11 / 16
繋がり
しおりを挟む
ポーン。
『皆様、長い時間お疲れ様です。考えはまとまっていらっしゃるでしょうか。』
タイミング悪く機長が現れた。
『残り2時間となりましたが、これが最後のヒントとなります。』
樋「最後?」
『こちらをご覧ください。』
画面には1人の男の顔写真が写し出された。
矢「!!」
神「あっ!」
樋「こいつは…。」
『どうやら殆どの方が知っているようですね。』
高「えっ!?何?陽平、この人知ってるの?」
神「前に会社の前で声を掛けられたことがあるんだ。『姫木花梨について教えてくれ』って訪ねてきた。」
本「なんて答えたんですか?」
神「五十嵐や柴宮に虐められて自殺したって答えた。それ以外は特には。」
樋「陽介のところにも来たのか。」
神「康平のところにも来たのか!?」
樋「ああ、どういうわけか父さんが失踪したことを知ってた。それから姫木のことも聞かれた。」
矢「…。」
樋「…矢神さんも知ってるんだよね?」
矢「!!」
美織は康平の言葉にビクついた。
矢「…私がお付き合いしてる人。」
樋「!!。それって失踪してるっていう…。」
矢「…コクッ。」
美織は静かに頷いた。
ここに来て、新たな繋がりが見つかった。
新たな容疑者として挙がったのは、美織の恋人である緑川巧(みどりかわたくみ)。
記者の仕事をしており、違法な手段を使ってスクープをものにしてきた悪徳記者である。
神「でも、何でこいつは姫木のこと調べてたんだ?」
矢「多分、スクープを狙ってたんだと思う。スクープ撮るためならなんだってする人だから。」
樋「…けど、緑川はどうやって姫木のことを知ったんだ?」
高「確かに。」
皆頭を悩ましていた。
本「この人が犯人なんでしょうか?」
樋「…いや、それはないと思う。」
神「なんでそう思うんだ?」
樋「スクープのためだけにこんなことするとは思えない。もし姫木のことを知ってるなら、わざわざ俺たちに会って「知ってるか?」なんて聞かないと思う。」
神「それも…そうか。」
樋「ただ…。」
神「ただ?」
樋「…この人が事件に関わってるのは間違いないと思う。」
康平は再び考えた。
樋「この人は今どこにいるんだろう?)」
康平の中で、少しずつ事件が繋がりを見せてきた。
『皆様、長い時間お疲れ様です。考えはまとまっていらっしゃるでしょうか。』
タイミング悪く機長が現れた。
『残り2時間となりましたが、これが最後のヒントとなります。』
樋「最後?」
『こちらをご覧ください。』
画面には1人の男の顔写真が写し出された。
矢「!!」
神「あっ!」
樋「こいつは…。」
『どうやら殆どの方が知っているようですね。』
高「えっ!?何?陽平、この人知ってるの?」
神「前に会社の前で声を掛けられたことがあるんだ。『姫木花梨について教えてくれ』って訪ねてきた。」
本「なんて答えたんですか?」
神「五十嵐や柴宮に虐められて自殺したって答えた。それ以外は特には。」
樋「陽介のところにも来たのか。」
神「康平のところにも来たのか!?」
樋「ああ、どういうわけか父さんが失踪したことを知ってた。それから姫木のことも聞かれた。」
矢「…。」
樋「…矢神さんも知ってるんだよね?」
矢「!!」
美織は康平の言葉にビクついた。
矢「…私がお付き合いしてる人。」
樋「!!。それって失踪してるっていう…。」
矢「…コクッ。」
美織は静かに頷いた。
ここに来て、新たな繋がりが見つかった。
新たな容疑者として挙がったのは、美織の恋人である緑川巧(みどりかわたくみ)。
記者の仕事をしており、違法な手段を使ってスクープをものにしてきた悪徳記者である。
神「でも、何でこいつは姫木のこと調べてたんだ?」
矢「多分、スクープを狙ってたんだと思う。スクープ撮るためならなんだってする人だから。」
樋「…けど、緑川はどうやって姫木のことを知ったんだ?」
高「確かに。」
皆頭を悩ましていた。
本「この人が犯人なんでしょうか?」
樋「…いや、それはないと思う。」
神「なんでそう思うんだ?」
樋「スクープのためだけにこんなことするとは思えない。もし姫木のことを知ってるなら、わざわざ俺たちに会って「知ってるか?」なんて聞かないと思う。」
神「それも…そうか。」
樋「ただ…。」
神「ただ?」
樋「…この人が事件に関わってるのは間違いないと思う。」
康平は再び考えた。
樋「この人は今どこにいるんだろう?)」
康平の中で、少しずつ事件が繋がりを見せてきた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
「鏡像のイデア」 難解な推理小説
葉羽
ミステリー
豪邸に一人暮らしする天才高校生、神藤葉羽(しんどう はね)。幼馴染の望月彩由美との平穏な日常は、一枚の奇妙な鏡によって破られる。鏡に映る自分は、確かに自分自身なのに、どこか異質な存在感を放っていた。やがて葉羽は、鏡像と現実が融合する禁断の現象、「鏡像融合」に巻き込まれていく。時を同じくして街では異形の存在が目撃され、空間に歪みが生じ始める。鏡像、異次元、そして幼馴染の少女。複雑に絡み合う謎を解き明かそうとする葉羽の前に、想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
残響鎮魂歌(レクイエム)
葉羽
ミステリー
天才高校生、神藤葉羽は幼馴染の望月彩由美と共に、古びた豪邸で起きた奇妙な心臓発作死の謎に挑む。被害者には外傷がなく、現場にはただ古いレコード盤が残されていた。葉羽が調査を進めるにつれ、豪邸の過去と「時間音響学」という謎めいた技術が浮かび上がる。不可解な現象と幻聴に悩まされる中、葉羽は過去の惨劇と現代の死が共鳴していることに気づく。音に潜む恐怖と、記憶の迷宮が彼を戦慄の真実へと導く。
人形殺し
中七七三
ミステリー
「汎用AI(人工知能)の開発実験に参加して欲しい」
怪我のため引退した元民間軍事会社社員・鳴海晶はかつてのクライアントだった企業の社長に依頼される。
報酬は破格であり莫大といっていい金額となる。当然、危険も多い。
要塞のような実験施設に集まった男女。
実験の内容は「人工知能」を搭載したアンドロイドを見つけることだった。
意識すら――
己の実存すら――
全てを人と同じく認識している存在であるという。
実験参加者の中に人間以外の存在がいる?
誰が人工知能搭載のアンドロイドなのか?
閉鎖環境の中では血なまぐさい暴力と駆け引きの「デスゲーム」が展開される。
パンドラは二度闇に眠る
しまおか
ミステリー
M県の田舎町から同じM県の若竹学園にある街へと移り住んだ和多津美樹(ワダツミキ)と、訳ありの両親を持つ若竹学園の進学コースに通う高一男子の来音心(キネシン)が中心となる物語。互いに絡む秘密を暴くと、衝撃の事実が!
白いスープと死者の街
主道 学
ミステリー
裏の畑で、不可解な事件を目撃した小学生の歩は。
事件解決へと乗り出した。
やがて、歩はこの世のものとは思えない恐ろしい事件へと巻き込まれていく。
注)かなり怖い作品です
いつも応援本当にありがとうございます
度々、改稿作業をいたします<(_ _)>
本当に申し訳ありません汗
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる