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第一章
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しおりを挟む「ど、どうしよ。式、一瞬で終わっちゃったよ! ラナとメーロルはどこにいるかわからないし……」
わたしは式が終わったあと、一人でたたずんでいた。
みんな解散してさっさとどこかにいってしまい、わたしだけ置いていかれた形だ。
「まあ、でも考えても仕方ないし、こうなった以上わたしも動くしかないよね……まだ早いかもしれないけど、戯画士の集いに顔を出してみようかな……」
ラナとメーロルがどこへ行ったのかわからないが、二人を心配ばかりしていられない。
わたしはわたしでやることがあるのだ。
【戯画士の集い】に入部の意思を伝えに行かなければならない。
そのためにわたしはこの学園へきたのだから……
決意して顔を上げる。
【戯画士の集い】の場所をさがさなければ……
「でもそう言えば、どこにあるんだろう? 戯画士の集いって」
しかし、わたしは困り果てていた。
この広い学園の中で戯画士の集いがある建物を探すのは至難の技だ。
事前に情報がなかったから、どこにあるのかわからない。
「戯画士の集いって、刊本協会の組織で戯画本(コズ)を世に送り出してるってこと以外謎に包まれてるんだよね。ほんとうにこの学園にあるのかなあ……」
【戯画士の集い】について、さらに詳しく知るためおじさん以外の村の人や、となりの村まで聞いて回ったことがある。
しかし、詳しいことについてはほとんどわからなかった。
わかったのは【戯画士の集い】は“刊本協会”内部にある組織の一つということで、ほとんどの戯画本(コズ)はそこから発行されているということだけだった。
刊本協会とはこの国の本の印刷、出版を独占する王立の組織で、学術書であったりとか、教科書、伝記、小説、果ては新聞のようなメディアまですべての流通を担っている。
言わば、国が管理している出版社やメディアのようなものだ。
【戯画士の集い】は学園の部活でありながら、なんとその刊本協会内部にある下部組織の一つなのだそうだ。
戯画本(コズ)の多くは【戯画士の集い】から発行されている。
これは戯画作家の多くが、【戯画士の集い】に所属しているのだから当たり前だろう。
しかし、おじさんを含め、みんな一様に「それ以外は何もわからない」と言っていた。
だから、どの建物に【戯画士の集い】があって、具体的にどんな活動をしているのか何も知らないのだ。
「参ったなあ……わたし以外だれもいないし……」
【戯画士の集い】は謎に包まれている。
誰かに聞こうにも誰一人として周りに人がいなかった。
これだけ大きな学園なんだから、一人ぐらい通りかかっても良さそうなのに……
人払いの魔法でもされている気分だよ。
この世界にそんな魔法あるのかわからないけど……
「ん、なんだろう……何か書いてあるよ」
ふと近くに大きな看板を発見する。
地面に立つようにして突き刺さっていた。
木でできており、手作り感満載だ。
「なになに、戯画士の集いはこちら……」
墨のようなもので、でかでかとそう書かれていた。
「なるほど。こんな案内があったなんて! ちょうど助かったよ!」
ラッキーなことにそれは【戯画士の集い】への道案内の看板だった。
部員か誰かが親切に設置してくれたのだろう。
「ええっと、次の分かれ道を左……やじるし」
矢印の方向に進んでいけということだろう。
わたしは嬉々として歩を進めた。
「あっ、また同じ案内板だ。道なりに進んで今度は右……」
さっきの案内板のいうとおり進むと、また同じように案内板があった。
ふむふむ、この案内板の指示をおっていけということか。
「右の次は左、2つ先の交差点を左……」
指示通り進むとまた同じ案内板があった。
さらに行くとまた看板が……
どんどんと歩みを進めていく。
そうすると大きな噴水のある広間に出た。
ここにも看板が……
しかし、どこを探しても見当たらない。
「あれおかしいな、この辺りにもあるはずなんだけど……」
「もし? そこのお方。何かお悩みかな?」
わたしが唸っていると、声をかけられた。
フードを被った怪しげな女性だ。
「ええっと……」
「もしかしてっ、戯画士の集いに行きたいのかな?」
フードで隠れているので顔は見えない。
女性はわたしの返答を待たずそう言って、いきなり近づいてきた。
「はい、そうですけど……」
「なら、その道を道なりに進めばいいよ。突き当たりで分かれ道になるからそこを左で……」
誰なんだ、この人は?
どこかで見た気がする……
というかこの人、さっき司会者の人と言い合ってた人じゃ?
フードを被っているところといい。
怪しい風貌といい。
多分、そうだ。
しかし、何でこんなところにいるんだ?
相変わらず怪しさ全開なんだけど……
「左にいったら、魔力灯の並ぶ大きな通りに出るから後は真っ直ぐいくだけ。それで目的地につくよ……よかったら、案内してあげよっか?」
「いえ、大丈夫です……あ、ありがとうございます」
まあ、だけどなんでもいいや。
助かった。
周りに人がいなかったから、道を聞きたくても聞けなかったし。
「いえいえ、じゃあ頑張ってねぇ」
わたしはお礼を言った後、歩き出す。
フードの人は明るく声を出して、手を振っていた。
「ええっと、次の道を左に行って……魔力灯が並ぶ大きな道を突き抜けたら、目的地か」
フードの人が言う通り、魔力灯の並ぶ道に出たけど
目的地はすぐ近くのようだ。
「ここを抜けて、たしかこの辺りのはず………………あれ?」
フードの人の言うとおりに進んで行くと、拓けた場所に出た。
彼女が言うには、この辺りに【戯画士の集い】の建物があるはずなんだけど……
建物なんてどこにもない。
砂でできたグラウンドが一面に広がっていた。
非常に広くテニスコート50面分くらいはありそうだ。
「もしかして、道間違えちゃったのかな……」
わたしは自分の記憶を疑う。
けど、さっき言われた道順は間違えようがないほど単純だ。
ちゃんと魔力灯の並ぶ大きな通りを抜けてきたはずだし。
「ん……なんだろ? あの集団……」
前方の方からガヤガヤと話し声が聞こえてきた。
よくみると、たくさんの人がグラウンドの向こう側に集まっている。
「もしかしてあれが戯画士の集い? でも、それにしては人が多い気が……」
建物内ではなく、グラウンドが集合場所なのかな。
そう思って、近づいた。
しかし、かなりの人の数だ。ざっと三百人はいるのではないだろうか。
「あのここ戯画士の集いであってますよね? わたし、入りたくてここにきたんですけど……」
「はあ? 何を言ってるのかな君は? 冗談なら違うやつにいってくれ」
話しかけるが、適当にあしらわれた。
薄情なやつだ。
「あの、すいません……これって戯画士の集いの集会か何かですよね? わたし戯画士の集いに入りたくて来たんですけど、どうすればいいですか……?」
「はい? ここは剣術部に入るために来た人しかいませんが」
別の人に話しかけるとそんな答えが返って来た。
……?? どういうこと??
剣術部?
「え、ちょっと待ってください。どういうことですか?それって?」
「さっき、アナウンスがあって、剣術部の試験はここで行われるといってたでしょ? あなたもそれを聞いてきたのではなくて?」
「ええっ……!?」
「大丈夫ですか? あなた。緊張しすぎておかしくなったのですか?」
剣術部の試験って……本当にどういうことだ……??
【戯画士の集い】の来たはずなんだけど?!
「待ってください、どういうことですかそれ?! わたし戯画士の集いに行きたくて、道案内の看板に従って歩いてきたらここについたんですけどっ……!」
「だから、ここは剣術部の試験会場で今から、剣術部の試験が行われるんです。案内板? 何ですかそれ? そんなものウソじゃないんですか?」
「でも、道案内にはちゃんと書いてあったし、フードの人だって……」
まわりをよく見れば、みんな新入生っぽい雰囲気だ。
模造刀と思わしき、剣を帯刀しているものも多い。
もしかして、あの案内板に騙された?
あのフードを被った女の話も全部嘘で……
「そ、そんな……!」
「もういいですか? それでは」
話をしてくれた女生徒がめんどくさそうな顔をして去っていく。
よくよく考えたら、フードの女の言うことが本当のことだなんて何一つ確証はなかった。案内板も妙に手作り感満載だったし!
わたしは最初っから騙されていたということか!
【戯画士の集い】ではなく、剣術部の試験会場につくように……!
「ちくしょー、あのおんな! わ、わたしを騙しやがったな!」
何が目的でこんな手の込んだイタズラを……?
ていうかあいつ一体何者なんだ……!?
「おい、試験官様が来られたぞ……」
「挨拶せねば……」
怒りに震えていると、グラウンドに、ざっという足音が鳴り響いた。
今まで話していた人たちが波を打ったように静かになり、全員が片膝だちで一斉に頭を下げる。
「ふん、全員集まったみたいだな……! わたしは今回の試験を担当する剣士のアベリアだ。これより剣術部の試験の説明を行う!」
「げっ、あ、アベリア先輩……」
前を見れば、いかにも強者のオーラをまとった褐色肌の女の人が仁王立ちしていた。
腰に本物の剣と思わしきブツを差している。
間違いない。あれはアベリア先輩だ……!
おまけにたくさんの側近と思わしき人を侍らせている。
ちょっと待って、
てことは……まずいっ!
「貴様らにはここでバトルロイヤルを行ってもらう。試験は参加者全員での勝ち抜き戦だ。合格者は貴様らの戦いを見て私が決定する。最後まで残っていた一人は無条件で合格だ。以上!」
彼女はきて早々、軍人みたいに大きなよく通る声でそう言った。
「し、試験……! ば、バトルロイヤル……! まずい、どうしよう!」
「こちらで用意した模造刀を配るから、全員立って取りに来い! 私の合図で一斉に始めることとする!」
アベリア先輩の横にはいつの間にか、大量の木剣が積まれていた。
やばッ、何で騙されたのかわからんが、このまま行くと試験に巻き込まれてしまう!
さっさと離脱しないと!
「と、とにかくここから離れなきゃ!」
「おい! 貴様、待てどこへ行くつもりだ!」
「ふえ……!?」
「どこへ行くつもりだと聞いている!」
急いで集団の外に向かって走りだす。
しかし、大声で呼び止められた。
アベリア先輩が鬼のような形相でこっちを睨んでいる。
ええっ! 何で!? どうしてわたし目をつけられてるの?! 何か悪いことした?
「あの、わたし……帰りたいのですけど」
「なんだと貴様……」
人の流れにしたがって、早歩きでアベリア先輩の元へつめよった。
威圧感のある目でこちらを睨んでくる。
「あの、わたし本当は戯画士の集いに行きたかったんですけど、ここにくる途中変な看板と変な女に騙されて……だから試験を辞退したいんですけど」
「……何? 試験を辞退するだと?」
先輩はかなりお怒りの様子……
何をそんなに怒っているんだ……?
「そうです! 試験の辞退を……」
「認めん……」
「え……?」
「認めんぞ、そんなことは……」
「ええっ! 何でッ!?」
「貴様、神聖な剣術部を愚弄する気か!?」
「ちょっと、待ってください……! そんなつもりないです。本当にたまたまここに来てしまっただけで! 最初から入るつもりなかっただけです! 剣術とかも何にも分かんなくて……!」
「どんな理由があろうと、この剣術部の領域に足を踏み入れた時点で勝手に試験を放棄するなど許されることではない!
それでも逃げだそうとするとアベリア先輩は腰から剣を抜き、私の方へ向ける。
顔の前でギラリと剣の先端が光る。
こ、こ、これ本物の剣だよね……!?
「ふええっ!? なんでッ!!?」
「わかったか? わかったなら、そこの木剣を持ってさっさと行け」
「ひいっ!! ご、ごめんなさい! わ、わたしが悪かったですっ!」
真剣を首元に突きつけられる。
木剣を拾って、一目散にアベリア先輩から離れた。
え? なんで? わけわからないんだけど……
なんなのだ!? あの人は?!
いきなり本物の剣を向けてくるなんてあるか?
すでに何人か殺ってるよ、あいつ!
話全然通じないし!
バーサーカーかよ!
「ふ、ようやく始まるのか。腕がなるぜ」
「今まで多くのライバルを倒してきたこの俺が負けるわけねえ……」
「全員このわたしがこてんぱんにしてあげる!」
周りを見れば、みんな目をギラつかせながら、口々に独り言を言っている。
みんないかにも熟練者という感じでヤバそうだ。
「うう……なんで? どうじてごんなごとに……」
どういうことなんだ一体……
騙されて、ここにきたと思ったら試験に強制参加って!
しかも、剣を向けられて脅されるし!
なんかどうも話が変な方向に転がりすぎているような気がする。
まるで誰かの書いた筋書きの通りにことが運んでいるような……
誰かに事前に行動を読まれて誘導されているようなそんな感じだ。
わたしが剣術部に入って利するやつ……
そして、わたしが戯画士の集い入りたいと知っていてそれを妨害できるような立場にあるやつ……
そんなやつ一人しかいないのでは……
ちょっと待ってよ
これってもしかして……
剣士ミハニア! やつの仕組んだ罠なんじゃ……!
「全員持ち場についたか……ではこれより剣術部の試験を開始する! はじめ!」
頭の中で何かがつながる音がした。
あのフードの女! ミハニアだろ! どう考えても!
そうにちがいない!
だが、それ以上考える余裕はなかった。
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