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名探偵のおじいちゃん①
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「おじいちゃん!引いてるよ!魚!」
おじいちゃんは慌てて釣り竿を引き上げた。力を込めて引っ張るけどなかなか引き上がらない。これはきっと大物だ。
小学校は夏休みで僕は謎路町を離れて、僕はおじいちゃんの家に遊びに来ている。
謎路町とは違って自然が豊かな町だ。山や畑がたくさんあって緑が溢れている。おじいちゃんはこの小さな町で探偵をしている。
そして今日はおじいちゃんと近くの海で釣りをしている。
「よっこらしょい!」
おじいちゃんは大きく腰をのけ反らせて釣り竿を引いた。
「わっ!」
釣り竿の先にいたのは大きな魚。その魚は空を泳いでいる。釣り上げた衝撃で水が舞い散っている。
「こりゃ大物だわい!」
おじいちゃんは嬉しそうにわっははと笑った。
おじいちゃんの釣ったのは鯛で、釣ったばかりの鯛はクーラーボックスの中で元気に泳ぎ回っている。
「うわっ!」
「モドル!引いとるぞ!頑張れ!」
僕の釣り竿にも当たりがやってきた。釣り竿は大きく曲がっている。これは大物かもしれないぞ……。
僕は力いっぱい釣り竿を引いた。
「あれ?」
「おうおう。これはなかなかな大物じゃったな、わっはは」
おじいちゃんは僕の釣り上げたものをみて大声で笑い転げた。
「でっかいワカメだ」
僕が釣り上げたのは魚じゃなくてワカメだった。僕はちょっと落ち込んだけど、おじいちゃんが笑ってくれたからなんか嬉しかった。
「あれ!釣った魚が無くなってるわ!」
近くで釣りをしていたおばあさんが声を上げた。
「お、千(せん)さんじゃないか。どうしたんじゃ?」
そのおばあさんはおじいちゃんの知り合いみたいだ。
「探(さぐる)さん!大変なのよ!確かに鯛を釣ったはずなのにクーラーボックスに入ってないのよ!釣ったばっかだったのに!」
探はおじいちゃんの下の名前だ。
たしかに千さんの真っ白なクーラーボックスは空っぽだ。
「こりゃあ事件じゃな。わしが解決してやろうかの」
おじいちゃんはそう言うと周りを観察し始めた。
僕はそんなおじいちゃんの後ろに着いていく。
「モドル。釣った鯛が消えてるのはどういうときじゃ?」
「うーん。鯛がクーラーボックスから逃げちゃった時!」
「そうじゃな。元気のよい鯛ならクーラーボックスのフタを開けっぱなしにしていたら逃げてしまう可能性は高いな。あとはな鯛が盗まれた時じゃな」
おじいちゃんはそういうと周りを見渡す。僕たち以外に釣りをしているのは千さんと中学生くらいの男の子と帽子を被ったおじいさん。
ちょうど千さんの隣に中学生とおじいさんが座って釣りをしている。
中学生は部活帰りなのか絵を描くキャンバスとペンケースを持っている。
おじいさんは釣りをよくしているのか、たくさんの釣り道具をリュックに入れて持ってきているみたいだ。
「それなら隣にいる2人のクーラーボックスの中を見てみれば分かるね!」
「よっしゃ聞き込みじゃ」
おじいちゃんは中学生の男の子にお願いして青い線の入った白色のクーラーボックスを開けてもらった。
「鯛がいる!」
鯛は元気に狭いクーラーボックスの中を泳ぎ回っている。
「これは自分で釣ったんですよ!盗んでなんかないです」
中学生はそう言って釣りの続きを始めた。
おじいちゃんは今度は真っ白なクーラーボックス使っているおじいさんに頼んで中を見せてもらった。
おじいちゃんは慌てて釣り竿を引き上げた。力を込めて引っ張るけどなかなか引き上がらない。これはきっと大物だ。
小学校は夏休みで僕は謎路町を離れて、僕はおじいちゃんの家に遊びに来ている。
謎路町とは違って自然が豊かな町だ。山や畑がたくさんあって緑が溢れている。おじいちゃんはこの小さな町で探偵をしている。
そして今日はおじいちゃんと近くの海で釣りをしている。
「よっこらしょい!」
おじいちゃんは大きく腰をのけ反らせて釣り竿を引いた。
「わっ!」
釣り竿の先にいたのは大きな魚。その魚は空を泳いでいる。釣り上げた衝撃で水が舞い散っている。
「こりゃ大物だわい!」
おじいちゃんは嬉しそうにわっははと笑った。
おじいちゃんの釣ったのは鯛で、釣ったばかりの鯛はクーラーボックスの中で元気に泳ぎ回っている。
「うわっ!」
「モドル!引いとるぞ!頑張れ!」
僕の釣り竿にも当たりがやってきた。釣り竿は大きく曲がっている。これは大物かもしれないぞ……。
僕は力いっぱい釣り竿を引いた。
「あれ?」
「おうおう。これはなかなかな大物じゃったな、わっはは」
おじいちゃんは僕の釣り上げたものをみて大声で笑い転げた。
「でっかいワカメだ」
僕が釣り上げたのは魚じゃなくてワカメだった。僕はちょっと落ち込んだけど、おじいちゃんが笑ってくれたからなんか嬉しかった。
「あれ!釣った魚が無くなってるわ!」
近くで釣りをしていたおばあさんが声を上げた。
「お、千(せん)さんじゃないか。どうしたんじゃ?」
そのおばあさんはおじいちゃんの知り合いみたいだ。
「探(さぐる)さん!大変なのよ!確かに鯛を釣ったはずなのにクーラーボックスに入ってないのよ!釣ったばっかだったのに!」
探はおじいちゃんの下の名前だ。
たしかに千さんの真っ白なクーラーボックスは空っぽだ。
「こりゃあ事件じゃな。わしが解決してやろうかの」
おじいちゃんはそう言うと周りを観察し始めた。
僕はそんなおじいちゃんの後ろに着いていく。
「モドル。釣った鯛が消えてるのはどういうときじゃ?」
「うーん。鯛がクーラーボックスから逃げちゃった時!」
「そうじゃな。元気のよい鯛ならクーラーボックスのフタを開けっぱなしにしていたら逃げてしまう可能性は高いな。あとはな鯛が盗まれた時じゃな」
おじいちゃんはそういうと周りを見渡す。僕たち以外に釣りをしているのは千さんと中学生くらいの男の子と帽子を被ったおじいさん。
ちょうど千さんの隣に中学生とおじいさんが座って釣りをしている。
中学生は部活帰りなのか絵を描くキャンバスとペンケースを持っている。
おじいさんは釣りをよくしているのか、たくさんの釣り道具をリュックに入れて持ってきているみたいだ。
「それなら隣にいる2人のクーラーボックスの中を見てみれば分かるね!」
「よっしゃ聞き込みじゃ」
おじいちゃんは中学生の男の子にお願いして青い線の入った白色のクーラーボックスを開けてもらった。
「鯛がいる!」
鯛は元気に狭いクーラーボックスの中を泳ぎ回っている。
「これは自分で釣ったんですよ!盗んでなんかないです」
中学生はそう言って釣りの続きを始めた。
おじいちゃんは今度は真っ白なクーラーボックス使っているおじいさんに頼んで中を見せてもらった。
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