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ハイブリッド☆アンデット
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ミルク「マンションばっかりだね」
イチゴ「そこに一個だけビルあるぞ」
ココア「その隣もマンションでしょうか?」
闇光「あれは専門学校です。二つ向かい合っており、そちら側が僕も憧れるアニメに関する専門学校ですぞ。その駐車場に僕のユーエフオーが」
ミルク「ねえ!アニメの専門学校ってことはムシキュアの勉強するの!」
闇光「ムシキュアのようなアニメを作るための勉強をするところです」
ミルク「ちょー行きたい!」
闇光「行っても残念ながらムシキュアはありませんぞ。昔の建物ですので」
ミルク「そうなんだ」
ブラ「ぷっ」
イチゴ「屁こいた?」
闇光「ぼ、ぼぼ、僕ではありませんぞ」
ミルク「はあ……ブラウニーがまたアンデットに気付いたんだよ」
ココア「近くにいるということですね」
闇光「向こう斜め上。モノレールより下、線路に逆さまにぶら下がっております」
ミルク「えええいいああ!!」
イチゴ「泣かない泣かない」
ココア「これまた大きくて不気味なアンデットですね」
ミルク「くすん。体が蜘蛛なのに顔が人間でちょーキモい。てか怖すぎ」
闇光「あれは日本に伝わる妖怪の一体、牛鬼でしょうか。恐らく、牛と蜘蛛と人等の遺伝子を合わせたのでしょうな。奴は間違いなくハイブリッドアンデットです」
イチゴ「はい?」
ブラ「ぶり?」
闇光「ハイブリッドとは人工的に掛け合わせた交雑種。つまりは人が合体させた生き物のことです。キメラアンデットは自然的に、ハイブリッドは人工的に、二種類以上の遺伝子を顕現して進化したアンデットとそれぞれ区別されております」
イチゴ「よう分からん」
ココア「それであれは、ぎゅうき、というのですね」
闇光「はい。牛に鬼と書いて牛鬼です。ここが日本だから、ゆかりある妖怪が選ばれたのでしょう」
ミルク「日本じゃないところにも、あんなアンデットがいるの?」
闇光「世界中に。所に合わせて、例えばコウモリと人等を合わせた吸血鬼、狼と人等を合わせた狼男、獅子と人等を合わせたスフィンクス、などなど。他にも数体確認されております」
イチゴ「どこにでもおるんじゃのう」
闇光「とんでもない。かなり珍しいアンデットですぞ」
ミルク「なんて日だ!最悪じゃん!どんどん運が悪くなってるよ!」
ココア「いえ、私達はとても幸運です。アンデットが全く動きません。今のうちに逃げましょう」
闇光「そうしましょ。ユーエフオーに隠れて救援を待つのです。間もなく到着するそうです。あと少しの辛抱です」
イチゴ「今度はモノレールがぶら下がって蜘蛛が線路に乗ったぞ」
闇光「ははーん。モノレールを糸で縛っていたのですな」
ココア「それで動いていないように見えたわけですか」
ミルク「だめじゃん!もう終わりだよ!」
イチゴ「あいつは何がしたいのじゃろう」
ミルク「モノレールを投げる気だよ」
イチゴ「や、ブランコして遊んでるだけみたいじゃ」
ミルク「それが投げる気だっての!」
イチゴ「ほんまじゃ!投げてきおった!」
ココア「壊滅魔法、デストロイ!」
ミルク「やった」
イチゴ「モノレールが粉々じゃ。また教会にご迷惑かけたの」
ココア「はあ?仕方ないでしょう?ペチャンコになりたかったの?なれば良かったと思うけど?」
闇光「お喋りはそこまでにして、走って逃げましょ」
イチゴ「あんこうさんとブラウニーは逃げろ。牛肉は、わしがやっつけちゃるけえ」
闇光「子供に戦わせて逃げるなど大人には出来ません」
イチゴ「なら、よもぎさんと一緒にブラウニーの後ろに隠れとけ」
闇光「本気で牛鬼と戦うつもりですか?」
ミルク「逃げます」
イチゴ「戦う」
ミルク「逃げよう」
ココア「デストロイ!」
闇光「惜しい。鋭い爪でどうにか防いだようです」
ココア「ち、ビルに跳んで逃げました」
ミルク「ほら急いで逃げよう」
ココア「無理です。さっき跳んで来ようとしていました。とても逃げ切れるとは思えません」
ミルク「じゃあ、やっぱり戦うの?」
イチゴ「ミルク。義理人情じゃ」
ミルク「なにそれ」
イチゴ「よう分からん」
ミルク「えー」
イチゴ「けど、人助けは義理人情で、ずっと大切にせえ言うとった」
ミルク「分かったよ。逃げずに頑張ってみるよ」
イチゴ「やってくれんのけ」
ミルク「うん。私はイチゴミルクココアのリーダーだもん」
ココア「強化魔法、アブダクション」
イチゴ「これで元気いっぱいじゃ」
ミルク「二人ともいくよ!」
イチゴ「そこに一個だけビルあるぞ」
ココア「その隣もマンションでしょうか?」
闇光「あれは専門学校です。二つ向かい合っており、そちら側が僕も憧れるアニメに関する専門学校ですぞ。その駐車場に僕のユーエフオーが」
ミルク「ねえ!アニメの専門学校ってことはムシキュアの勉強するの!」
闇光「ムシキュアのようなアニメを作るための勉強をするところです」
ミルク「ちょー行きたい!」
闇光「行っても残念ながらムシキュアはありませんぞ。昔の建物ですので」
ミルク「そうなんだ」
ブラ「ぷっ」
イチゴ「屁こいた?」
闇光「ぼ、ぼぼ、僕ではありませんぞ」
ミルク「はあ……ブラウニーがまたアンデットに気付いたんだよ」
ココア「近くにいるということですね」
闇光「向こう斜め上。モノレールより下、線路に逆さまにぶら下がっております」
ミルク「えええいいああ!!」
イチゴ「泣かない泣かない」
ココア「これまた大きくて不気味なアンデットですね」
ミルク「くすん。体が蜘蛛なのに顔が人間でちょーキモい。てか怖すぎ」
闇光「あれは日本に伝わる妖怪の一体、牛鬼でしょうか。恐らく、牛と蜘蛛と人等の遺伝子を合わせたのでしょうな。奴は間違いなくハイブリッドアンデットです」
イチゴ「はい?」
ブラ「ぶり?」
闇光「ハイブリッドとは人工的に掛け合わせた交雑種。つまりは人が合体させた生き物のことです。キメラアンデットは自然的に、ハイブリッドは人工的に、二種類以上の遺伝子を顕現して進化したアンデットとそれぞれ区別されております」
イチゴ「よう分からん」
ココア「それであれは、ぎゅうき、というのですね」
闇光「はい。牛に鬼と書いて牛鬼です。ここが日本だから、ゆかりある妖怪が選ばれたのでしょう」
ミルク「日本じゃないところにも、あんなアンデットがいるの?」
闇光「世界中に。所に合わせて、例えばコウモリと人等を合わせた吸血鬼、狼と人等を合わせた狼男、獅子と人等を合わせたスフィンクス、などなど。他にも数体確認されております」
イチゴ「どこにでもおるんじゃのう」
闇光「とんでもない。かなり珍しいアンデットですぞ」
ミルク「なんて日だ!最悪じゃん!どんどん運が悪くなってるよ!」
ココア「いえ、私達はとても幸運です。アンデットが全く動きません。今のうちに逃げましょう」
闇光「そうしましょ。ユーエフオーに隠れて救援を待つのです。間もなく到着するそうです。あと少しの辛抱です」
イチゴ「今度はモノレールがぶら下がって蜘蛛が線路に乗ったぞ」
闇光「ははーん。モノレールを糸で縛っていたのですな」
ココア「それで動いていないように見えたわけですか」
ミルク「だめじゃん!もう終わりだよ!」
イチゴ「あいつは何がしたいのじゃろう」
ミルク「モノレールを投げる気だよ」
イチゴ「や、ブランコして遊んでるだけみたいじゃ」
ミルク「それが投げる気だっての!」
イチゴ「ほんまじゃ!投げてきおった!」
ココア「壊滅魔法、デストロイ!」
ミルク「やった」
イチゴ「モノレールが粉々じゃ。また教会にご迷惑かけたの」
ココア「はあ?仕方ないでしょう?ペチャンコになりたかったの?なれば良かったと思うけど?」
闇光「お喋りはそこまでにして、走って逃げましょ」
イチゴ「あんこうさんとブラウニーは逃げろ。牛肉は、わしがやっつけちゃるけえ」
闇光「子供に戦わせて逃げるなど大人には出来ません」
イチゴ「なら、よもぎさんと一緒にブラウニーの後ろに隠れとけ」
闇光「本気で牛鬼と戦うつもりですか?」
ミルク「逃げます」
イチゴ「戦う」
ミルク「逃げよう」
ココア「デストロイ!」
闇光「惜しい。鋭い爪でどうにか防いだようです」
ココア「ち、ビルに跳んで逃げました」
ミルク「ほら急いで逃げよう」
ココア「無理です。さっき跳んで来ようとしていました。とても逃げ切れるとは思えません」
ミルク「じゃあ、やっぱり戦うの?」
イチゴ「ミルク。義理人情じゃ」
ミルク「なにそれ」
イチゴ「よう分からん」
ミルク「えー」
イチゴ「けど、人助けは義理人情で、ずっと大切にせえ言うとった」
ミルク「分かったよ。逃げずに頑張ってみるよ」
イチゴ「やってくれんのけ」
ミルク「うん。私はイチゴミルクココアのリーダーだもん」
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