7 / 8
2章 少年と王国騎士団員
第6話 少年の相方
しおりを挟む
ここはカルラの新居。そのリビングでカルラ、マコト、ヴァリは集まって話していた。
「と、いう訳でヴァリもこの家で暮らすから」
「よろしく~」
「……大丈夫なの?こいつメンヘラって言ってなかった?」
「うーん…まぁ俺は死なないしいっかなって☆」
「こーゆー優しさを持つから私みたいのが寄るって自覚ないみたいよ。貴方も気をつけなさい」
「き、肝に命じとくわ」
こうしてヴァリについて話し終えた後、誰がこの家の掃除をするかという話になった。この家はしばらく住民が居なかったからか大分汚れていて、誰もやりたがらなかったのだ。
「私は女の子よ?こんな汚い家の掃除なんかさせるの?」
「僕は騎士団長だ!」
「ゑ~…権力乱用とかやめろよ…ま、俺はこの食人ウサギの相手しなきゃいけないから」
カルラがそう言いながらハングリーラビットに指をあげているとヴァリから質問された。
「その子名前どーすんの?」
「あー…俺の指食べるからフィンガー」
「話題を変えるな!そしてフィンガーの相手と掃除は釣り合わん!」
「ホントにフィンガーなんだ…」
「いーから決めるぞ!」
「私は女の子なんだよって!」
「あーもーうるさいなー!」
カルラ達が言い争っているといきなり玄関のドアが開いて声が掛かった。
「カルラさん。カルラさんは居ますかー?」
「ん?はい、俺ですが」
「私は案内係をしている騎士団員です。この周辺で大型魔獣が発生しました。担当に当たって下さい」
「……じゃ、掃除やっとけよ☆」
「「待てコラーー!」」
カルラはカルラの家から200タル離れたところにやってきた。
「で、あの平原で暴れてる中型魔獣の……『ニードル・クロコダイル』だっけ?を市街地に行く前にぶっ殺せばいいんだな?」
「はい。ニードル・クロコダイルは全身に棘の生えたワニ型の魔獣で、大きさは172タルです。防御力だけなら災害レベルの魔獣にも劣りません」
「なるなる。じゃ、いってきま~す」
カルラはそう言い残すとニードル・クロコダイルへと走り去って行った。が、
「ちょっと待って下さい。今回はペアでの任務です。国王が貴方はいまいち攻撃力に欠けると仰っていたのでこちらの方との共闘をしてもらいます」
「ゑ?」
カルラの理解が追いつくより早くその相手が来た。
「なんで!私が!こんな!庶民と!共闘なんかしなきゃいけないのよー!」
現れたのは豪華なドレスで着飾り、全身からワガママオーラを放った変な少女だった。その少女を見てからのカルラの第一声は…
「あー…また濃い味の奴が来たなー……」
だった……
「何よその言い方!お前私が誰かも知らないの?」
「……どっかの貴族?」
「大不正解!バッカじゃないの?!私はね…」
変な少女は少し溜めるとこう言い放った。
「ステイツ王国第一王女、エステル=アケ=ディアラよ!」
と宣言した。
「ふーん、じゃああの爺の孫か?でもそうだとすると第一王女はこいつの母親では?」
「両親はもう他界してるから私が第一王女なのよ…」
「なんか……悪かったな」
「いいのよもう。それよりあんたはおじいちゃんのお気に入りのカルラ=ラウラでいいのよね?確か絶対死なない『導具』を持ってるっていう」
「そうだ。それよりあのワニは放っといていいの?駄目だよな?明らかに市街地に近づいてるよ?」
「安心しなさい!私はランクXの『導具』を持ってるのよ?」
「ランクXの残り一人ってお前だったのか。で、どんな能力?」
「それは秘密よ。庶民なんかに話せる訳ないじゃない」
「どう連携しろと?!」
カルラが嘆くと横から救援があった。
「エステル様の『導具』は『奇跡の絵本』といって童話に出てくる物や人物を本から呼び出し使役する、というものです」
「にゃるほど」
(そーいやこの世界って童話とか神話とか以外と共通点多いんだよな~)
「勝手に言うな。解雇にされたいのか?」
「ヒッ」
「まーまー落ち着いて。取り敢えずあのワニ潰そうぜ?」
「この私と共闘できること、感謝するがいいわ!」
二人はそう言いながらニードル・クロコダイルへと歩き始めた。向こうもこちらに気づいたようで、二人へと走り始めた。
「で、童話でどう戦うんだ?」
「庶民は黙って見てなさい」
エステルは続いて甲高い声で『奇跡の絵本』に向かってこう呟いた。
『優しい優しい魔女のお婆さん、舞踏会まで走るカボチャの馬車を下さいな。邪魔する者を容赦なく潰して進むカボチャの馬車を』
次の瞬間、開いた『奇跡の絵本』からカボチャの馬車が飛び出して、ニードル・クロコダイルを潰しながらどこかへと走り去って行った。
「グルルラアアアアァァァ」
「何アレ…」
「カボチャの馬車よ?そんなことも知らないの?じゃ、二発目いくわよー?」
『可愛い可愛い兄妹よ、その火を貸して下さいな。お菓子の家を使って子供をおびき寄せる卑劣な魔女も焼き殺す灼熱の業火を』
すると今度は炎が飛び出してワニを焼き殺した。
「なあ、今回俺が来た意味ある?」
「ニードル・クロコダイルはここからがめんどくさいんです。姫様もね」
案内係の騎士がそう言うと…
ニードル・クロコダイルが脱皮した。
「何アレ何アレ何アレーー!一回りでかくなってんじゃねえかよ?!」
「言ったでしょう。ここからがめんどくさいんですって。ニードル・クロコダイルは死にそうになると直前で脱皮して皮を身代わりにするんです。ま、一週間に一回しか使えないのでもう一回殺せばいいんですがね。それよりエステル様をどうにかしなくては」
「あのお姫様がどうかしたん?」
カルラがエステルの方を向くとエステルは茫然自失としてブツブツ言っていた。
「なんで…なんで生きてるの?だって今のは私の最強の技よ?生きてるわけないのに。私、ここで死ぬの?嫌よ、でも、きっと私じゃ倒せない。なんで…なんでなの」
エステルがぼーっとしているとニードル・クロコダイルがエステルを潰そうとしてきた。
「まずい、姫様!」
案内係の騎士が駆け込むより速く、カルラが滑り込んだ。
「チッ、こーゆーことかメンドクセェ!」
(自分に自信があるからとどめをさせなかったらショックで動けなくなるのか…クソめんどくさい性格だな…)
「ハッ、なんの洒落?本物のお姫様をお姫様抱っことか」
エステルはそうやって元気であるように振る舞ったが、すぐに崩れた。
「無理よ…あいつは倒せない。だって私が倒せなかったのよ?あなたじゃ無理よ」
「黙れよクソうぜえ。お前なんかより強い奴なんかいっくらでもいんだよ!」
「そんな奴いないわよ!」
「いいやここにいる。俺だ!お前はここでガクガク震えながら見てやがれ!お前が諦めたアイツを俺がぶっ殺してやる!」
カルラはそう宣言してエステルを投げ捨てるとニードル・クロコダイルへと歩き始めた。
「へぶっ!扱いには気をつけなさいよー!」
そんな声は無視してカルラは思考の沼にハマっていく。
(さて、どうするか。やっぱポイズンドラゴンのときみたいに行くしかないよな…ハァー、これなら掃除の方がマシだったな~)
そしてニードル・クロコダイルの前まで来たカルラはいつものようにこう言い放った。
「覚悟しやがれワニ公!うちの国の姫様殺しか」「けたんだ。罰として負け確な俺との泥沼試合だ」
……途中で途切れたのは言葉の途中で一回潰されたからだ…
___三時間後___
「まだ、死なねぇの?」
カルラは未だニードル・クロコダイルと戦っていた。ちなみにエステルは…
「頑張ってね~」
途中から正気に戻り、思いっきり観戦モードになっていた。
「て、つ、だ、え、や~~!!」
「ハイハイ、じゃあいくわよ~」
「え、待て、まだ俺いるんだが?!」
エステルはカルラを無視してこう言った。
『ひどいひどい狼さん、罪を償うチャンスを与えます。あの悪い魔獣を呑み込んで下さいな。そのお婆さんも赤ずきんちゃんも呑み込む大きなお口で』
すると、今度は狼が飛び出し、ニードル・クロコダイルを丸呑みしてしまった。
「ハァ、もう何でもありだな…」
カルラがあまりにも酷い理不尽に対して呆然としているとエステルから声が掛かった。
「さて、カルラだったかしら?」
「おう、どうした?」
「貴方は今日、私のことを助けてくた。もし貴方がいなかったら私は死んでいたでしょうね」
「何だ急に?何か褒美でもくれるってか?」
「ええ」
「そりゃいい。何をくれるんだ?」
「私よ」
「ゑ?」
カルラは聞き間違いかと思ったが…
「貴方には私と結婚できる権利を与えるわ」
「ハァァァァアアア?!」
そうではなかったようだ……
「と、いう訳でヴァリもこの家で暮らすから」
「よろしく~」
「……大丈夫なの?こいつメンヘラって言ってなかった?」
「うーん…まぁ俺は死なないしいっかなって☆」
「こーゆー優しさを持つから私みたいのが寄るって自覚ないみたいよ。貴方も気をつけなさい」
「き、肝に命じとくわ」
こうしてヴァリについて話し終えた後、誰がこの家の掃除をするかという話になった。この家はしばらく住民が居なかったからか大分汚れていて、誰もやりたがらなかったのだ。
「私は女の子よ?こんな汚い家の掃除なんかさせるの?」
「僕は騎士団長だ!」
「ゑ~…権力乱用とかやめろよ…ま、俺はこの食人ウサギの相手しなきゃいけないから」
カルラがそう言いながらハングリーラビットに指をあげているとヴァリから質問された。
「その子名前どーすんの?」
「あー…俺の指食べるからフィンガー」
「話題を変えるな!そしてフィンガーの相手と掃除は釣り合わん!」
「ホントにフィンガーなんだ…」
「いーから決めるぞ!」
「私は女の子なんだよって!」
「あーもーうるさいなー!」
カルラ達が言い争っているといきなり玄関のドアが開いて声が掛かった。
「カルラさん。カルラさんは居ますかー?」
「ん?はい、俺ですが」
「私は案内係をしている騎士団員です。この周辺で大型魔獣が発生しました。担当に当たって下さい」
「……じゃ、掃除やっとけよ☆」
「「待てコラーー!」」
カルラはカルラの家から200タル離れたところにやってきた。
「で、あの平原で暴れてる中型魔獣の……『ニードル・クロコダイル』だっけ?を市街地に行く前にぶっ殺せばいいんだな?」
「はい。ニードル・クロコダイルは全身に棘の生えたワニ型の魔獣で、大きさは172タルです。防御力だけなら災害レベルの魔獣にも劣りません」
「なるなる。じゃ、いってきま~す」
カルラはそう言い残すとニードル・クロコダイルへと走り去って行った。が、
「ちょっと待って下さい。今回はペアでの任務です。国王が貴方はいまいち攻撃力に欠けると仰っていたのでこちらの方との共闘をしてもらいます」
「ゑ?」
カルラの理解が追いつくより早くその相手が来た。
「なんで!私が!こんな!庶民と!共闘なんかしなきゃいけないのよー!」
現れたのは豪華なドレスで着飾り、全身からワガママオーラを放った変な少女だった。その少女を見てからのカルラの第一声は…
「あー…また濃い味の奴が来たなー……」
だった……
「何よその言い方!お前私が誰かも知らないの?」
「……どっかの貴族?」
「大不正解!バッカじゃないの?!私はね…」
変な少女は少し溜めるとこう言い放った。
「ステイツ王国第一王女、エステル=アケ=ディアラよ!」
と宣言した。
「ふーん、じゃああの爺の孫か?でもそうだとすると第一王女はこいつの母親では?」
「両親はもう他界してるから私が第一王女なのよ…」
「なんか……悪かったな」
「いいのよもう。それよりあんたはおじいちゃんのお気に入りのカルラ=ラウラでいいのよね?確か絶対死なない『導具』を持ってるっていう」
「そうだ。それよりあのワニは放っといていいの?駄目だよな?明らかに市街地に近づいてるよ?」
「安心しなさい!私はランクXの『導具』を持ってるのよ?」
「ランクXの残り一人ってお前だったのか。で、どんな能力?」
「それは秘密よ。庶民なんかに話せる訳ないじゃない」
「どう連携しろと?!」
カルラが嘆くと横から救援があった。
「エステル様の『導具』は『奇跡の絵本』といって童話に出てくる物や人物を本から呼び出し使役する、というものです」
「にゃるほど」
(そーいやこの世界って童話とか神話とか以外と共通点多いんだよな~)
「勝手に言うな。解雇にされたいのか?」
「ヒッ」
「まーまー落ち着いて。取り敢えずあのワニ潰そうぜ?」
「この私と共闘できること、感謝するがいいわ!」
二人はそう言いながらニードル・クロコダイルへと歩き始めた。向こうもこちらに気づいたようで、二人へと走り始めた。
「で、童話でどう戦うんだ?」
「庶民は黙って見てなさい」
エステルは続いて甲高い声で『奇跡の絵本』に向かってこう呟いた。
『優しい優しい魔女のお婆さん、舞踏会まで走るカボチャの馬車を下さいな。邪魔する者を容赦なく潰して進むカボチャの馬車を』
次の瞬間、開いた『奇跡の絵本』からカボチャの馬車が飛び出して、ニードル・クロコダイルを潰しながらどこかへと走り去って行った。
「グルルラアアアアァァァ」
「何アレ…」
「カボチャの馬車よ?そんなことも知らないの?じゃ、二発目いくわよー?」
『可愛い可愛い兄妹よ、その火を貸して下さいな。お菓子の家を使って子供をおびき寄せる卑劣な魔女も焼き殺す灼熱の業火を』
すると今度は炎が飛び出してワニを焼き殺した。
「なあ、今回俺が来た意味ある?」
「ニードル・クロコダイルはここからがめんどくさいんです。姫様もね」
案内係の騎士がそう言うと…
ニードル・クロコダイルが脱皮した。
「何アレ何アレ何アレーー!一回りでかくなってんじゃねえかよ?!」
「言ったでしょう。ここからがめんどくさいんですって。ニードル・クロコダイルは死にそうになると直前で脱皮して皮を身代わりにするんです。ま、一週間に一回しか使えないのでもう一回殺せばいいんですがね。それよりエステル様をどうにかしなくては」
「あのお姫様がどうかしたん?」
カルラがエステルの方を向くとエステルは茫然自失としてブツブツ言っていた。
「なんで…なんで生きてるの?だって今のは私の最強の技よ?生きてるわけないのに。私、ここで死ぬの?嫌よ、でも、きっと私じゃ倒せない。なんで…なんでなの」
エステルがぼーっとしているとニードル・クロコダイルがエステルを潰そうとしてきた。
「まずい、姫様!」
案内係の騎士が駆け込むより速く、カルラが滑り込んだ。
「チッ、こーゆーことかメンドクセェ!」
(自分に自信があるからとどめをさせなかったらショックで動けなくなるのか…クソめんどくさい性格だな…)
「ハッ、なんの洒落?本物のお姫様をお姫様抱っことか」
エステルはそうやって元気であるように振る舞ったが、すぐに崩れた。
「無理よ…あいつは倒せない。だって私が倒せなかったのよ?あなたじゃ無理よ」
「黙れよクソうぜえ。お前なんかより強い奴なんかいっくらでもいんだよ!」
「そんな奴いないわよ!」
「いいやここにいる。俺だ!お前はここでガクガク震えながら見てやがれ!お前が諦めたアイツを俺がぶっ殺してやる!」
カルラはそう宣言してエステルを投げ捨てるとニードル・クロコダイルへと歩き始めた。
「へぶっ!扱いには気をつけなさいよー!」
そんな声は無視してカルラは思考の沼にハマっていく。
(さて、どうするか。やっぱポイズンドラゴンのときみたいに行くしかないよな…ハァー、これなら掃除の方がマシだったな~)
そしてニードル・クロコダイルの前まで来たカルラはいつものようにこう言い放った。
「覚悟しやがれワニ公!うちの国の姫様殺しか」「けたんだ。罰として負け確な俺との泥沼試合だ」
……途中で途切れたのは言葉の途中で一回潰されたからだ…
___三時間後___
「まだ、死なねぇの?」
カルラは未だニードル・クロコダイルと戦っていた。ちなみにエステルは…
「頑張ってね~」
途中から正気に戻り、思いっきり観戦モードになっていた。
「て、つ、だ、え、や~~!!」
「ハイハイ、じゃあいくわよ~」
「え、待て、まだ俺いるんだが?!」
エステルはカルラを無視してこう言った。
『ひどいひどい狼さん、罪を償うチャンスを与えます。あの悪い魔獣を呑み込んで下さいな。そのお婆さんも赤ずきんちゃんも呑み込む大きなお口で』
すると、今度は狼が飛び出し、ニードル・クロコダイルを丸呑みしてしまった。
「ハァ、もう何でもありだな…」
カルラがあまりにも酷い理不尽に対して呆然としているとエステルから声が掛かった。
「さて、カルラだったかしら?」
「おう、どうした?」
「貴方は今日、私のことを助けてくた。もし貴方がいなかったら私は死んでいたでしょうね」
「何だ急に?何か褒美でもくれるってか?」
「ええ」
「そりゃいい。何をくれるんだ?」
「私よ」
「ゑ?」
カルラは聞き間違いかと思ったが…
「貴方には私と結婚できる権利を与えるわ」
「ハァァァァアアア?!」
そうではなかったようだ……
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
業腹
ごろごろみかん。
恋愛
夫に蔑ろにされていた妻、テレスティアはある日夜会で突然の爆発事故に巻き込まれる。唯一頼れるはずの夫はそんな時でさえテレスティアを置いて、自分の大切な主君の元に向かってしまった。
置いていかれたテレスティアはそのまま階段から落ちてしまい、頭をうってしまう。テレスティアはそのまま意識を失いーーー
気がつくと自室のベッドの上だった。
先程のことは夢ではない。実際あったことだと感じたテレスティアはそうそうに夫への見切りをつけた
科学と魔術の交差点
昼顔 ロカ
ファンタジー
27年前に魔術の存在を認められた世界。科学と魔術の全てが詰みこまれた極秘電子ファイル『神殿』と偶然脳波で接続された少年、『河流 尋』は『神殿』を狙う複数の組織に狙われて……
科学と魔術が入り乱れるファンタジー作品、開幕!
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
我が異世界生活を行く
茶柄
ファンタジー
気が付くと異世界にぼつんと立っていた。
目的も理由も召喚者もいない。説明書の無い異世界生活の始まり始まり。あるのはオタクの結晶ソシャゲの能力と大量のアイテム。チート未満テンプレ以上の創造神(作者)の誇張妄想作品です駄作予定ですか期待はしないでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる