54 / 115
転職を考えている56%
しおりを挟む
ココア「ふあ……眠い」
ミルク「仕事があるのに夜更かしして盛り上がるからだよ」
ココア「まさか、映画が前後編だったとは予想外でした」
ミルク「わざわざピザの出前を頼んで夜更かししたんでしょう。神父さん、ちょっと怒ってたよ」
ココア「ええ。さきほど叱られたところです。反省しています」
イチゴ「いたっ!頭ぶつけた!」
ミルク「トラックは揺れるから、起きてなきゃ危ないって」
イチゴ「言うても眠いけ。そうじゃ、ウンコベッドなら安全じゃろう」
ブラ「ぷっすん」
イチゴ「あったかやわらかあ……」
ミルク「こんなんじゃあ命が幾つあっても足りないよ」
イチゴ「ユーエフオーで寝たらシャキッとするけえ心配するな」
ミルク「今日の仕事は砂漠だからね。体調不良は危険なんだよ」
ココア「分かっています。昨夜は五時間眠ったので、ユーエフオーで移動する二時間眠れば体調は回復するはずです」
ミルク「頼むよ。まだ死にたくないからね。守ってくれるって言ったの二人なんだからね。だから私は嫌でも危ない仕事してるんだからね」
ココア「分かっていますってば。やるべきことはきちんと果たすつもりです」
ミルク「ココアはしっかりしてるからいいけど、問題はイチゴだよ」
イチゴ「イチゴケーキよりもミルクレープがええ」
ミルク「もうだめじゃん。昨日、何の映画を夢中になって観たの?」
ココア「仁義なき犬猫抗争。前編が犬と猫の喧嘩。後編が警察の特殊部隊エキゾチックアニマルとの激突」
ミルク「それ子供が観るものじゃなくない?」
ココア「しっかり子供向けで面白かったですよ。アニメ映画ならではのハチャメチャの展開で」
ミルク「ちょっと気になるかも」
ココア「ふあ……」
ミルク「今度レンタルしようかな」
ココア「お仕事の資料を見せてもらえますか?」
ミルク「はい。砂漠にあるオアシスでの自然調査だよ。急に緑が広がったんだって」
ココア「また注意事項がありますけど、よろしかったのですか?」
ミルク「よろしくないよ。今度こそって思ったのに、またイチゴが勢いで決めるから。ココアも止めてよ」
ココア「私は少し気になりましたので」
ミルク「この注意事項が?」
ココア「不審な人影あり。黒魔術師の可能性あり」
ミルク「ちょーヤバイ仕事だよ。ちょー嫌な予感がする」
ココア「周りの大人に聞いたところ、黒魔術師はあり得ない。どうせ人型アンデットだろうと笑っておっしゃっていました」
ミルク「黒魔術師は生活のしやすい都市で活動しているからだよね」
ココア「そうです。不自然です」
ミルク「黒魔術師がこっそり何か企んでるのかも」
ココア「あるいは、やはり人型アンデットか」
ミルク「どっちにせよやだ。笑えない」
ココア「それとも」
ミルク「それとも?」
ココア「もう一つの可能性があります」
ミルク「もしかして……生き残った人!」
ココア「ええ。外世界には自然に残った人達がいらっしゃるそうですので、可能性はあるかと。私はそこに興味を持ったのです」
ミルク「でも昔の話だよ。みんなアンデットに食べられるか、黒魔術師にアンデットにされちゃってるよ」
ココア「可能性がないわけではありません。とにかく、確かめられるならこの目で真相を確かめたいのです」
ミルク「私はもう一つの可能性が気になる」
ココア「もう一つ?ああ、あれね」
ミルク「ユーマ。未確認生物だよ」
ココア「イチゴがテレビを見て言ったことです。未確認生物なんてそんなまさか、はははー」
ミルク「昔は都市伝説でも、世界がアンデットのせいで滅茶苦茶になった今はあり得るかも知れない。それが怖いの」
ココア「やめてください!」
ミルク「ココアも怖いなら怖いって言えばいいのに」
ココア「ふん!私は怖くなんてありません!」
ミルク「ま、とにかく慎重に行こう。それで、植物を幾つかと砂と湖の水を採取したらすぐ帰ろう」
ココア「いつも通りですね」
ミルク「いつも通りは、トラブル起きそうだからやめて」
ココア「心配しすぎですよ」
ミルク「私はね。リーダーらしく二人の心配もしているの」
ココア「それは、ありがとう」
ミルク「イチゴはとにかく突っ込むし、ココアはいざという時にしか魔法を使えないし、もっと私がしっかりしなきゃね」
ココア「意外と三人のなかで頼りになるのはミルクかも」
ミルク「でも……怖い」
ココア「ですよね。しかし、そういった欠点を互いに補うのが仲間です」
ミルク「うん。頑張るよ」
ココア「頼りにしています。リーダー」
ミルク「仕事があるのに夜更かしして盛り上がるからだよ」
ココア「まさか、映画が前後編だったとは予想外でした」
ミルク「わざわざピザの出前を頼んで夜更かししたんでしょう。神父さん、ちょっと怒ってたよ」
ココア「ええ。さきほど叱られたところです。反省しています」
イチゴ「いたっ!頭ぶつけた!」
ミルク「トラックは揺れるから、起きてなきゃ危ないって」
イチゴ「言うても眠いけ。そうじゃ、ウンコベッドなら安全じゃろう」
ブラ「ぷっすん」
イチゴ「あったかやわらかあ……」
ミルク「こんなんじゃあ命が幾つあっても足りないよ」
イチゴ「ユーエフオーで寝たらシャキッとするけえ心配するな」
ミルク「今日の仕事は砂漠だからね。体調不良は危険なんだよ」
ココア「分かっています。昨夜は五時間眠ったので、ユーエフオーで移動する二時間眠れば体調は回復するはずです」
ミルク「頼むよ。まだ死にたくないからね。守ってくれるって言ったの二人なんだからね。だから私は嫌でも危ない仕事してるんだからね」
ココア「分かっていますってば。やるべきことはきちんと果たすつもりです」
ミルク「ココアはしっかりしてるからいいけど、問題はイチゴだよ」
イチゴ「イチゴケーキよりもミルクレープがええ」
ミルク「もうだめじゃん。昨日、何の映画を夢中になって観たの?」
ココア「仁義なき犬猫抗争。前編が犬と猫の喧嘩。後編が警察の特殊部隊エキゾチックアニマルとの激突」
ミルク「それ子供が観るものじゃなくない?」
ココア「しっかり子供向けで面白かったですよ。アニメ映画ならではのハチャメチャの展開で」
ミルク「ちょっと気になるかも」
ココア「ふあ……」
ミルク「今度レンタルしようかな」
ココア「お仕事の資料を見せてもらえますか?」
ミルク「はい。砂漠にあるオアシスでの自然調査だよ。急に緑が広がったんだって」
ココア「また注意事項がありますけど、よろしかったのですか?」
ミルク「よろしくないよ。今度こそって思ったのに、またイチゴが勢いで決めるから。ココアも止めてよ」
ココア「私は少し気になりましたので」
ミルク「この注意事項が?」
ココア「不審な人影あり。黒魔術師の可能性あり」
ミルク「ちょーヤバイ仕事だよ。ちょー嫌な予感がする」
ココア「周りの大人に聞いたところ、黒魔術師はあり得ない。どうせ人型アンデットだろうと笑っておっしゃっていました」
ミルク「黒魔術師は生活のしやすい都市で活動しているからだよね」
ココア「そうです。不自然です」
ミルク「黒魔術師がこっそり何か企んでるのかも」
ココア「あるいは、やはり人型アンデットか」
ミルク「どっちにせよやだ。笑えない」
ココア「それとも」
ミルク「それとも?」
ココア「もう一つの可能性があります」
ミルク「もしかして……生き残った人!」
ココア「ええ。外世界には自然に残った人達がいらっしゃるそうですので、可能性はあるかと。私はそこに興味を持ったのです」
ミルク「でも昔の話だよ。みんなアンデットに食べられるか、黒魔術師にアンデットにされちゃってるよ」
ココア「可能性がないわけではありません。とにかく、確かめられるならこの目で真相を確かめたいのです」
ミルク「私はもう一つの可能性が気になる」
ココア「もう一つ?ああ、あれね」
ミルク「ユーマ。未確認生物だよ」
ココア「イチゴがテレビを見て言ったことです。未確認生物なんてそんなまさか、はははー」
ミルク「昔は都市伝説でも、世界がアンデットのせいで滅茶苦茶になった今はあり得るかも知れない。それが怖いの」
ココア「やめてください!」
ミルク「ココアも怖いなら怖いって言えばいいのに」
ココア「ふん!私は怖くなんてありません!」
ミルク「ま、とにかく慎重に行こう。それで、植物を幾つかと砂と湖の水を採取したらすぐ帰ろう」
ココア「いつも通りですね」
ミルク「いつも通りは、トラブル起きそうだからやめて」
ココア「心配しすぎですよ」
ミルク「私はね。リーダーらしく二人の心配もしているの」
ココア「それは、ありがとう」
ミルク「イチゴはとにかく突っ込むし、ココアはいざという時にしか魔法を使えないし、もっと私がしっかりしなきゃね」
ココア「意外と三人のなかで頼りになるのはミルクかも」
ミルク「でも……怖い」
ココア「ですよね。しかし、そういった欠点を互いに補うのが仲間です」
ミルク「うん。頑張るよ」
ココア「頼りにしています。リーダー」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
妹の結婚を邪魔するために姉は婚約破棄される
こうやさい
ファンタジー
お姉ちゃんは妹が大好きですよ。
今更ですが妹の出番がほとんどなかったためタイトルを変更しました。
旧題『婚約破棄された姉と姉に結婚を邪魔された妹』
元は『我が罪への供物』内の一話だったんだけど、アレンジしたらどうなるかなとやってみた。それとカテゴリから内容は察してください(おい)。元の方も近いうちに出します。『我が罪~』はなかなか出すタイミングがとれないからちょうどよかった。
そういう理由なので互い同士がネタバレと言えなくもないですから、細切れで短いシロモノなのにあれですがあまり需要がないようなら中断して向こうを優先する予定です。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる