68 / 115
秘密のエデン
しおりを挟む
ミルク「結構あついね」
神父「常夏ですので」
イチゴ「人が集まっちょる」
ココア「きっとユーエフオーとブラウニーが珍しいのです」
ブラ「ぷぴぃ……」
神父「みなさん。私から離れないように」
ミルク「はーい」
イチゴ「みんなよく日焼けしよる。サーファーけ?」
神父「漁師や農家がほとんどでしょう」
イチゴ「サーフィンはしとらんのけ?」
神父「さあ?」
ミルク「みんな、すごくにこにこしてるよ」
ココア「怖い人達ではないのかも知れません。失礼のないようにしましょう」
カルポス「みんな仕事に戻って。可愛い天使達が驚いています」
ミルク「天使だって」
ココア「ま、悪くはありません」
イチゴ「わしは切り込み天使、今日イチゴじゃ!はじめまして!」
カルポス「はじめまして。そして、ごきげんようイチゴさん」
イチゴ「お婆さんの手、すべすべ」
カルポス「きちんとケアしてるからね」
ミルク「私は」
カルポス「ミルクさん、ココアさん」
ココア「ごきげんようシスター」
神父「彼女は牧師です」
ココア「これは失礼しました。衣装が少し違うのは、そういうことでしたか」
カルポス「気にしないで、礼儀正しい天使さん。私は亡くなった夫の跡を継いで、ここで牧師を務めているの」
イチゴ「ここにも教会はあるんけ?」
カルポス「歩きながら話しましょう。ついてきて」
イチゴ「うん!」
カルポス「あそこに灯台が見えるでしょう。あの中に礼拝堂があって、私は皆を代表してそこで祈りを捧げているの」
イチゴ「でっけえのう」
カルポス「灯台の灯りは希望。灯台は昔から、人を正しく導くために存在しているのよ」
ミルク「セイントタワーに似てるね」
神父「セイントタワーは新時代の灯台を意識して建てられました」
ミルク「そうなんだ。じゃあ、あれも希望の灯りなんだね」
神父「ええ」
イチゴ「ねえ、牧師さん。ここに黒魔術師はおんのけ?」
神父「イチゴさん」
イチゴ「え、あーここ楽園て呼ばれてて、アンデットもおらん言うけ。黒魔術師もおらんのじゃろう」
カルポス「ええ、いません。ここは噂通りの楽園よ。アダムとイブが知恵の実を口にして神の子を生む神聖な場所」
イチゴ「よう分からん」
カルポス「子供には難しい話だもんね。でも、あなたは知っているよね?」
神父「ふむ。混乱のなか様々な宗教が瓦解して、その欠片を寄せ集めた、曖昧で複雑で、そして繊細な未だ名もなき新宗教。それには多種多様の神話が集まっていますので思い出すことが難しいです」
カルポス「勉強が苦手だから誤魔化してるだけじゃないの?」
神父「あの頃とは違います」
ココア「もしかして、お二人は知り合いなのですか?」
カルポス「私は彼と昔、ファミリーを組んでいたのよ」
ミルク「えー!」
イチゴ「あーあの時に話してくれた」
ミルク「え?あの時?」
イチゴ「わしが風邪ひいた時じゃ」
カルポス「レオンハーレムっていう、かなーりダサい名前でね」
ミルク「うわダサい」
カルポス「レオンハーレムは彼以外に、私を含めてヒューメイリアンの女性が三人の四人体制だったんだけど、くだらない訳があって早くに解散したの」
神父「それ以上は止せ。子供の前だぞ」
カルポス「別に構わないじゃない」
神父「止めておきなさい」
イチゴ「気になる!続けて!」
神父「大人の話だから黙っていなさい」
ミルク「分かった。神父さん、三人にちょっかい出したんでしょ」
神父「えええいいああ!!」
カルポス「おほほ、その通りよ。それでファミリーは解散したの」
ココア「あらあらまあまあ」
ミルク「ちょー絶に最低」
カルポス「おほほほ!しかも今日まで独身のようね!」
イチゴ「独身て?」
ミルク「結婚してない人のことだよ」
神父「私は神父だからね」
カルポス「言い訳じゃないの?」
イチゴ「違う!神父さんは皆を助けるために一生懸命お勉強して神父さんになったのじゃ!じゃけえ神父さんは男の中の漢じゃ!」
神父「イチゴさん……!」
カルポス「天使に救われて良かったじゃない。さ、到着よ」
ミルク「緑の屋根が可愛い、素敵なレンガのお家ですね」
カルポス「ありがとう。私も気に入っているの」
イチゴ「けど、ちんまい家じゃのう」
カルポス「一人だと意外と広いもんよ。さ、入って」
神父「常夏ですので」
イチゴ「人が集まっちょる」
ココア「きっとユーエフオーとブラウニーが珍しいのです」
ブラ「ぷぴぃ……」
神父「みなさん。私から離れないように」
ミルク「はーい」
イチゴ「みんなよく日焼けしよる。サーファーけ?」
神父「漁師や農家がほとんどでしょう」
イチゴ「サーフィンはしとらんのけ?」
神父「さあ?」
ミルク「みんな、すごくにこにこしてるよ」
ココア「怖い人達ではないのかも知れません。失礼のないようにしましょう」
カルポス「みんな仕事に戻って。可愛い天使達が驚いています」
ミルク「天使だって」
ココア「ま、悪くはありません」
イチゴ「わしは切り込み天使、今日イチゴじゃ!はじめまして!」
カルポス「はじめまして。そして、ごきげんようイチゴさん」
イチゴ「お婆さんの手、すべすべ」
カルポス「きちんとケアしてるからね」
ミルク「私は」
カルポス「ミルクさん、ココアさん」
ココア「ごきげんようシスター」
神父「彼女は牧師です」
ココア「これは失礼しました。衣装が少し違うのは、そういうことでしたか」
カルポス「気にしないで、礼儀正しい天使さん。私は亡くなった夫の跡を継いで、ここで牧師を務めているの」
イチゴ「ここにも教会はあるんけ?」
カルポス「歩きながら話しましょう。ついてきて」
イチゴ「うん!」
カルポス「あそこに灯台が見えるでしょう。あの中に礼拝堂があって、私は皆を代表してそこで祈りを捧げているの」
イチゴ「でっけえのう」
カルポス「灯台の灯りは希望。灯台は昔から、人を正しく導くために存在しているのよ」
ミルク「セイントタワーに似てるね」
神父「セイントタワーは新時代の灯台を意識して建てられました」
ミルク「そうなんだ。じゃあ、あれも希望の灯りなんだね」
神父「ええ」
イチゴ「ねえ、牧師さん。ここに黒魔術師はおんのけ?」
神父「イチゴさん」
イチゴ「え、あーここ楽園て呼ばれてて、アンデットもおらん言うけ。黒魔術師もおらんのじゃろう」
カルポス「ええ、いません。ここは噂通りの楽園よ。アダムとイブが知恵の実を口にして神の子を生む神聖な場所」
イチゴ「よう分からん」
カルポス「子供には難しい話だもんね。でも、あなたは知っているよね?」
神父「ふむ。混乱のなか様々な宗教が瓦解して、その欠片を寄せ集めた、曖昧で複雑で、そして繊細な未だ名もなき新宗教。それには多種多様の神話が集まっていますので思い出すことが難しいです」
カルポス「勉強が苦手だから誤魔化してるだけじゃないの?」
神父「あの頃とは違います」
ココア「もしかして、お二人は知り合いなのですか?」
カルポス「私は彼と昔、ファミリーを組んでいたのよ」
ミルク「えー!」
イチゴ「あーあの時に話してくれた」
ミルク「え?あの時?」
イチゴ「わしが風邪ひいた時じゃ」
カルポス「レオンハーレムっていう、かなーりダサい名前でね」
ミルク「うわダサい」
カルポス「レオンハーレムは彼以外に、私を含めてヒューメイリアンの女性が三人の四人体制だったんだけど、くだらない訳があって早くに解散したの」
神父「それ以上は止せ。子供の前だぞ」
カルポス「別に構わないじゃない」
神父「止めておきなさい」
イチゴ「気になる!続けて!」
神父「大人の話だから黙っていなさい」
ミルク「分かった。神父さん、三人にちょっかい出したんでしょ」
神父「えええいいああ!!」
カルポス「おほほ、その通りよ。それでファミリーは解散したの」
ココア「あらあらまあまあ」
ミルク「ちょー絶に最低」
カルポス「おほほほ!しかも今日まで独身のようね!」
イチゴ「独身て?」
ミルク「結婚してない人のことだよ」
神父「私は神父だからね」
カルポス「言い訳じゃないの?」
イチゴ「違う!神父さんは皆を助けるために一生懸命お勉強して神父さんになったのじゃ!じゃけえ神父さんは男の中の漢じゃ!」
神父「イチゴさん……!」
カルポス「天使に救われて良かったじゃない。さ、到着よ」
ミルク「緑の屋根が可愛い、素敵なレンガのお家ですね」
カルポス「ありがとう。私も気に入っているの」
イチゴ「けど、ちんまい家じゃのう」
カルポス「一人だと意外と広いもんよ。さ、入って」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜
里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」
魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。
実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。
追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。
魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。
途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。
一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。
※ヒロインの登場は遅めです。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
地導の使者 ~故郷を追われた青年はその力で何を為すか~
カボチャの甘煮
ファンタジー
女神テリ・ハイラが住まうとされるハイラ山脈。そこに存在する湯場を営む山間の村、ケハノ。そしてその村長の息子として生きるシャルはある日の仕事終わり、従弟であり親友のショウと共に彼が山の中で昨日見つけたという「とんでもないもの」を見に行くことになる。ショウに連れられシャルが目にしたもの、それは七色に染まる灼熱の熱水泉であった。そして「ある人物」の手により煮えたぎるその泉に落ちてしまった2人。だがそれは彼らを波乱に満ちようとしている世界へと引き摺り出す序章に過ぎなかった...。
モンゴル平原及び中国大陸をモチーフとした異世界を舞台に織りなされる冒険ファンタジー、是非お楽しみ下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる