7 / 21
第一章
名前変えとその事情
しおりを挟む
「名前、ですか?」
猫子猫さんの言葉には首を傾げた。
「ああ。まず、本名は駄目。これは分かるよな?」
それは分かる。
自分達は皆リアルでも友人だから名前を知っているけれど、猫子猫さんのリアルは知らない。
教えてもいいような気もするが、これから自分達は知らない相手と一緒に行動せざるをえない状況だ。本名は口にしない方がいい。
「そうなると、ゲームでのハンドルネームになると思うんだが……お前ら、自分のHN言ってみ?」
「常葉です」
「カモネギ」
「えーっと、アーレスハイド……るくれ……ごめん、ステータス画面見れないから忘れた!」
「咲夜です」
「マリア」
「マッチョ・ゴンザレス!」
「うん、常葉や咲夜、マリアはいいだろ。でもな……これからそうだな最低一年、場合によってはもっと長い間カモネギさんとか、マッチョ・ゴンザレスさんとか呼ばれ続けたらどうよ?俺だって、ずうっと猫子猫なんて呼ばれるんだぞ」
少しその場面を想像してみた。
「……忘れた翡翠は論外として、考えましょうか、名前」
「「「「「異議なし」」」」」
という訳で考えた。
俺はそのまま常葉。
陽奈ちゃんと摩莉夜ちゃんもそのまま咲夜とマリア。
他四人が変える事になったが、それぞれ悩みに悩んでいた。散々に悩んで出した結論は……。
「じゃあ、俺はティグレでいくわ」
「僕はカノン・フォーゲルにしとくよ」
「私は紅!」
「ユウナで」
翡翠はゲームの名前での反省から自分の名前同様、色の名前で、短いものを選んだ。
香香ちゃんは自身の今の姿が熊の魔物な事から、熊の別の呼び方である「ゆう」に一字適当にくっつけたらしい。
「じゃあ、変えてないのは自分の常葉、それから咲夜、マリアの三人。変えた人は猫子猫さんがティグレに、カモネギがカノン・フォーゲル、名称不明が紅、マッチョ・ゴンザレスがユウナだな?」
翡翠の「名称不明」で皆の顔が一瞬笑いかけ、香香ちゃんのマッチョ・ゴンザレスで一部噴き出してたがこれは仕方ない。
この中では笠斗のみ家名っぽい名前がついてるが、これは名前の由来がカノ―ネンフォーゲル、大砲鳥という愛称を持つ航空機だからだ。
猫子猫さんが自分が虎だからとスペイン語で虎を意味するティグレを選んだ時、笠斗が「鳥は何て言う呼び方なんですか?」と質問したのがきっかけだった。しかし、猫子猫さんも虎は色々他の呼び名も調べてみた事があったとかで覚えてたものの、スペイン語の鳥の呼び方は知らなかったのだが。
『ドイツ語なら知ってんだがなあ、フォーゲルってんだが』
『へえ』
『よくご存じですね』
『いや、たまたまちょいと有名な航空機の名前で知ってただけさ、カノ―ネンフォーゲルって機体なんだが』
『あ、いいじゃないですか!じゃ、自分の名前はカノーネン……いや、カノン・フォーゲルで!』
という訳だ。
まあ、当人が気に入ってるんだからいいか。カモネギよりはずっとまともっぽい名前だし。そうして決まった名前で俺達は翌朝、改めてエルフの人達と話をしている。
「では改めてお話を伺いましょう」
「よろしく」
という訳で、俺達の代表的な役割を担っている猫子猫さん改めティグレさんがあちらの族長さんと握手している。
今日は他にも同じような人達がいるが、話の前に、と自己紹介してくれた所によると同盟を組んでいる近隣の部族の人達だそうだ。彼らより奥地に住むエルフの部族は未だ人族の侵攻という事への実感が湧かないせいで協力要請しても乗り気になってくれないが、近隣の部族達からすれば「明日は我が身」なのが分かりきってるからな。皆、真剣だ。
「相手の戦力は万に迫り、こちらの数は精々二百か……」
ティグレさんが唸り声をあげている様子にエルフの族長さん達の顔が少々強張っている。もっとも、虎がいかにも不機嫌そうに目の前で唸っている状況では仕方ないだろう。自分だって現実でそういう場面、しかも檻なんかが間になければ必死に逃げ出す方法を考えてるだろうし。
しかし、参ったな。
相手側の戦力は大国と呼べる規模の国が辺境伯という大貴族を援助する形で押し出してきているという。
何故、森に籠ってたエルフ達がそんな事を知っているかと言えば、降伏要求の使者がそう言ったから。
『辺境伯様の軍勢に国軍が加わり、我が方の軍勢は万に迫る。抵抗なぞ考えぬ方が身のためだぞ』
と。
この発言、随分と親切な忠告にも聞こえるが、大方こちらの総戦力が不明なのでまともに戦った時どの程度損害が出るか分からない、といった事もあるのだろう。これでこちらの参加戦力が二百だと分かってれば使者すら送らず……いや知っていても森の中という大軍を活かしづらい環境なら勧告していた可能性は高いか。
それだけの数の差があれば最後は勝つだろう、と言っても、死ぬ奴は死ぬし、森にも損害は出る。
無駄死にを出すのも馬鹿々々しいし、森の被害が出た場所が貴重な薬草の生える場所だという可能性だってある。そうした事を除いても森の木々というのは材木に出来るから、今後開拓村を作る際に材料となるだろうし、また各種の木の実や茸といった森の恵みは決して無視出来る要因じゃない。降伏勧告一つでそれらが無傷で手に入る可能性があるなら、それぐらいやるだろう。
「うーん、そうなるとある程度こちらで戦力を調達するしかねえか」
「ちょ、調達と言われましてもどうやって?」
……エルフの人達、本当に腰が低いな。
これは俺達を呼び出したエルフの族長さん達だけじゃなく、他のエルフの人達も同様だ。
エルフというと何というか気位が高いというかそういうイメージがあるんだが、そこら辺も後で聞いておいた方が良さそうだな。下手に目の前の人達と同じ対応して、他のエルフ達を怒らせるというのも何だし。もっとも最終的には怒らせる事にならざるをえないとは思ってるんだが。
これも夕べ話し合った事だが、結局はこの森のエルフ達が協力する体制作らないと話にならないんだ。俺達は結局は余所から来た奴で、自分の住んでる所を自分で守る、自分達で統治していく。そんな気持ちを持ってもらわないとろくな未来にならない。
『どうせ誰かがやってくれるさ』
『俺達には関係ない話』
そんな風に思っている連中が多数を占めるなら、この森の行く末は、エルフ達の未来は暗いと言わざるをえない。
ただし、エルフ達がそう思ってるだけなら自業自得なんだが、それじゃあ俺達まで迷惑を被る事になる。人族の危機は何時まで経っても去らない、じゃあ意味がない。送還出来る、といっても俺達には儀式のやり方なんて分からないんだから彼らにやってもらわないといけないんだが、ただ追い払っただけで何時また襲撃されるか分からない、そんな状況で帰してくれる訳もないだろう。というか、俺だったら帰さない。
つまり、俺達が無事に帰る為にはこの森に住むエルフ達にちゃんと自覚を持ってもらう必要がある訳だ。少なくとも、呼び出した目の前のエルフ達には「これなら大丈夫」と思ってもらわないとね。
「常葉」
「だろうね」
昨晩はエルフ達が動員可能な戦力が分からなかったから、案の一つに入れるにとどめておいたんだが。
これがせめて千も動員出来るなら、ゲリラ戦で削っていくって事も可能だったと思うんだけどな。
「魔法で動かすゴーレム兵を作ります」
そうエルフ達に告げた。
猫子猫さんの言葉には首を傾げた。
「ああ。まず、本名は駄目。これは分かるよな?」
それは分かる。
自分達は皆リアルでも友人だから名前を知っているけれど、猫子猫さんのリアルは知らない。
教えてもいいような気もするが、これから自分達は知らない相手と一緒に行動せざるをえない状況だ。本名は口にしない方がいい。
「そうなると、ゲームでのハンドルネームになると思うんだが……お前ら、自分のHN言ってみ?」
「常葉です」
「カモネギ」
「えーっと、アーレスハイド……るくれ……ごめん、ステータス画面見れないから忘れた!」
「咲夜です」
「マリア」
「マッチョ・ゴンザレス!」
「うん、常葉や咲夜、マリアはいいだろ。でもな……これからそうだな最低一年、場合によってはもっと長い間カモネギさんとか、マッチョ・ゴンザレスさんとか呼ばれ続けたらどうよ?俺だって、ずうっと猫子猫なんて呼ばれるんだぞ」
少しその場面を想像してみた。
「……忘れた翡翠は論外として、考えましょうか、名前」
「「「「「異議なし」」」」」
という訳で考えた。
俺はそのまま常葉。
陽奈ちゃんと摩莉夜ちゃんもそのまま咲夜とマリア。
他四人が変える事になったが、それぞれ悩みに悩んでいた。散々に悩んで出した結論は……。
「じゃあ、俺はティグレでいくわ」
「僕はカノン・フォーゲルにしとくよ」
「私は紅!」
「ユウナで」
翡翠はゲームの名前での反省から自分の名前同様、色の名前で、短いものを選んだ。
香香ちゃんは自身の今の姿が熊の魔物な事から、熊の別の呼び方である「ゆう」に一字適当にくっつけたらしい。
「じゃあ、変えてないのは自分の常葉、それから咲夜、マリアの三人。変えた人は猫子猫さんがティグレに、カモネギがカノン・フォーゲル、名称不明が紅、マッチョ・ゴンザレスがユウナだな?」
翡翠の「名称不明」で皆の顔が一瞬笑いかけ、香香ちゃんのマッチョ・ゴンザレスで一部噴き出してたがこれは仕方ない。
この中では笠斗のみ家名っぽい名前がついてるが、これは名前の由来がカノ―ネンフォーゲル、大砲鳥という愛称を持つ航空機だからだ。
猫子猫さんが自分が虎だからとスペイン語で虎を意味するティグレを選んだ時、笠斗が「鳥は何て言う呼び方なんですか?」と質問したのがきっかけだった。しかし、猫子猫さんも虎は色々他の呼び名も調べてみた事があったとかで覚えてたものの、スペイン語の鳥の呼び方は知らなかったのだが。
『ドイツ語なら知ってんだがなあ、フォーゲルってんだが』
『へえ』
『よくご存じですね』
『いや、たまたまちょいと有名な航空機の名前で知ってただけさ、カノ―ネンフォーゲルって機体なんだが』
『あ、いいじゃないですか!じゃ、自分の名前はカノーネン……いや、カノン・フォーゲルで!』
という訳だ。
まあ、当人が気に入ってるんだからいいか。カモネギよりはずっとまともっぽい名前だし。そうして決まった名前で俺達は翌朝、改めてエルフの人達と話をしている。
「では改めてお話を伺いましょう」
「よろしく」
という訳で、俺達の代表的な役割を担っている猫子猫さん改めティグレさんがあちらの族長さんと握手している。
今日は他にも同じような人達がいるが、話の前に、と自己紹介してくれた所によると同盟を組んでいる近隣の部族の人達だそうだ。彼らより奥地に住むエルフの部族は未だ人族の侵攻という事への実感が湧かないせいで協力要請しても乗り気になってくれないが、近隣の部族達からすれば「明日は我が身」なのが分かりきってるからな。皆、真剣だ。
「相手の戦力は万に迫り、こちらの数は精々二百か……」
ティグレさんが唸り声をあげている様子にエルフの族長さん達の顔が少々強張っている。もっとも、虎がいかにも不機嫌そうに目の前で唸っている状況では仕方ないだろう。自分だって現実でそういう場面、しかも檻なんかが間になければ必死に逃げ出す方法を考えてるだろうし。
しかし、参ったな。
相手側の戦力は大国と呼べる規模の国が辺境伯という大貴族を援助する形で押し出してきているという。
何故、森に籠ってたエルフ達がそんな事を知っているかと言えば、降伏要求の使者がそう言ったから。
『辺境伯様の軍勢に国軍が加わり、我が方の軍勢は万に迫る。抵抗なぞ考えぬ方が身のためだぞ』
と。
この発言、随分と親切な忠告にも聞こえるが、大方こちらの総戦力が不明なのでまともに戦った時どの程度損害が出るか分からない、といった事もあるのだろう。これでこちらの参加戦力が二百だと分かってれば使者すら送らず……いや知っていても森の中という大軍を活かしづらい環境なら勧告していた可能性は高いか。
それだけの数の差があれば最後は勝つだろう、と言っても、死ぬ奴は死ぬし、森にも損害は出る。
無駄死にを出すのも馬鹿々々しいし、森の被害が出た場所が貴重な薬草の生える場所だという可能性だってある。そうした事を除いても森の木々というのは材木に出来るから、今後開拓村を作る際に材料となるだろうし、また各種の木の実や茸といった森の恵みは決して無視出来る要因じゃない。降伏勧告一つでそれらが無傷で手に入る可能性があるなら、それぐらいやるだろう。
「うーん、そうなるとある程度こちらで戦力を調達するしかねえか」
「ちょ、調達と言われましてもどうやって?」
……エルフの人達、本当に腰が低いな。
これは俺達を呼び出したエルフの族長さん達だけじゃなく、他のエルフの人達も同様だ。
エルフというと何というか気位が高いというかそういうイメージがあるんだが、そこら辺も後で聞いておいた方が良さそうだな。下手に目の前の人達と同じ対応して、他のエルフ達を怒らせるというのも何だし。もっとも最終的には怒らせる事にならざるをえないとは思ってるんだが。
これも夕べ話し合った事だが、結局はこの森のエルフ達が協力する体制作らないと話にならないんだ。俺達は結局は余所から来た奴で、自分の住んでる所を自分で守る、自分達で統治していく。そんな気持ちを持ってもらわないとろくな未来にならない。
『どうせ誰かがやってくれるさ』
『俺達には関係ない話』
そんな風に思っている連中が多数を占めるなら、この森の行く末は、エルフ達の未来は暗いと言わざるをえない。
ただし、エルフ達がそう思ってるだけなら自業自得なんだが、それじゃあ俺達まで迷惑を被る事になる。人族の危機は何時まで経っても去らない、じゃあ意味がない。送還出来る、といっても俺達には儀式のやり方なんて分からないんだから彼らにやってもらわないといけないんだが、ただ追い払っただけで何時また襲撃されるか分からない、そんな状況で帰してくれる訳もないだろう。というか、俺だったら帰さない。
つまり、俺達が無事に帰る為にはこの森に住むエルフ達にちゃんと自覚を持ってもらう必要がある訳だ。少なくとも、呼び出した目の前のエルフ達には「これなら大丈夫」と思ってもらわないとね。
「常葉」
「だろうね」
昨晩はエルフ達が動員可能な戦力が分からなかったから、案の一つに入れるにとどめておいたんだが。
これがせめて千も動員出来るなら、ゲリラ戦で削っていくって事も可能だったと思うんだけどな。
「魔法で動かすゴーレム兵を作ります」
そうエルフ達に告げた。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
前世が官僚の俺は貴族の四男に転生する〜内政は飽きたので自由に生きたいと思います〜
ピョンきち
ファンタジー
★☆★ファンタジー小説大賞参加中!★☆★
投票よろしくお願いします!
主人公、一条輝政は国際犯罪テロ組織『ピョンピョンズ』により爆破されたホテルにいた。
一酸化炭素中毒により死亡してしまった輝政。まぶたを開けるとそこには神を名乗る者がいて、
「あなたはこの世界を発展するのに必要なの。だからわたしが生き返らせるわ。」
そうして神と色々話した後、気がつくと
ベビーベッドの上だった!?
官僚が異世界転生!?今開幕!
小説書き初心者なのでご容赦ください
読者の皆様のご指摘を受けながら日々勉強していっております。作者の成長を日々見て下さい。よろしくお願いいたします。
処女作なので最初の方は登場人物のセリフの最後に句点があります。ご了承ください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
辺境で魔物から国を守っていたが、大丈夫になったので新婚旅行へ出掛けます!
naturalsoft
ファンタジー
王国の西の端にある魔物の森に隣接する領地で、日々魔物から国を守っているグリーンウッド辺境伯爵は、今日も魔物を狩っていた。王国が隣接する国から戦争になっても、王国が内乱になっても魔物を狩っていた。
うん?力を貸せ?無理だ!
ここの兵力を他に貸し出せば、あっという間に国中が魔物に蹂躙されるが良いのか?
いつもの常套句で、のらりくらりと相手の要求を避けるが、とある転機が訪れた。
えっ、ここを守らなくても大丈夫になった?よし、遅くなった新婚旅行でも行くか?はい♪あなた♪
ようやく、魔物退治以外にやる気になったグリーンウッド辺境伯の『家族』の下には、実は『英雄』と呼ばれる傑物達がゴロゴロと居たのだった。
この小説は、新婚旅行と称してあっちこっちを旅しながら、トラブルを解決して行き、大陸中で英雄と呼ばれる事になる一家のお話である!
(けっこうゆるゆる設定です)
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる