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わしの心が叫びたがっとんじゃ

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イチゴ「着いた!赤い土と石ころばっかりじゃ!」

ミルク「はあ……」

イチゴ「昨日のムシキュアを思い出せ」

ミルク「わー元気でたー」

イチゴ「そうじゃろう」

ココア「ここから崖を下って森に入ります。それから川まで行って、川を辿ってしばらく進むと目的の遺跡があります」

イチゴ「景色がええ。ちと早いが、お昼ご飯にせん?」

ココア「いつもいつも話を聞いてます?」

イチゴ「聞いとる。わしは耳はええ方じゃけ」

ミルク「あーやだなあ。行きたくない」

ココア「ここまで来たら行くしかありません。それに、大型アンデットと遭遇するとは決まっていません。もしかしたらいないかも」

ミルク「絶対にいるし遭遇するに決まってるじゃん!いつも運が悪いもん!」

イチゴ「運ならついとる」

ブラ「ぶりりあん!」

ミルク「ウンコじゃん!」

ブラ「ぷぅ!」

ココア「お昼ご飯を食べて元気出しましょう。ここは見晴らしがよくて安全だし、イチゴの言う通り、とっても景色がいいです」

イチゴ「リーダー、今日の弁当は何じゃ」

ミルク「ホイコーロー弁当とフォー」

イチゴ「またけ。好きじゃのう」

ミルク「私はちゃんと食べれてないもん」

ココア「シートを引きましたよ」

ミルク「こうなりゃ焼け食いだ。ブラウニーもチョコ食べて」

ブラ「ぶりゅ!」

イチゴ「ココア、フォーくれ」

ココア「いま用意していますから待ちなさい」

ミルク「美味しい!ホイコーローちょー美味しいよ!」

イチゴ「もっと叫べ!ずっと向こうまで!」

ミルク「おーいーしーいーよー!!」

イチゴ「ん?」

ココア「どうしました?」

イチゴ「今、森が動いた」

ミルク「いるじゃん!最悪じゃん!」

ココア「大声を出すからです」

ミルク「だってイチゴが叫べって言うから」

イチゴ「悪いことではないじゃろう」

ココア「フォーを食べて落ち着いてください」

ミルク「うん……美味しい」

イチゴ「叫べ!」

ミルク「おーいーしーいーよー!!」

イチゴ「また森が動いたぞ!」

ミルク「やっぱいるじゃん!間違いないよ!」

ココア「どうしてまた叫んだのですか」

ミルク「イチゴが悪いもん」

イチゴ「わしも叫ぶけえ許してくれ」

ココア「やめてください」

ミルク「絶対にダメ」

イチゴ「ちぇ。人生で一度は山の上から叫んでみたかったのに」

ミルク「人生まだまだ長いから今日は我慢して」

イチゴ「デザートは?」

ミルク「杏仁豆腐にしといた」

イチゴ「それは、うまい、て叫んでええ?」

ミルク「いいわけない」
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