上 下
77 / 115

7%でも給料を増やしてほしい

しおりを挟む
イチゴ「えへへ、わしら人気者になったのう」

ミルク「ふふ、あまり目立ちたくないんだけどね」

ココア「こほん。今回のお仕事はどれにしましょうか」

イチゴ「丸がいっぱいか、数字がいっぱい並んでるのがええ」

ミルク「ヤバい仕事になるからやだ」

ココア「三百万越えがありますよ。これなら一人当たり、百万近く貰えるでしょう」

ミルク「絶対にだめ」

イチゴ「これ、楽しそうじゃぞ」

ミルク「人工島にある工場の調査ね。うん。どこが楽しそうか分からない」

イチゴ「工場言うたら悪者の秘密基地じゃろう」

ミルク「バカじゃん。もしそうなら死ぬじゃん」

イチゴ「少ないけ平気じゃろう」

ココア「五十四万から三割引いて十六万二千、つまり三十七万八千が貰えます。一人当たり十二万六千と、まあ悪くないですね」

ミルク「悪いよ。ココア、これ読んでみて」

ココア「どれどれ。黒魔術師の実験施設があるかも知れないらしいです」

イチゴ「やっぱり悪者の秘密基地じゃ!」

ミルク「それが嫌なの」

ココア「危険な仕事になるでしょうね」

イチゴ「危なくなったら逃げればええ。調査じゃけえ、逃げてもええじゃろう」

ココア「確かにそうですね。証拠となる写真を撮れば、それでオッケーかも知れません」

ミルク「そんな楽に出来る仕事はありません!」

ココア「楽観的な考えがいけないことくらい私にも分かっています」

イチゴ「受け付けに行くぞ」

ミルク「だめ」

イチゴ「あ!申請書を破くな!」

ミルク「しっかりして。私達は子供なの。黒魔術師はアンデットよりマジヤバなんだよ」

イチゴ「だから逃げりゃええって」

ミルク「今までも逃げて戦ってばっかじゃん。結局さ、戦うことになるんだよ」

ココア「心配しすぎでは?」

ミルク「ココアまでバカになっちゃったの?」

ココア「はあ?何ですって」

ミルク「もうバカばっかじゃん!」

イチゴ「バカばっか……ダジャレか!」

ミルク「バカ!」

ココア「やりましょう」

ミルク「リーダーの言うことが聞けないの?」

ココア「バカですので」

ミルク「絶対行かないもん」

イチゴ「リーダーが行かないでどうする」

ミルク「怖いもん。死にたくないもん」

イチゴ「分かっちょるけど、言うてしゃーないじゃろう」

ココア「どの仕事にも危険は付き物です」

ミルク「黒魔術師の実験施設かも知れないんだよ。今までで一番のヤバさだよ」

イチゴ「ミルク見ろ。場所は日本じゃと」

ミルク「え?」

イチゴ「ムシキュアがおるのは日本じゃろう」

ミルク「アニメの中の国が本当にあるの!」

イチゴ「みたいじゃ」

ミルク「でも、アニメに出てくる所じゃないでしょう」

イチゴ「そうじゃのう」

ミルク「行こう」

イチゴ「行くんけ?」

ミルク「だってムシキュアの故郷だもん」

ココア「やれやれ、聞いていて呆れます。過去にあった国を知らないし、アニメの故郷だなんて言い出すし、二人は本当にスーパーバカですね」

ミルク「愚痴ってないで行くよ、スーパーバカ」

ココア「真似するな」

ミルク「みんなバカなんだよ。スーパーバカなんだよ。そうなんでしょう」

イチゴ「ミルクがおかしくなってもうた」

ココア「イチゴのせいでしょう」

イチゴ「おまんがスーパーバカ言うたからじゃ」

ミルク「そこまで」

ココア「ふん」

ミルク「私達ならやれる。希望の光で世界を照らしてみせよう」

ココア「ムシキュアになりきっています」

イチゴ「かっけえ……!」

ミルク「さあ、世界を救いに行こう」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。 ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。 それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?! (追記.2018.06.24) 物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。 もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。 (追記2018.07.02) お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。 どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。 (追記2018.07.24) お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。 今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。 ちなみに不審者は通り越しました。 (追記2018.07.26) 完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。 お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

婚約者は、今月もお茶会に来ないらしい。

白雪なこ
恋愛
婚約時に両家で決めた、毎月1回の婚約者同士の交流を深める為のお茶会。だけど、私の婚約者は「彼が認めるお茶会日和」にしかやってこない。そして、数ヶ月に一度、参加したかと思えば、無言。短時間で帰り、手紙を置いていく。そんな彼を……許せる?  *6/21続編公開。「幼馴染の王女殿下は私の元婚約者に激おこだったらしい。次期女王を舐めんなよ!ですって。」 *外部サイトにも掲載しています。(1日だけですが総合日間1位)

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

処理中です...