上 下
111 / 115

メリー祈ります

しおりを挟む
ココア「たくさん人が集まりましたね」

イチゴ「教会がこんだけ人でいっぱいなのは初めて見た」

ミルク「ブラウニー大丈夫かな?」

ココア「大丈夫です。人に危害は加えません」

シスター「はい。このクッキーをみんなに配ってね」

イチゴ「わしらに任せえ!」

ミルク「何だかハロウィンみたい」

ココア「そうですね」

イチゴ「あっという間に夜じゃのう。イルミネーションが綺麗じゃ」

ミルク「雪がなくてもロマンチックなクリスマスイブだね」

ココア「ええ。みんなも笑顔です」

神父「今宵ここにしがらみはなく、自由に笑顔があふれております」

イチゴ「クッキーあげる」

神父「お気持ちだけ頂戴します。それは、お客様に配ってあげてください」

ミルク「これから聖歌隊の合唱でしょう」

神父「ええ。私も歌います」

ミルク「頑張って」

神父「君達もお手伝い頑張ってください」

イチゴ「頑張ったらサンタさんからプレゼント貰える?」

神父「貰えます」

イチゴ「頑張って配る!」

神父「よろしく頼みましたよ」

イチゴ「クッキーをどうぞ!あなたにもクッキーをどうぞ!」

ミルク「あの。クッキー……どうぞ」

ココア「メリークリスマス。素敵な時間をお過ごしください」

ミルク「ココアしっかりしてるなあ」

イチゴ「メリクリー!バリクリー!」

ミルク「イチゴはよく分かんないけど、やっぱり配るの上手」

ブラ「ぷー」

ミルク「うわ!飾り付けされてクリスマスツリーみたいになってる!」

ブラ「ぶりーぶりぶりぶー」

ミルク「一緒に配ってくれるの!ありがとうブラウニー!」

イチゴ「くっ、ミルクに客を取られた。ウンコツリーはズルい」

ココア「私達は別に競争しているわけではありませんよ」

イチゴ「呼び込みは勝負じゃけえ負けられん!」

ココア「誰かに勝つことより、誰かの幸せを祈りなさい」

イチゴ「くっ」

ココア「今度は何ですか」

イチゴ「かっけえ」

ココア「ふふん」

ミルク「ねえ。三人でブラウニーに乗って配ろうよ」

ココア「ブラウニーに乗ってですか?」

ミルク「ブラウニーがトナカイで、私達がサンタさんの格好してるでしょう。ほら、ちょうど良くない?」

イチゴ「おお!本物のサンタさんみたいになるのう!」

ココア「名案です。そうしましょう」

ミルク「メリークリスマース!」

ココア「サンタさんからの贈り物でーす!」

イチゴ「シスターさん達の手作りクッキーをどうぞ!」

ミルク「いい感じ。二人ともその調子でお願いね」

イチゴ「ミルクは配らんのけ?」

ミルク「ちょっと苦手で……」

ココア「まあ、いけません。初めからそのつもりで」

ミルク「ごめんね。ぺろ」

ココア「可愛い子ぶっても駄目です。これも練習です」

イチゴ「いや特訓じゃ」

ココア「どっちでも構いません。さ、勇気を出して一緒に配りましょう」

ミルク「ふええ……厳しいよう……」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」  魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。  実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。  追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。  魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。  途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。  一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。 ※ヒロインの登場は遅めです。

月宮殿の王弟殿下は怪奇話がお好き

星来香文子
キャラ文芸
【あらすじ】 煌神国(こうじんこく)の貧しい少年・慧臣(えじん)は借金返済のために女と間違えられて売られてしまう。 宦官にされそうになっていたところを、女と見間違うほど美しい少年がいると噂を聞きつけた超絶美形の王弟・令月(れいげつ)に拾われ、慧臣は男として大事な部分を失わずに済む。 令月の従者として働くことになったものの、令月は怪奇話や呪具、謎の物体を集める変人だった。 見えない王弟殿下と見えちゃう従者の中華風×和風×ファンタジー×ライトホラー ※カクヨム等にも掲載しています

若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双

たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。 ゲームの知識を活かして成り上がります。 圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】

ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!

結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。 国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。 溺愛する女性がいるとの噂も! それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。 それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから! そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー 最後まで書きあがっていますので、随時更新します。 表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。

処理中です...