恋をしたくない僕とお隣さん

山田

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第30話温泉とお隣さん①

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今週末に温泉旅行に行くと思いながら一週間過ごしているとこの一週間は一瞬だった。そして今僕はとても緊張している。それはそうだ。だって姉さん以外の女性と2人で泊まりの旅行に行くのなんて初めてだ。中学や高校のときもめちゃめちゃ陰キャというわけではないが陽キャというわけでもなかった。だから友達と旅行に行くなんてイベント等は無かった。



 私は今とても緊張している。昨日の夜も眠れなかった。文也くんと旅行行くと思うとドキドキしていた。昨日はいつもよりはやく布団に入ったけど全然寝れずにいた。ドキドキが止まらなかった。



「お、おはよう」

「おはようございます」

「旅行楽しみだね~」

「そうですね。じゃあ、行きましょうか」



 やばい、今もドキドキが止まらない。



 駅まで歩いているときはお互いに何を話すべきかわからないかった。



 僕らは駅に着いた。電車のチケットを買っているとすぐに電車が来た。電車に乗るとすぐに千乃さんが行く温泉の近くのパンフレットを出した。



「ねぇ、どこに行きたい?」

「でも、その近く有名な公園がありますよね?そこに行ってみたいです」

「じゃあ、そこに行こうか」



 その後も僕らは行く場所について話し合った。そうしていると乗り換えの時が来た。



「この駅で降りるんですよね?」

「そうだね、降りよっか」



 次の電車まで少し時間があいていた。



「私お手洗い行ってくるね」

「分かりました。ここで待ってますね」



 そして、私がお手洗いから帰ってくると私は衝撃的な物を見てしまった。



「ねぇ、お兄さん旅行?うちらが案内してあげようか?」

「いえ、結構です」

「そんな事言わずにさ」



 私は思わず体が動いていた。



「ふ、文也くんは私の彼氏です」

「なんだ、彼女持ちかよ。行こう行こう」



 そして逆ナン女達は去っていった。



 私は思ってしまった。文也くんといつもいるからあまり気にしていなかったけどよく見てみると文也くんって結構顔が整ってるんだな。



「ありがとうございます」

「ううん、大丈夫だった?」

「はい、そろそろ電車来ますね。行きましょうか」

「そうだね」



 それからは一本で目的地に着いた。



「よっしゃー、着いたー。めっちゃ楽しもうな」

「そうですね、楽しみましょう」
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