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夢思うゆえに命在り

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ロンガン「まるで、大人が子供に戻ったみたいだ」

ポメロ「あれよね。人生二週目みたいな感じ」

キウイ「言動が子供らしくない」

ロンガン「とにかく楽しそうで羨ましく思う」

キウイ「私は大人がいい。金で何でも買える」

ポメロ「キウイは現実的よね」

ロンガン「ロマンが足りん。俺達は夢を見せるサーカス団だ」

キウイ「団長の命令に従って夢を見せてるから苦情は受け付けない」

ロンガン「俺の命令に従うなら、もっと笑顔を作れ」

キウイ「にこー!」

ポメロ「キウイは立派な道化師よ」

キウイ「そう。立派にやってるから苦情は受け付けない」

ロンガン「分かった分かった」

ポメロ「グレイプから連絡。巨人がこちらへ進行中」

キウイ「さあ仕事だ」

ロンガン「君達!敵が迫っている、迎撃態勢を整えろ!」

ミルク「はい!」

イチゴ「急じゃのう」

ミルク「こんなに静かなのにね」

ココア「都市は遠く、戦闘は控えめにということですから」

イチゴ「復興のためと歴史的価値を守るため!」

ココア「そう。賢くなりましたね」

ロンガン「偵察に行く。ここは任せた」

ポメロ「その必要はないみたい」

ロンガン「速いな」

ミルク「何か聞こえない?」

イチゴ「風の音しか聞こえん」

ココア「ちょっと揺れているような」

イチゴ「それも風じゃろう」

ミルク「えええいいああ!!」

イチゴ「巨人じゃ!向こうにおる!」

ココア「またビルを持っていますね。これは嫌な予感がします」

ミルク「絶対に投げる気だよ!」

ロンガン「ココア」

ココア「はい」

ロンガン「俺の背中をよく見ておけ」

ポメロ「用意はいいよ」

キウイ「私も用意する」

ミルク「キウイさん橋から飛び降りちゃったよ!」

イチゴ「二人は、わしが一緒に瞬間移動してやるけ」

ココア「いえ。ここはオリオンサーカス団に任せましょう」

ミルク「投げた!ビル投げたよ!」

ロンガン「壊滅魔法、デストロイ」

イチゴ「かっけえ!粉々じゃ!」

ミルク「ココアの魔法より、ちょー凄い」

ココア「しかし、まだ破片が残っています」 

ロンガン「ビッグデストロイバーン」

イチゴ「あん時のブラックホールじゃ!」

ココア「あんなに大きなビルを一人で消し去ってしまいました」

ロンガン「次だ。キウイ、スタンバイ」

キウイ「スタンバイオッケー」

ミルク「あの。走ってきてますよ」

ロンガン「一歩も動くな」

ミルク「ふええ……」

イチゴ「もう橋んとこまで来たぞ」

ロンガン「いけ!キウイ!」

イチゴ「ふおおお!でっけえタコ跳んできたあああ!」

ココア「足を捕らえました。巨人が倒れます」

ロンガン「踏ん張れ」

ミルク「二人ともブラウニーに乗って!」

ココア「きゃ!」

イチゴ「あいた」

ミルク「イチゴ!」

イチゴ「ふわっと浮いただけじゃ」

ロンガン「いけ!ポメロ!」

ポメロ「ラズ、駆け抜けるよ。螺風ランス!」

ロンガン「竜巻になって突撃する技だ。これで頭から尻まで一気に貫く」

イチゴ「汚そう」

ロンガン「風圧でアンデットのドロドロが付着することはない」

ミルク「うえ……」

ポメロ「終わりました」

ロンガン「よし、火葬だ。ヘリオドール仕事だ」

ココア「あっという間でした」

ミルク「チームワークも私達と違ってバッチリだったね」

イチゴ「わしらだってチームワークはええぞ」

ロンガン「戻れヘリオ!」

ミルク「え!何!」

イチゴ「燃えちょるのに生きとるんけ?」

キウイ「背骨が動いてる」

ポメロ「私達が体内を貫いたのよ?まだ進化するっていうの?」

ココア「何かが出てきます」

ロンガン「まさか魔法を使ったようだ」

ポメロ「ファミリアを召喚したってこと?冗談やめて団長」

ロンガン「今のところは冗談だ。とにかく、あれを早急に始末する」

ミルク「火の中から……竜が出てきた!」
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