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おもしろくない

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ミルク「あーそーぼ」

イチゴ「ごめん。今日もゴロゴロする」

ミルク「島から帰ってきて三日だよ」

ココア「神父さんも気にしています」

イチゴ「何だろう。おもしろくない」

ミルク「別人じゃん」

ココア「人が変わったようです」

イチゴ「遊び過ぎたのかな」

ミルク「かも知れないね」

ココア「私達は贅沢にも、一生分、遊んだ気がします」

ミルク「そうだね」

イチゴ「おもしろくないなあ」

ココア「分かりました!ついにホームシックですよ!」

ミルク「ついにホームシックか」

イチゴ「帰りたいよ。でも、おもしろくない理由はそれじゃないかな」

ココア「あら、帰りたいのですか」

イチゴ「二人はどう?」

ミルク「うん、まあ」

イチゴ「テレビもお昼はおもしろくないな」

ミルク「やってるのニュースくらいだもんね」

イチゴ「五才の気持ちを考えてほしいね」

ココア「ニュースは勉強になりますよ」

イチゴ「ずっと同じニュースばっかりだし。怖い話ばっかりだし。やな感じだし」

ミルク「ちょーテンション下がるよね」

イチゴ「あーおもしろくない」

ココア「何かしたいことはないの?」

イチゴ「ない」

ココア「では、やることなさい」

イチゴ「ほえ?やること?」

ココア「ゴロゴロしてないで、ミルクも」

ミルク「ベッドに寝転ぶと眠くなるよね」

イチゴ「ミルクとお昼寝するー」

ミルク「いいよー」

イチゴ「ミルクあったかーい」

ミルク「イチゴってば赤ちゃんみたーい」

ココア「ち、さっさと起きなさい」

ミルク「あと二分まって」

ココア「そうです。キッチンをピカピカにしましょう」

イチゴ「ん?」

ココア「たまには私達がキッチンをピカピカにしましょう。神父さんも驚いて喜んでくれるはずです」

イチゴ「よし!やるぞ!」

ミルク「うそーん」

ココア「人が変わったようです」

ミルク「うへえー」

ココア「ミルク、行きますよ」

ミルク「はーい」

イチゴ「楽しみじゃ」

ココア「遊ぶのではありませんからね」

ミルク「でも、何でも楽しむのはいいことだよ。嫌々やるよりはね」

ココア「まあ、そうですね」

イチゴ「お掃除が終わったら、オヤツ食べに行かん?」

ミルク「マクド行きたい。今、ムシキュアのハピネスセットやってるから。いつか行こうと思ってたの」

イチゴ「カボ茶ドーナツが食いたいけ、ミスドがええ」

ミルク「カボチャよりムシキュアでしょう」

イチゴ「ミスドはクーポンもあるけ」

ミルク「マクドもあるよ」

イチゴ「ハピネスセットはいつもと同じじゃろう。けど、カボ茶はカボチャと何かのお茶を合わせた期間限定の味なのじゃ」

ミルク「明日にすればいいじゃん」

イチゴ「ムシキュアを明日にすりゃええ。マクドはお昼ご飯じゃ」

ミルク「オヤツにもなりますー」

イチゴ「ポテトだけですー」

ミルク「パイとかアイスもありますー」

イチゴ「セットにはないじゃろう」

ミルク「そうだね」

イチゴ「久しぶりにナゲットが食いたいのう」

ミルク「ナゲットのハピネスセットあるよ」

イチゴ「なら、ミスドは明日でええか」

ミルク「うん。決まりね」

ココア「やっと決まりましたか」

イチゴ「ココアはマクドとミスド、どっちがええ?」

ココア「今日はマクド、明日はミスド、でしょう」

イチゴ「明後日は?」

ココア「無駄遣い禁止」

ミルク「えー」

ココア「明後日はココアをどうぞ!」

イチゴ「ふざけよんけ?」

ココア「うるさい」

ミルク「そういうところも好きだよ」
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