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7%でも給料を増やしてほしい

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イチゴ「えへへ、わしら人気者になったのう」

ミルク「ふふ、あまり目立ちたくないんだけどね」

ココア「こほん。今回のお仕事はどれにしましょうか」

イチゴ「丸がいっぱいか、数字がいっぱい並んでるのがええ」

ミルク「ヤバい仕事になるからやだ」

ココア「三百万越えがありますよ。これなら一人当たり、百万近く貰えるでしょう」

ミルク「絶対にだめ」

イチゴ「これ、楽しそうじゃぞ」

ミルク「人工島にある工場の調査ね。うん。どこが楽しそうか分からない」

イチゴ「工場言うたら悪者の秘密基地じゃろう」

ミルク「バカじゃん。もしそうなら死ぬじゃん」

イチゴ「少ないけ平気じゃろう」

ココア「五十四万から三割引いて十六万二千、つまり三十七万八千が貰えます。一人当たり十二万六千と、まあ悪くないですね」

ミルク「悪いよ。ココア、これ読んでみて」

ココア「どれどれ。黒魔術師の実験施設があるかも知れないらしいです」

イチゴ「やっぱり悪者の秘密基地じゃ!」

ミルク「それが嫌なの」

ココア「危険な仕事になるでしょうね」

イチゴ「危なくなったら逃げればええ。調査じゃけえ、逃げてもええじゃろう」

ココア「確かにそうですね。証拠となる写真を撮れば、それでオッケーかも知れません」

ミルク「そんな楽に出来る仕事はありません!」

ココア「楽観的な考えがいけないことくらい私にも分かっています」

イチゴ「受け付けに行くぞ」

ミルク「だめ」

イチゴ「あ!申請書を破くな!」

ミルク「しっかりして。私達は子供なの。黒魔術師はアンデットよりマジヤバなんだよ」

イチゴ「だから逃げりゃええって」

ミルク「今までも逃げて戦ってばっかじゃん。結局さ、戦うことになるんだよ」

ココア「心配しすぎでは?」

ミルク「ココアまでバカになっちゃったの?」

ココア「はあ?何ですって」

ミルク「もうバカばっかじゃん!」

イチゴ「バカばっか……ダジャレか!」

ミルク「バカ!」

ココア「やりましょう」

ミルク「リーダーの言うことが聞けないの?」

ココア「バカですので」

ミルク「絶対行かないもん」

イチゴ「リーダーが行かないでどうする」

ミルク「怖いもん。死にたくないもん」

イチゴ「分かっちょるけど、言うてしゃーないじゃろう」

ココア「どの仕事にも危険は付き物です」

ミルク「黒魔術師の実験施設かも知れないんだよ。今までで一番のヤバさだよ」

イチゴ「ミルク見ろ。場所は日本じゃと」

ミルク「え?」

イチゴ「ムシキュアがおるのは日本じゃろう」

ミルク「アニメの中の国が本当にあるの!」

イチゴ「みたいじゃ」

ミルク「でも、アニメに出てくる所じゃないでしょう」

イチゴ「そうじゃのう」

ミルク「行こう」

イチゴ「行くんけ?」

ミルク「だってムシキュアの故郷だもん」

ココア「やれやれ、聞いていて呆れます。過去にあった国を知らないし、アニメの故郷だなんて言い出すし、二人は本当にスーパーバカですね」

ミルク「愚痴ってないで行くよ、スーパーバカ」

ココア「真似するな」

ミルク「みんなバカなんだよ。スーパーバカなんだよ。そうなんでしょう」

イチゴ「ミルクがおかしくなってもうた」

ココア「イチゴのせいでしょう」

イチゴ「おまんがスーパーバカ言うたからじゃ」

ミルク「そこまで」

ココア「ふん」

ミルク「私達ならやれる。希望の光で世界を照らしてみせよう」

ココア「ムシキュアになりきっています」

イチゴ「かっけえ……!」

ミルク「さあ、世界を救いに行こう」
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