上 下
89 / 115

諸々ご説明を致しかねます

しおりを挟む
イチゴ「ここが紹介したかったスナック木乃伊。大好きなマミーのお店じゃ」

ココア「子供が絶対に入ってはいけないお店です」

ミルク「でも、お昼は定食屋さんみたいだよ」

ココア「しかし」

イチゴ「こんにちはー!」

マミー「あら、あらあら。イチゴちゃん。久しぶりじゃのう」

イチゴ「お久しぶりです」

マミー「ちゃんとご挨拶できてええ子じゃ。そっちの子はお友達け?」

ミルク「こんにちは。イチゴの友達のミルクです」

ココア「はじめまして。明後日ココアと申します」

マミー「ええ子。タバコの煙を換気するけえ、そこで大人しく待っとれ」

ココア「言い辛いのですが、正直、怖い印象です。髪型がオールバックですし」  

イチゴ「とっても優しいお姉さんだから大丈夫」

ミルク「おばさんだよ」

イチゴ「しっ。おばさんって言ったら怒られる」

マミー「待たせたのう。ここ座って」

ミルク「私こういうお店はじめて」

ココア「当たり前でしょう」

マミー「お昼のメニューじゃ。何でも頼んでええぞ。お姉さんがご馳走してあげるけ」

イチゴ「今日は自分で払うよ。私達、仕事してるからお金があるの」

マミー「話には聞いちょる。イチゴちゃんがそう言うんじゃったらしゃーないか。貰うしかないのう」

イチゴ「私は義理堅い女なの」

マミー「まだ早い」

イチゴ「えー成長したよ」

マミー「ははは。まだまだじゃ」

イチゴ「ぶーぶー」

マミー「わしは木乃伊ひよこ。マミーて呼んでくれたらええ」

ココア「分かりました」

マミー「敬語なんぞも使わんでええけ。イチゴちゃんの友達なら、おまんらもわしの家族みたいなもんじゃ」

ココア「分かり、わ、分かった」

ミルク「はーい」

もへじ「やっとるかいマミー」

マミー「悪いのう。今日は娘らの貸し切りじゃ」

イチゴ「もへじのおじさん久し振り!」

もへじ「イチゴ坊やじゃねえの!ははっ!元気してっか!」

イチゴ「うん!すっごく元気だよ!」

もへじ「そりゃええ。じゃまたな」

イチゴ「今のは酔い潰れのもへじさん」

ミルク「酔い潰れ?」

イチゴ「お酒を飲みすぎてね、朝、道で寝てることが多いの」

ココア「ネオン街は、やっぱりとんでもないところです」

ミルク「でも面白い」

てる「ひよちゃん。弁当貰いにきたよ」

マミー「出来とる。ほら持ってけ」

てる「あんがとさん。お、イチゴガールお久」

イチゴ「おひさ!てるてるおじいさん」

てる「いよっ今日もべっぴんさんだねえ」

イチゴ「うふふーそうかなー」

てる「ひよちゃんよか、よっぽどええ女になるぞ」

マミー「ええ度胸しとるのうハゲ坊主。その弁当返してもらおうか」

てる「そりゃ勘弁してくれ」

マミー「じゃ、とっとと失せな」

てる「イチゴガール、またな」

イチゴ「ばいばい!」

マミー「まったく、あのじじいは」

イチゴ「てるてるおじいさんは散髪屋さん。朝は喫茶店、お昼はマミーのお弁当、夜はキャバクラって決めてるの」

ココア「いらない情報です」

ミルク「よく分かんないけど大人って感じ」

ミシェル「こんちーん!」

マミー「一番騒がしいのが来たのう。これ以上はたまらんけえ店仕舞いにしてくる」

ミシェル「え?なに?マミー今日ダルい系?」

イチゴ「祭系って感じ」

ミシェル「イチゴっちじゃん。お久っぽーい」

イチゴ「バリアゲー!」

ミシェル「イカロス有頂天!」

ココア「ヤバい人です」

ミルク「多分ギャルだよ」

ミシェル「ヤギトークはメエー」

ココア「肩を組まないでください」

ミシェル「二人はイチゴっちのチェリフレっしょ。ミシェルともラブイグニッションしちゃおうよ」

ミルク「さっきから何を言ってるか分かりません」

イチゴ「ミシェルお姉さん教えてあげて」

ミシェル「どれ?言ってこいカモンカモン」

ミルク「えーとヤギトーク」

イチゴ「ヤキが草食べるみたいな、ひそひそ話」

ミシェル「ポンピンパーン!」

イチゴ「ハイタッチ!」

ココア「キツい……」
 
ミルク「チェリフレは?」

イチゴ「チェリーフレンズで、さくらんぼみたいに仲良しの友達」

ミシェル「ポンピンパーン!」

イチゴ「いぇい!ふっふー!」

ミルク「ラブイグニッションは?」

ココア「もういいです」

ミシェル「仲良くしよってことじゃん。やーんタピオカチーク好き」

ココア「ほっぺ触らないでください。というかノリも香水もキツいです」

マミー「言われとるぞ。やめてあげミシェル」

ミシェル「かしこまリング」

イチゴ「ミシェルお姉さんはキャバ嬢。ううん。エンジェル嬢だよ」

ミシェル「よろぺろ☆」

イチゴ「他のみんなは?」

ミシェル「まだドリーミンじゃね。ミシェルはショースリだから早起きしちゃうの」

イチゴ「いつも大変だね」

ミシェル「サンシャイン好きだからノンストレス。てかーイチゴっち最近バトってるらしいじゃん」

イチゴ「うん。アンデットを成仏させてる」

ミシェル「じゃファミリーか。あーなると。それでそういうパターンの奴ね。名前は?」

ミルク「明日ミルク」

ココア「ココアです」

ミシェル「ドリンクじゃん!キューティー入りまーす!」

ココア「はあ?」

マミー「おい。そろそろ注文してくれんか」

ミシェル「とりま何でもいい」

マミー「おまんには聞いとらん」

ミシェル「バリおこなの。ミシェル、4949センチメートルなんですけど」

イチゴ「今のは、本当はセンチメンタルで。しくしく悲しい気持ちってこと」

ミシェル「ポンピンパーン!」

ミルク「いぇーい!きゃは、たのしー!」

マミー「はよう注文せえ!まとめて追い出すぞ!」

ミルク「ふえ……」

マミー「泣かないで泣かないで。怒鳴ってごめんね。よーしよし」

イチゴ「マジ女神大明神」

ミシェル「優しさ天照お姉さん」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

やり直せるなら、貴方達とは関わらない。

いろまにもめと
BL
俺はレオベルト・エンフィア。 エンフィア侯爵家の長男であり、前世持ちだ。 俺は幼馴染のアラン・メロヴィングに惚れ込み、恋人でもないのにアランは俺の嫁だと言ってまわるというはずかしい事をし、最終的にアランと恋に落ちた王太子によって、アランに付きまとっていた俺は処刑された。 処刑の直前、俺は前世を思い出した。日本という国の一般サラリーマンだった頃を。そして、ここは前世有名だったBLゲームの世界と一致する事を。 こんな時に思い出しても遅せぇわ!と思い、どうかもう一度やり直せたら、貴族なんだから可愛い嫁さんと裕福にのんびり暮らしたい…! そう思った俺の願いは届いたのだ。 5歳の時の俺に戻ってきた…! 今度は絶対関わらない!

折角国を救ったのに、その褒美が不細工で性格の悪い王子との結婚なんてあんまりです。だから聖女を辞めて国をでるので探さないでください

manji
恋愛
聖女ターニア。 彼女は幼い頃からの血の滲む様な努力によって得た力で魔王を倒し、祖国であるカサン王国を救う。 そんな彼女に褒美として待っていたのは、カンダダ第2王子との婚約だった。 本来なら孤児の出であるターニアにとっては、王族との婚姻はまさに夢のような話である。 本来ならば…… カンダダ王子は性格が悪く不細工で、その上女癖も悪いと評判の男だった。 王族と言う肩書以外は正にゴミその物。 そんな男との婚約にぶちぎれたターニアは―― 「はぁ!?冗談でしょ!?国を救ったのになんで褒美が罰ゲームなのよ!」 婚約発表後の客室でのしかかって来たカンダダ王子の腕を吹き飛ばし、南に逃走するのだった。 そうして逃避行の末、彼女は運命の出会いを果たす。 砂が覆う南方の小国タラハ。 その国の優しい王子との運命の出会いを。 この物語は一目ぼれしたクプタ王子に協力して、聖女ターニアがその強大な力で貧しい小国を発展させるお話になります。

迅英の後悔ルート

いちみやりょう
BL
こちらの小説は「僕はあなたに捨てられる日が来ることを知っていながらそれでもあなたに恋してた」の迅英の後悔ルートです。 この話だけでは多分よく分からないと思います。

(完結)やりなおし人生~錬金術師になって生き抜いてみせます~

紗南
恋愛
王立学園の卒業パーティーで婚約者の第2王子から婚約破棄される。 更に冤罪を被らされ四肢裂きの刑になった。 だが、10年前に戻った。 今度は殺されないように生きて行こう。 ご都合主義なのでご了承ください

嫌われ者の僕

みるきぃ
BL
学園イチの嫌われ者で、イジメにあっている佐藤あおい。気が弱くてネガティブな性格な上、容姿は瓶底眼鏡で地味。しかし本当の素顔は、幼なじみで人気者の新條ゆうが知っていて誰にも見せつけないようにしていた。学園生活で、あおいの健気な優しさに皆、惹かれていき…⁈ 学園イチの嫌われ者が総愛される話。 嫌われからの愛されです。ヤンデレ注意。 ※他サイトで書いていたものを修正してこちらで書いてます。

single tear drop

ななもりあや
BL
兄だと信じていたひとに裏切られた未知。 それから3年後。 たった一人で息子の一太を育てている未知は、ある日、ヤクザの卯月遥琉と出会う。 素敵な表紙絵は絵師の佐藤さとさ様に描いていただきました。 一度はチャレンジしたかったBL大賞に思いきって挑戦してみようと思います。 よろしくお願いします

とある文官のひとりごと

きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。 アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。 基本コメディで、少しだけシリアス? エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座) ムーンライト様でも公開しております。

とびきりのクズに一目惚れし人生が変わった俺のこと

未瑠
BL
端正な容姿と圧倒的なオーラをもつタクトに一目惚れしたミコト。ただタクトは金にも女にも男にもだらしがないクズだった。それでも惹かれてしまうタクトに唐突に「付き合おう」と言われたミコト。付き合い出してもタクトはクズのまま。そして付き合って初めての誕生日にミコトは冷たい言葉で振られてしまう。 それなのにどうして連絡してくるの……?

処理中です...