40 / 72
第40話【宣戦布告】
しおりを挟む
私がずっと黙っていたので、アーサーは慌てた様子で説明を始めた。
「ごめん、ごめん! 驚かしたら面白いと思っただけなんだけど、そんなにびっくりした?」
あまりの慌てように私は思わず息を吐き出し笑ってしまう。
「ぷっ。あはは。そりゃそうだよ! まさかアーサーが【理想郷】のクラマスだなんて思ってなかったもん」
「そうだよね。気付いてないと思ったけど。でもさ。カインがちゃんとサラに俺のこと言ったって聞いたよ?」
たしかにカインは自分が【理想郷】のサブマスターで、クランマスターの名前がアーサーだとは言っていた。
だけどまさか自分の昔の知り合いが、最強クランのクランマスターだなんて思わなかった。
「まぁ、でもさ。ショックだったんだぜ? 自分の信頼していた仲間がさ、しかもサブマスターを任せてた男が、いきなりやめて別のクランに入るって言い出したんだから」
「そりゃそうだよね。なんか……ごめんね?」
「いやいや。抜ける残るは個人の自由だしね。クランに居る間はもちろん中での規則とかあるけど、ちゃんとした理由があれば抜けたって仲はそのままだしね」
「うふふ。アーサーのそういうところ、凄いよね」
多分カインのことだ、アーサーにはきちんと説明をしてから抜けたんだろう。
飄々としてるように見えて、実は色々と考えている人だから。
「それにしてもさ。そのセシルってクラマスには、正直嫉妬だよなぁ。俺かカインが先に見つけてたらさ。今頃こっちのクランに入れてたのに」
「それはありがと。でも、私が入ったら、誰か抜けなくちゃいけなくなるでしょう? そんなのいやよ」
「それがさ。実はカインが誘った時は一人欠員が出来てたんだよね。一人自分から抜けた奴が居てさ。なんでも、びっくりするくらい薬がタダでもらえるクランがあるとか言って。まるでサラのクランみたいだよね。でも、S級だって言ってたから違うと思うけど」
「え!? それもしかして、私の前に居たクランかも。ユースケが最強クランから一人引き抜いたって言ってたから。それで……私蹴られちゃったんだよね」
それを聞いたアーサーは少し複雑な顔をした。
「まさか、そんなところで繋がってたとはね。面白いな。まぁ、ちょっと合わないやつで抜けても困ってなかったけど、むしろそいつのおかげでいい結果になったみたいだね。今度もし会うことがあったら、礼を言っておこう」
「あはは。私は会ったことないけれど。でも、私が抜けてしばらくしたらクラン解散しちゃったみたいだし。その人も残念ね」
「自己責任ってやつだね。ゲームだけどさ。意外と人間性が出るんだよ? もちろん自分を演じてる奴もいっぱいいるだろうけど。そういうやつでも長く付き合うと大体根がどういうやつか分かるよ」
「凄いなぁ。私は人付き合いが苦手だから。でも、最近は少しづつ色んな人ともリアルで話せるようになってきたのよ。ゲームのおかげかな」
実際、最近学校でクラスメイトとたわいもない雑談をしても苦にならなくなってきた。
苦手な人も当然いるけれど、それはここと一緒で、一緒に居て楽な人と集まればいいのだ。
「とにかくさ。これで俺のサプライズはお終い。あ、でも。最強クランの座を簡単に渡さないのは本気だよ。さっき聞いた薬、確かに凄いけど。それがあっても10人しかいないクランには負ける気がしないから」
「うーん。やっぱり人数は今後の課題よね」
「それでも、S級に上がれたんだから、募集に応募するプレイヤーは増えると思うよ。そのくらいS級の看板は強いからね」
「そうだね。私は薬を作ることくらいだけど、頑張る」
「あれ? サラとアーサー?」
突然聞き覚えのある声が少し離れたところから聞こえてきた。
振り向くと、カインがこちらに近づいて来るのが見えた。
「なになに? もしかして二人は知り合いだったの!?」
「こうやって会うのは久しぶりだな。カイン。その、もしかして、だ」
アーサーの返答にカインは目を細めた。
「ちょっと、ちょっと。どういうことなの? 僕聞いてないけど。サラ。もしかして、僕に会った時からアーサーのこと知ってたの?」
「え!? いや、アーサーのことは知ってたけど、知らなかったというか……」
まるで咎められているような気がして、私はしどろもどろになってしまった。
それのせいで、カインはますます勢い付く。
「やっぱり知ってたの!? うわぁ! なんだよそれ。ひどいよ。もしかして今までの何かの茶番!?」
「ち、違うよ! そういうのじゃなくて!」
「まぁ、落ち着け。そんなに自分を出すなんて珍しいな。カイン。お前昔世話になった人の役に立ちたいからって聞いてたけど、もしかしてサラのこと……」
「うわぁ! ストップ!! 何言っちゃってんの? もう! アーサーのそういうところだからね!!」
アーサーが何かを言おうとしたのに反応し、カインは慌てた様子で両手を突き出し大きく振った。
確かに、こんなに慌ただしいカインを見るのは初めてかもしれない。
「とにかく! どういう知り合いかはちゃんと教えてね! じゃないと僕、クランのみんなにサラがアーサーと密会してたって言いふらしちゃうから!」
「え!? それは困……るのかな?」
「なにそれ! 困ってよ! セシルとか、きっと激おこだよ?」
「あ、確かにセシルは怒るかも。目的のクランのマスターと仲良くしてたなんて知ったら」
それを聞いたカインとアーサーは何故か悲しげな顔をした。
まるで、私のことを哀れむような表情だ。
「あはは。カイン。お前も苦労するな。ということは、俺もまだ立候補する権利が残ってるのかな?」
「え!? ちょっと、アーサー!? 冗談きついよ?」
「さぁ、冗談かどうか。あっはっは! でも、カイン。お前も元気そうで安心したよ」
「くそう。アーサー。見てろよ。すぐにその座から引き摺り落としてやるんだから! 後から泣いて謝っても遅いからね!」
なんだかよく分からないけれど、カインも打倒アーサー、もとい打倒【理想郷】に熱意を持ってくれたらしい。
ひとまずアーサーが【理想郷】のクランマスターだったことはびっくりしたけれど、私たちの目標は変わらない。
S級になった今がスタート地点。
これからはもっと大変な攻城戦が待っていると思う。
そのためにはもっと人を集めないと。
そしてその人たち全員に十分な薬が行き渡るように私も頑張らないと。
今日の出来事で、私はもう一度目標に向けた決意を心に強く留めた。
「ごめん、ごめん! 驚かしたら面白いと思っただけなんだけど、そんなにびっくりした?」
あまりの慌てように私は思わず息を吐き出し笑ってしまう。
「ぷっ。あはは。そりゃそうだよ! まさかアーサーが【理想郷】のクラマスだなんて思ってなかったもん」
「そうだよね。気付いてないと思ったけど。でもさ。カインがちゃんとサラに俺のこと言ったって聞いたよ?」
たしかにカインは自分が【理想郷】のサブマスターで、クランマスターの名前がアーサーだとは言っていた。
だけどまさか自分の昔の知り合いが、最強クランのクランマスターだなんて思わなかった。
「まぁ、でもさ。ショックだったんだぜ? 自分の信頼していた仲間がさ、しかもサブマスターを任せてた男が、いきなりやめて別のクランに入るって言い出したんだから」
「そりゃそうだよね。なんか……ごめんね?」
「いやいや。抜ける残るは個人の自由だしね。クランに居る間はもちろん中での規則とかあるけど、ちゃんとした理由があれば抜けたって仲はそのままだしね」
「うふふ。アーサーのそういうところ、凄いよね」
多分カインのことだ、アーサーにはきちんと説明をしてから抜けたんだろう。
飄々としてるように見えて、実は色々と考えている人だから。
「それにしてもさ。そのセシルってクラマスには、正直嫉妬だよなぁ。俺かカインが先に見つけてたらさ。今頃こっちのクランに入れてたのに」
「それはありがと。でも、私が入ったら、誰か抜けなくちゃいけなくなるでしょう? そんなのいやよ」
「それがさ。実はカインが誘った時は一人欠員が出来てたんだよね。一人自分から抜けた奴が居てさ。なんでも、びっくりするくらい薬がタダでもらえるクランがあるとか言って。まるでサラのクランみたいだよね。でも、S級だって言ってたから違うと思うけど」
「え!? それもしかして、私の前に居たクランかも。ユースケが最強クランから一人引き抜いたって言ってたから。それで……私蹴られちゃったんだよね」
それを聞いたアーサーは少し複雑な顔をした。
「まさか、そんなところで繋がってたとはね。面白いな。まぁ、ちょっと合わないやつで抜けても困ってなかったけど、むしろそいつのおかげでいい結果になったみたいだね。今度もし会うことがあったら、礼を言っておこう」
「あはは。私は会ったことないけれど。でも、私が抜けてしばらくしたらクラン解散しちゃったみたいだし。その人も残念ね」
「自己責任ってやつだね。ゲームだけどさ。意外と人間性が出るんだよ? もちろん自分を演じてる奴もいっぱいいるだろうけど。そういうやつでも長く付き合うと大体根がどういうやつか分かるよ」
「凄いなぁ。私は人付き合いが苦手だから。でも、最近は少しづつ色んな人ともリアルで話せるようになってきたのよ。ゲームのおかげかな」
実際、最近学校でクラスメイトとたわいもない雑談をしても苦にならなくなってきた。
苦手な人も当然いるけれど、それはここと一緒で、一緒に居て楽な人と集まればいいのだ。
「とにかくさ。これで俺のサプライズはお終い。あ、でも。最強クランの座を簡単に渡さないのは本気だよ。さっき聞いた薬、確かに凄いけど。それがあっても10人しかいないクランには負ける気がしないから」
「うーん。やっぱり人数は今後の課題よね」
「それでも、S級に上がれたんだから、募集に応募するプレイヤーは増えると思うよ。そのくらいS級の看板は強いからね」
「そうだね。私は薬を作ることくらいだけど、頑張る」
「あれ? サラとアーサー?」
突然聞き覚えのある声が少し離れたところから聞こえてきた。
振り向くと、カインがこちらに近づいて来るのが見えた。
「なになに? もしかして二人は知り合いだったの!?」
「こうやって会うのは久しぶりだな。カイン。その、もしかして、だ」
アーサーの返答にカインは目を細めた。
「ちょっと、ちょっと。どういうことなの? 僕聞いてないけど。サラ。もしかして、僕に会った時からアーサーのこと知ってたの?」
「え!? いや、アーサーのことは知ってたけど、知らなかったというか……」
まるで咎められているような気がして、私はしどろもどろになってしまった。
それのせいで、カインはますます勢い付く。
「やっぱり知ってたの!? うわぁ! なんだよそれ。ひどいよ。もしかして今までの何かの茶番!?」
「ち、違うよ! そういうのじゃなくて!」
「まぁ、落ち着け。そんなに自分を出すなんて珍しいな。カイン。お前昔世話になった人の役に立ちたいからって聞いてたけど、もしかしてサラのこと……」
「うわぁ! ストップ!! 何言っちゃってんの? もう! アーサーのそういうところだからね!!」
アーサーが何かを言おうとしたのに反応し、カインは慌てた様子で両手を突き出し大きく振った。
確かに、こんなに慌ただしいカインを見るのは初めてかもしれない。
「とにかく! どういう知り合いかはちゃんと教えてね! じゃないと僕、クランのみんなにサラがアーサーと密会してたって言いふらしちゃうから!」
「え!? それは困……るのかな?」
「なにそれ! 困ってよ! セシルとか、きっと激おこだよ?」
「あ、確かにセシルは怒るかも。目的のクランのマスターと仲良くしてたなんて知ったら」
それを聞いたカインとアーサーは何故か悲しげな顔をした。
まるで、私のことを哀れむような表情だ。
「あはは。カイン。お前も苦労するな。ということは、俺もまだ立候補する権利が残ってるのかな?」
「え!? ちょっと、アーサー!? 冗談きついよ?」
「さぁ、冗談かどうか。あっはっは! でも、カイン。お前も元気そうで安心したよ」
「くそう。アーサー。見てろよ。すぐにその座から引き摺り落としてやるんだから! 後から泣いて謝っても遅いからね!」
なんだかよく分からないけれど、カインも打倒アーサー、もとい打倒【理想郷】に熱意を持ってくれたらしい。
ひとまずアーサーが【理想郷】のクランマスターだったことはびっくりしたけれど、私たちの目標は変わらない。
S級になった今がスタート地点。
これからはもっと大変な攻城戦が待っていると思う。
そのためにはもっと人を集めないと。
そしてその人たち全員に十分な薬が行き渡るように私も頑張らないと。
今日の出来事で、私はもう一度目標に向けた決意を心に強く留めた。
10
お気に入りに追加
3,474
あなたにおすすめの小説
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
「守ることしかできない魔法は不要だ」と追放された結界師は幼なじみと共に最強になる~今更俺の結界が必要だと土下座したところでもう遅い~
平山和人
ファンタジー
主人公のカイトは、ラインハルト王太子率いる勇者パーティーの一員として参加していた。しかし、ラインハルトは彼の力を過小評価し、「結界魔法しか使えない欠陥品」と罵って、宮廷魔導師の資格を剥奪し、国外追放を命じる。
途方に暮れるカイトを救ったのは、同じ孤児院出身の幼馴染のフィーナだった。フィーナは「あなたが国を出るなら、私もついていきます」と決意し、カイトとともに故郷を後にする。
ところが、カイトが以前に張り巡らせていた強力な結界が解けたことで、国は大混乱に陥る。国民たちは、失われた最強の結界師であるカイトの力を必死に求めてやってくるようになる。
そんな中、弱体化したラインハルトがついにカイトの元に土下座して謝罪してくるが、カイトは申し出を断り、フィーナと共に新天地で新しい人生を切り開くことを決意する。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる