロ:待って~、今行くから~!
シロ:今日はどっかいくの?
アイ:えへへ。今日はちょっと豪華にいこうかなと。
シロ:と、いうことは…?
アイ:今日はパンケーキだ!!
シロ:やったーー!!
アイ:今日は前から気になってた駅前のとこに行きます!
シロ:いいね、行こ行こ!早く行かないと混んでるよー?
アイ:そうだね。行こっか。
(パンケーキの登場)
アイ:うわぁ~、美味しそう!
シロ:写真、写真!
アイ:あ、二人で撮ろうよ!ほら、シロもっとくっついて!
シロ:え、あっ…。
アイ:はい、撮るよー!
(シャッター音)
アイ:うん、いい感じ。ってか、シロ。なんでそんな顔赤いの?
シロ:え、あーいや。…ちょっと暑くて。
アイ:そう?あ、アイス溶けちゃうね。早く食べよー?
シロ:てか、いいの?アイ、ダイエット中じゃなかった?
アイ:今日はチートデーなの!今日は、すっごい大事な日だからさ。
シロ:大事な日?なんかの記念日だっけ?何の日?
(アイ、食器を置く。一呼吸おく。)
アイ:あのさ、シロ。今日は大切な話をしなくちゃいけなくてさ。食べながらでいいよ。
シロ:え…、何?かしこまって。まあ、アイのことだからそんなことだろうとは思ってたけど。なになに?また推しが卒業でもしたの笑?
アイ:そんなんじゃないよ笑。ただ、これを言った後にシロが私のこと嫌いにならないか心配で…。
シロ:アイ…、私はどんなこと言われてもアイのこと嫌いにならないよ。だって、私アイのこと…。…すっごく大切に思ってるから。
アイ:本当?よかったー。そうだよね。私たち、親友だもんね。
シロ:…うん、そうだね。私たち、親友…だもんね。
アイ:うん。じゃあ、改めて伝えるね?
アイ:私ね、恋人ができたの。
シロ:…そっか、そうなんだ。おめでとう、アイ。
アイ:ありがとう。でね、相手なんだけど…。
シロ:ちょっと待って、アイ。相手はちょっと、聞きたくな…
アイ:(食い気味で)女の子なの。
(ほんのり間)
シロ:…え?
アイ:今日ね、後輩の女の子に呼び出されてさ。おんなじ中学の子だよ。覚えてない?中学の頃から好きでしたって言われてさ…。わかると思うけど、まっすぐな子だったし、冗談でもないと思ったからさ…。それでOKしたの。
シロ:女の子…?恋人…?
アイ:びっくりしたよね、アイ。でもね、私あの子のこといつも頑張ってるなって思っててさ。だから、あの子の気持ちに応えてあげたいって思って、それで…。
シロ:(食って)…だからOKしたの?
アイ:…え?
シロ:その子が可哀想だからOKしたの?情けのつもりでOKしたの?アイの気持ちは?好きなの?愛してるの?そもそも恋愛対象として見れるの?親友の私なんかより、その子のことが大切なの?アイは…!!
アイ:シロ?どうしたの?
シロ:アイは、女の子と付き合うの…いいの?だったら…!!
アイ:シロ!落ち着いて!
シロ:っ、…ごめん。急に。
アイ:…確かに、私があの子を好きかはわからないよ、まだね。でも、その気持ちには応えてあげたい。一緒にいてあげたいの。それで私が無理なら、私から別れるよ。
シロ:そうなの?
アイ:うん。それに、あの子と付き合うことになっても、シロのこと絶対に疎遠にしないから!
シロ:本当に?
アイ:うん、本当に。
シロ:……アイはさ、その子のこと、多分好きになるよ。
アイ:…そうかな?
シロ:そうだよ。そもそも、好きでもない相手の気持ちに応えようなんて、普通は言えないよ。
アイ:そうかな…?私、あの子のこと好きなのかな?
シロ:うん、好きだよ。少なくとも今は。
アイ:そっか、私あの子のこと好きなんだ。
シロ:うん。そうだよ。それでいいんだよ。あの子のことが好きなら。(つぶやくように)それなら…、仕方ない。
アイ:うん…、ありがとうね、シロ。話聞いてくれて。
シロ:ううん、大丈夫だよ。私、二人のこと応援してるから。
アイ:シロ…。やっぱりシロって、私の最高の親友!
シロ:うん。私も、アイが最高の、親友。
アイ:さ、パンケーキ食べよ?もうだいぶ冷めちゃったけど。
アイ:…ん~おいし~!!ね、シロ。どう?
シロ:…うん。とっても、美味しいよ、アイ。ありがとう。
「アイ」・・・16歳の高校生。シロに友人的な好意を寄せる。
ある日の何気ない放課後、アイとシロは自分たちでさえ気づくことのないすれ違いを起こすことに…。
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アイ:シーロ、帰ろ!
シロ:アイ、ちょっと待って。
アイ:早くしないと置いてくぞー!
シロ:待って~、今行くから~!
シロ:今日はどっかいくの?
アイ:えへへ。今日はちょっと豪華にいこうかなと。
シロ:と、いうことは…?
アイ:今日はパンケーキだ!!
シロ:やったーー!!
アイ:今日は前から気になってた駅前のとこに行きます!
シロ:いいね、行こ行こ!早く行かないと混んでるよー?
アイ:そうだね。行こっか。
(パンケーキの登場)
アイ:うわぁ~、美味しそう!
シロ:写真、写真!
アイ:あ、二人で撮ろうよ!ほら、シロもっとくっついて!
シロ:え、あっ…。
アイ:はい、撮るよー!
(シャッター音)
アイ:うん、いい感じ。ってか、シロ。なんでそんな顔赤いの?
シロ:え、あーいや。…ちょっと暑くて。
アイ:そう?あ、アイス溶けちゃうね。早く食べよー?
シロ:てか、いいの?アイ、ダイエット中じゃなかった?
アイ:今日はチートデーなの!今日は、すっごい大事な日だからさ。
シロ:大事な日?なんかの記念日だっけ?何の日?
(アイ、食器を置く。一呼吸おく。)
アイ:あのさ、シロ。今日は大切な話をしなくちゃいけなくてさ。食べながらでいいよ。
シロ:え…、何?かしこまって。まあ、アイのことだからそんなことだろうとは思ってたけど。なになに?また推しが卒業でもしたの笑?
アイ:そんなんじゃないよ笑。ただ、これを言った後にシロが私のこと嫌いにならないか心配で…。
シロ:アイ…、私はどんなこと言われてもアイのこと嫌いにならないよ。だって、私アイのこと…。…すっごく大切に思ってるから。
アイ:本当?よかったー。そうだよね。私たち、親友だもんね。
シロ:…うん、そうだね。私たち、親友…だもんね。
アイ:うん。じゃあ、改めて伝えるね?
アイ:私ね、恋人ができたの。
シロ:…そっか、そうなんだ。おめでとう、アイ。
アイ:ありがとう。でね、相手なんだけど…。
シロ:ちょっと待って、アイ。相手はちょっと、聞きたくな…
アイ:(食い気味で)女の子なの。
(ほんのり間)
シロ:…え?
アイ:今日ね、後輩の女の子に呼び出されてさ。おんなじ中学の子だよ。覚えてない?中学の頃から好きでしたって言われてさ…。わかると思うけど、まっすぐな子だったし、冗談でもないと思ったからさ…。それでOKしたの。
シロ:女の子…?恋人…?
アイ:びっくりしたよね、アイ。でもね、私あの子のこといつも頑張ってるなって思っててさ。だから、あの子の気持ちに応えてあげたいって思って、それで…。
シロ:(食って)…だからOKしたの?
アイ:…え?
シロ:その子が可哀想だからOKしたの?情けのつもりでOKしたの?アイの気持ちは?好きなの?愛してるの?そもそも恋愛対象として見れるの?親友の私なんかより、その子のことが大切なの?アイは…!!
アイ:シロ?どうしたの?
シロ:アイは、女の子と付き合うの…いいの?だったら…!!
アイ:シロ!落ち着いて!
シロ:っ、…ごめん。急に。
アイ:…確かに、私があの子を好きかはわからないよ、まだね。でも、その気持ちには応えてあげたい。一緒にいてあげたいの。それで私が無理なら、私から別れるよ。
シロ:そうなの?
アイ:うん。それに、あの子と付き合うことになっても、シロのこと絶対に疎遠にしないから!
シロ:本当に?
アイ:うん、本当に。
シロ:……アイはさ、その子のこと、多分好きになるよ。
アイ:…そうかな?
シロ:そうだよ。そもそも、好きでもない相手の気持ちに応えようなんて、普通は言えないよ。
アイ:そうかな…?私、あの子のこと好きなのかな?
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アイ:そっか、私あの子のこと好きなんだ。
シロ:うん。そうだよ。それでいいんだよ。あの子のことが好きなら。(つぶやくように)それなら…、仕方ない。
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