上 下
108 / 115

愛すべき幼女を戦場に送る作家は心あらず人でなし

しおりを挟む
ミルク「ちょー強いじゃん!ちょー頑張ったのに全滅だよ!」

ロンガン「魔法が効かないのは困った」

キウイ「魔法というよりエネルギーそのものを通さないのかも」

イチゴ「怪我は大丈夫け?」

ロンガン「キウイの超能力を強化した魔法なら傷は完治する」

キウイ「頑張ってポメロ」

ポメロ「私よりもラズを優先して。それに、焼きタコになっちゃったメアシャムも」

キウイ「駄目。ファミリアより人の方が弱い」

ココア「どうしましょう」

ロンガン「ここまでだ。撤退しろ」

イチゴ「嫌じゃ。わしらを子供扱いしないのじゃろう」

ロンガン「だから撤退しろ。君達は戦力になる。退いて俺の仲間と合流しろ」

ココア「分かりました」

イチゴ「戦わんと逃げるのけ」

ミルク「さっきイチゴも逃げようとしたじゃん。リーダーからの命令だよ。撤退する」

イチゴ「ううー」

ロンガン「そんなに戦いたいか」

イチゴ「わしらの役割は死者の魂の解放じゃ!」

ロンガン「ああ。その通りだ」

ミルク「竜がガオーって怒ってるよ!はやく逃げよう!」

ロンガン「いけ」

ミルク「うん!」

ロンガン「そこまで言うなら全うしてみろ」

イチゴ「ええんけ」

ミルク「は?良くないよ」

ロンガン「奴の狙いは俺達か或いは……」

ミルク「あるいは?」

ロンガン「今のところは悪い冗談だ」

ミルク「何が!?」

ポメロ「ユーエフオーでも逃げ切るのは難しいかも。それなら、挑んでみる価値は十分あると思うよ」

ロンガン「俺達が回復するまででいい。戦ってくれ」

ココア「分かりました。やりましょう」

ミルク「急にどうしたのみんな!ちょーヤバイ状況だよ!勝てっこないよ!」

ココア「ミルク、落ち着いてください」

ミルク「私これでも落ち着いてる方だよ。ほら、泣いてないもん」

ココア「いま立ち向かわなければ、本当に全滅してしまいます」

イチゴ「逃げても追いかけてきてやられたら、わしもおまんもアンデットにされるかも知れんぞ」

ミルク「そ……それはやだ!」

ココア「ここは戦いましょう」

ミルク「分かった、けど、分かったけど、本当に気を付けて。無茶しないでね」

ココア「ええ。強化魔法アブダクション」

イチゴ「わしは切り込み隊長、今日イチゴじゃ!夜路死苦!」

ミルク「さっそく瞬間移動してるじゃん!」

キウイ「ミルク、こっち」

ミルク「何ですか?」

キウイ「私には嫌なオーラが見えるの。それが橋の全体に広がってる。みんなが変に興奮してるのはそのせいだと思う」

ミルク「ええ……なにそれ……」

キウイ「このままだと戦いに囚われるかも知れない」

ミルク「どうすればいいんですか?」

キウイ「分からない。でも、あなたがきっと皆を助けることになる」

ミルク「そんなこと言われても……まだ子供で弱虫で泣き虫だもん」

キウイ「がんば!にこー!」

ミルク「え、えへへ、にこー!」

イチゴ「ちぇ、だめじゃ。剣も効かん。わしのストロングベリーソードケーキが泣いちょる」

ミルク「笑えないじゃん!最悪だよ!」

ココア「ミルクのダンマツマホエールで何とかしてみてください」

ミルク「効かないかもよ……でも……あーもうやってやる!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

入れ替わりノート

廣瀬純一
ファンタジー
誰かと入れ替われるノートの話

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!

つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。 冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。 全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。 巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。

【書籍化進行中】魔法のトランクと異世界暮らし

猫野美羽
ファンタジー
※書籍化進行中です。  曾祖母の遺産を相続した海堂凛々(かいどうりり)は原因不明の虚弱体質に苦しめられていることもあり、しばらくは遺産として譲り受けた別荘で療養することに。  おとぎ話に出てくる魔女の家のような可愛らしい洋館で、凛々は曾祖母からの秘密の遺産を受け取った。  それは異世界への扉の鍵と魔法のトランク。  異世界の住人だった曾祖母の血を濃く引いた彼女だけが、魔法の道具の相続人だった。  異世界、たまに日本暮らしの楽しい二拠点生活が始まる── ◆◆◆  ほのぼのスローライフなお話です。  のんびりと生活拠点を整えたり、美味しいご飯を食べたり、お金を稼いでみたり、異世界旅を楽しむ物語。 ※カクヨムでも掲載予定です。

【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】

一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。 しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。 ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。 以前投稿した短編 【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて の連載版です。 連載するにあたり、短編は削除しました。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

処理中です...