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疲れたときは湯と飯

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イチゴ「競馬場の近くじゃけ、ここにはよう来るのじゃ」

ミルク「この銭湯なら私も来たことあるよ」

イチゴ「ほんまけ」

ミルク「うん。ココアは、初めてだよね」

ココア「初めてです」

ミルク「リゾートのホテルにあったお風呂とあんまり変わらないから」

イチゴ「はよ脱げ」

ココア「お洋服が伸びるからやめて」

ミルク「どうする?最初にプール行く?」

ココア「え?プールがお風呂にあるのですか?」

イチゴ「滑り台もあるぞ」

ココア「嘘でしょう。また二人で意地悪して、私をからかうつもりですね」

イチゴ「嘘じゃないぞ」

ミルク「本当だもん」

ココア「ほら、どこにプールがあるのですか」

ミルク「奥だよ」

イチゴ「先にどっちする?」

ミルク「もちろんプール」

イチゴ「よし行くぞ」

ミルク「走っちゃダメだからね」

イチゴ「分かっちょる」

ミルク「いま思い出したんだけどさ。前に来たときに、ちょー元気な子がいてね」

イチゴ「うん」

ミルク「もしかしたらイチゴじゃなかったかなって」

イチゴ「いつじゃ」

ミルク「去年」

イチゴ「んー?」

ミルク「私、人見知りだから座って足でパチャパチャして遊んでたの。そうしてたら急に手を引っ張られて」

イチゴ「あーでっけえ声で泣いてた子か」

ミルク「そう!ちょー泣いたのに離してくれなかったでしょう!」

イチゴ「思い出した!滑り台も泣きながら滑っておった!」

ミルク「今日は泣かないもん。楽しんじゃお」

イチゴ「ココアも一緒にのう」

ココア「本当に滑り台があります。というか、ここ水風呂では?」

イチゴ「プールじゃ」

ミルク「タオルとかは、この風呂桶に入れておけばいいから」

イチゴ「わしが一番じゃー!」

ミルク「行こう」

ココア「手を引っ張らないでください。床がツルツルして危ないです」

イチゴ「滑っちゃうぞ!きゃほー!」

ミルク「次はココアね」

ココア「鉄の滑り台が凄く冷たいのですけど」

ミルク「いいから。行ってこい」

ココア「押さないできゃー!」

イチゴ「ひひ、どうじゃ」

ココア「風邪ひきます」

イチゴ「そんなに冷たくなかろう」

ココア「絶対に寒くなってきます。頭までひえっひえですもの」

ミルク「滑るから退いて。危ないよ」

ココア「はーいどうぞ」

ミルク「わーい!」

イチゴ「もう一回いくぞ」

ココア「私が先に行きます」

イチゴ「あ、待て」

ココア「ふふん。待ちません」

ミルク「もー二人で楽しんじゃってズルいなあ。私も仲間に入れてー」

イチゴ「なら三人で並んで滑るか」

ココア「危ないからダメです」

イチゴ「ちぇ」

ミルク「二人までならセーフかも」

ココア「怪我しても知りませんからね」

イチゴ「うるさい」

ココア「押さないでってー!」

イチゴ「ミルクは後ろじゃ」

ミルク「行くよココア!」

ココア「ちょっと待ちなさい。早いって」

イチゴ「それー!」

ミルク「やっほー!」

ココア「もう!危ないことするな!」

ミルク「楽しいねえ」

イチゴ「楽しいのう」

ココア「私はここで泳いでいます」

ミルク「あ、また教えて」

イチゴ「わしも」

ココア「いいですけど、私のコーチは厳しいですよ」

イチゴ「じゃ、ええ。滑り台する」

ココア「泳ぎなさい」

イチゴ「えー何でじゃ」

ミルク「水泳おにごっこしよ」

イチゴ「やろやろ!はよ泳ぎ方教えて」

ココア「いいですか。まずは……」
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