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幼女の太陽系仁義

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ココア「このまま点滅するセンサーを避けて進みましょう」

イチゴ「もうすぐセンサーがなくなる。中心が近いみたいじゃ」

ミルク「ねえ、引き返さない?」

イチゴ「負けない!逃げない!投げ出さない!信じる!そして勝つ!」

ミルク「ねえ、引き返さない?」

イチゴ「ここで投げ出したらあかん」

ココア「そうですね。気は進みませんけど、かと言って投げ出すのもね」

ミルク「命を大事に」

イチゴ「じゃけえ死ぬつもりはない。けど、逃げたり投げ出したら親に笑われる。この仕事は、わしらが自分達でやるって決めたことじゃ」

ミルク「どれだけ挫けそうな困難でも、信じれば最後に愛は勝つ?」

イチゴ「あいぴょんのマリーゴールドじゃの」

ミルク「ぜんぜん違う。歌詞から持ってきたけどそれじゃない」

イチゴ「似てるけえ」

ミルク「ぜんぜん似てない」

ココア「二人とも静かに。センサーの無いところまで来ました」

イチゴ「でっけえビルが向こうに見えるぞ」

ミルク「その周りをアンデットの鳥がいっぱい飛んでる」

ココア「ブラウニー。なるべく建物の陰をこっそり進んでください」

ブラ「ぶりっ!」

イチゴ「あと、どれくらいじゃ」

ココア「左手に丘がありますでしょう。そこの住宅街です」

イチゴ「家がポツポツあるのう。木が邪魔でよう見えんけど」

ミルク「あ!」

イチゴ「さっきのわんこの群れじゃ!色んな種類がおるけえ!わんわんパラダイスじゃ!」

ミルク「アンデットパラダイスだよ!」

ココア「仲間を呼ぶつもりか吠えています。早く倒してしまいましょう」

イチゴ「わしは切り込み隊長、今日イチゴじゃ!夜路死苦!」

ミルク「よく飛び込めるよね」

ココア「頭がおかしいのです。強化魔法、アブダクション」

イチゴ「うおりゃー!助けてー!」

ミルク「イチゴ!ブラウニーが食べられてる!」

イチゴ「ええい!邪魔じゃ退けえ!」

ココア「ミルクはイチゴの背中を守ってあげて。イチゴはブラウニーを」

ミルク「ばきゅーん!ばきゅーん!」

イチゴ「そりゃあー!」

ブラ「ぶりゅりゅ」

イチゴ「ブラウニー。二人を頼んだぞ」

ブラ「ぶぉん!」

イチゴ「しゃあ!残りも、あれ、ん、どこいった」

ココア「ミルクが全部倒してくれました」

イチゴ「強いのう」

ミルク「ブラウニー痛くなかった?」

ブラ「ぷぴ!」

ミルク「よしよし。それじゃあ、急ごう」

ココア「イチゴ!戻って!」

イチゴ「待て。骨を拾わんと」

ココア「いいから!時間がありません!」

イチゴ「ちぇ、まだ四本しか拾ってないのに」
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