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異世界転移をした彼女は女性の意識改革(服装改革)を行うことにした
7やばい奴がくそ勇者以外にも存在しました
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「ゲホゲホ」
カナデとソフィアは、突然の煙にせき込む。煙が消え、視界が良くなると、二人の前には、絶世の美女が二人立っていた。周囲に目を凝らすと、カナデたちのそばをうろついている二匹の猫がいなくなっている。
一人は、髪のふわふわした髪の毛を床まで伸ばし、瞳の色も黄金色。服装は白いドレスをまとっていた。もう一人は黒髪に深紅の瞳、黒いドレスを身にまとい、どちらも高貴な雰囲気を醸し出していた。対照の色をまとっているのに、なぜか顔立ちは似ていた。
「女神様に悪魔様!ソフィアさんは初めて会う?」
「いえ」
「ああ、聖女様だもんね。会ったことがあっても不思議ではないか」
『この姿では久々だのう。それで、われから、一つ提案があるのだが』
カナデに近づいた女神は、耳元で提案をささやいた。カナデは目を見開くが、提案を飲むことにした。
「でも、そんなことが可能なのですか?」
『女神に不可能なことはない。何せ、我は神だからな』
『なんと傲慢な。それが神というものか、そうだ。私は悪魔ということもあり、人の悪意に敏感でな。一人、この城にやばい奴がいるぞ。そいつは』
悪魔が、話題を変えるかのようにある人物の名前を挙げる。しかし、その助言は大して役に立つことはなかった。
『知っていました』
ソフィアとカナデの声が見事にハモった。お互いに顔を合わせ、同じ考えだったことに笑ってしまう。
二人が笑っていると、扉をノックする音が聞こえた。ソフィアが入室を許可すると、一人の男が入ってきた。
「楽しそうにお話しされているところ、申し訳ありませんが」
入ってきたのは、悪魔がやばいと伝え、ソフィアとカナデもうすうす気づいていた人物だった。
「フリードリヒ様!」
「ずいぶんと大きな声で話されていたので、何を話しているのか気になってしまったので」
「にゃーにゃー」
「ええと、そう、この子たちがいかに可愛らしいかの話をしていたのです。ほら、猫って、いるだけで癒されるでしょう?特にこの子たちはおりこうさんで、人間の言葉を理解しているような気がして、それで話が盛り上がってしまったのです。すいません、仕事の邪魔になりましたか?」
「カナデが大声で話していたのでしたら、申し訳ありません。主として、私から謝罪させてください。今後このようなことがないようにしつけておきますから」
女神と悪魔は、扉がノックされるのと同時に猫の姿に戻っていた。にゃーにゃーと鳴いて、可愛らしさをアピールしていた。二匹の猫を一瞥し、カナデに視線を向けたフリードリヒは、ソフィアの言葉を信じたようだった。
「大声を出していたのはカナデさんでしたか。気を付けてくださいよ。ここは女王が住まう城。本来、あなたのような下賤な民が入っていい場所ではありません。ソフィア様の侍女ということで、許されてはいますが、あまり素行が悪いと、いくらソフィア様の侍女でも追い出しますよ」
「私がうるさいって、そんなわけ」
なぜか、カナデの大声で話していたということで話が進んでいた。カナデが反論しようと口を開いたが、先ほどの悪魔の言葉のこともあり、途中で言葉を止めた。
「それで、何の用事ですか?うるさくしていたからと言って、わざわざそれを注意するためだけに、私の部屋を訪れるほど、宰相様は暇ではないでしょう?用件をお伝えください」
ソフィアが固い口調でフリードリヒに部屋を訪れた理由を尋ねる。心なしか、雰囲気がピリピリとしていた。カナデもソフィアもこの男が苦手だった。二人の様子に気付く様子もなく、宰相は部屋を訪れた理由を述べ、ソフィアに同行して欲しいと頼み込む。
「ああ、すいません。騎士団のものが怪我をしてしまって、ソフィア様のお力で治していただきたいのです。私と一緒にご同行願いたくて、部屋を訪ねてきた次第です」
「わかりました。行きますよ。カナデ」
「はい、お嬢様」
騎士団の怪我を治すということならば、早く現場に向かった方がいい。ソフィアはカナデに声をかけ、すぐに部屋を出る支度を始める。
「ああ、ソフィア様一人で結構です。そこの侍女が行くと、騎士団の士気が下がりますから。ああ、そこの二匹の猫たちも連れて行ってください。騎士団には猫好きも多いですから癒しにもなります」
当然のように、カナデもソフィアの後に続いて、騎士団の詰め所に向かおうとしていたら、宰相に止められた。
「ですが、カナデは私の」
「ソフィア様、この女のどこが良いのかわかりませんが、あなたはエリザベス女王に仕えているという自覚が足りません。あなたの行動が、エリザベス様の品位を下げかねないことを理解した方がいい」
宰相の言葉に食い下がろうとしたソフィアだが、カナデがそれを制した。
「私は構いませんよ。宰相の言葉に従います。ここでソフィア様の帰りをお待ちしております」
「聞き訳が良くて何よりですね。ソフィア様、すみませんが、先に目的地に向かってもらえますか。私は彼女と話したいことがありますので」
「わかりました。カナデ、宰相様にくれぐれも失礼のないように。では私は先に失礼します」
宰相に逆らうのは良くないと判断したのか、ソフィアは一礼してその場を後にする。二匹の猫たちもソフィアに続いて部屋を出ていった。残された宰相とカナデの間には、微妙な空気が漂っていた。
「話とは何ですか。私はあなたの言う、下賤の民ではなかったのですか?」
「まったく、女王もソフィア様も何を考えていらっしゃるのやら。城という高貴な場所に穢れを持ち込むなんて。ああ、本当に忌々しい」
「穢れって、人のことを何だと」
「黙れ!」
どんと音がして、カナデは宰相に壁に追い込まれていた。片腕を壁につき、カナデは宰相と壁に挟まれていた。
「か、壁ドンは、状況によってはときめくはずなのに」
「お前のようなものがこの世界にいるのはおかしい。この世界にはふさわしくない。この世界は俺たちの理想の世界であるべきなのに」
宰相からつぶやかれた言葉に、カナデは悪魔の言葉を思い出す。とはいえ、そんなことを思い出したところで、この場から解放される術はない。
「理想の世界と言いますが、それは男目線のことでしょう?私たち女性としては、理想とは言い難い世界だと思いますけど」
「この男女(おとこおんな)が!偉そうな口をききやがって」
カナデの正直な言葉は、宰相を怒らせてしまったらしい。再度、壁をどんとたたかれて、カナデは身震いした。そして、うかつなことを話した口を慌てて閉じた。
「まあいい、どうせお前は今日付けでこの城から出ていくことになるからな。罪状はそうだな。宰相を誘惑した罪とでもしようか」
「お前は馬鹿か?」
あまりの暴言にカナデは素でツッコミを入れてしまった。おとこおんなだと揶揄しながら、宰相である男性を誘惑した罪でこの城から追い出すとは。頭がいかれているにもほどがある。
「お前は見た目は男だが、ここは女だろう?そして、今は都合よく、この城のメイド服を着ている」
「痛っ!」
宰相はいきなり、カナデの胸をわしづかみした。突然の行動に対処しきれず、カナデは叫んだが、その声は宰相以外が聞くことはなかった。
「こんないいものを持っているのに、なぜ隠す。そして、女のくせにそこまで短髪にする?顔にも気を配れ、その醜いニキビはなんだ。ああ、腹がたつ。お前のような女がいるから、俺は。痛っ!」
「こ、この変態野郎!確かに今の私のこの格好は誘惑し放題のやばい格好だけど!」
宰相の言葉はカナデの行動によって遮られる。カナデが宰相の手を噛んだからだ。あまりの原始的な反撃に、宰相は手をカナデの胸から離した。その瞬間をカナデは見逃さなかった。腕が緩んだその隙にするりと抜け出し、部屋の扉まで駆け寄るが、そこで問題が生じた。
「あ、開かない」
扉には鍵がかかっていた。宰相が魔法か何かで鍵をかけたのだろうか。
「この野郎。よくも俺の白魚のような手を噛んでくれたな!」
「こうなったら、最終手段!」
宰相の言葉を無視して、今度は窓際まで全速力で走るカナデ。窓側には宰相が立ちふさいでいたため、全力タックルで押し倒し、窓にたどりつく。カナデたちがいたのは、ソフィアの寝室だった。三階のソフィアの部屋の窓から、下を覗いたカナデは息をのむ。窓を開けようとしたが、こちらも鍵がかかっているのか、開くことができない。
「こっちも開かない、か。だったら力ずくで」
しかし、今はためらっている暇はない。タックルで転倒している宰相が起き上がり、カナデの元にやってくる。ためらっていたら、宰相に何をされるのかわからない。カナデは思い切り腕を上げる。そして、窓に振り下ろした。
カナデとソフィアは、突然の煙にせき込む。煙が消え、視界が良くなると、二人の前には、絶世の美女が二人立っていた。周囲に目を凝らすと、カナデたちのそばをうろついている二匹の猫がいなくなっている。
一人は、髪のふわふわした髪の毛を床まで伸ばし、瞳の色も黄金色。服装は白いドレスをまとっていた。もう一人は黒髪に深紅の瞳、黒いドレスを身にまとい、どちらも高貴な雰囲気を醸し出していた。対照の色をまとっているのに、なぜか顔立ちは似ていた。
「女神様に悪魔様!ソフィアさんは初めて会う?」
「いえ」
「ああ、聖女様だもんね。会ったことがあっても不思議ではないか」
『この姿では久々だのう。それで、われから、一つ提案があるのだが』
カナデに近づいた女神は、耳元で提案をささやいた。カナデは目を見開くが、提案を飲むことにした。
「でも、そんなことが可能なのですか?」
『女神に不可能なことはない。何せ、我は神だからな』
『なんと傲慢な。それが神というものか、そうだ。私は悪魔ということもあり、人の悪意に敏感でな。一人、この城にやばい奴がいるぞ。そいつは』
悪魔が、話題を変えるかのようにある人物の名前を挙げる。しかし、その助言は大して役に立つことはなかった。
『知っていました』
ソフィアとカナデの声が見事にハモった。お互いに顔を合わせ、同じ考えだったことに笑ってしまう。
二人が笑っていると、扉をノックする音が聞こえた。ソフィアが入室を許可すると、一人の男が入ってきた。
「楽しそうにお話しされているところ、申し訳ありませんが」
入ってきたのは、悪魔がやばいと伝え、ソフィアとカナデもうすうす気づいていた人物だった。
「フリードリヒ様!」
「ずいぶんと大きな声で話されていたので、何を話しているのか気になってしまったので」
「にゃーにゃー」
「ええと、そう、この子たちがいかに可愛らしいかの話をしていたのです。ほら、猫って、いるだけで癒されるでしょう?特にこの子たちはおりこうさんで、人間の言葉を理解しているような気がして、それで話が盛り上がってしまったのです。すいません、仕事の邪魔になりましたか?」
「カナデが大声で話していたのでしたら、申し訳ありません。主として、私から謝罪させてください。今後このようなことがないようにしつけておきますから」
女神と悪魔は、扉がノックされるのと同時に猫の姿に戻っていた。にゃーにゃーと鳴いて、可愛らしさをアピールしていた。二匹の猫を一瞥し、カナデに視線を向けたフリードリヒは、ソフィアの言葉を信じたようだった。
「大声を出していたのはカナデさんでしたか。気を付けてくださいよ。ここは女王が住まう城。本来、あなたのような下賤な民が入っていい場所ではありません。ソフィア様の侍女ということで、許されてはいますが、あまり素行が悪いと、いくらソフィア様の侍女でも追い出しますよ」
「私がうるさいって、そんなわけ」
なぜか、カナデの大声で話していたということで話が進んでいた。カナデが反論しようと口を開いたが、先ほどの悪魔の言葉のこともあり、途中で言葉を止めた。
「それで、何の用事ですか?うるさくしていたからと言って、わざわざそれを注意するためだけに、私の部屋を訪れるほど、宰相様は暇ではないでしょう?用件をお伝えください」
ソフィアが固い口調でフリードリヒに部屋を訪れた理由を尋ねる。心なしか、雰囲気がピリピリとしていた。カナデもソフィアもこの男が苦手だった。二人の様子に気付く様子もなく、宰相は部屋を訪れた理由を述べ、ソフィアに同行して欲しいと頼み込む。
「ああ、すいません。騎士団のものが怪我をしてしまって、ソフィア様のお力で治していただきたいのです。私と一緒にご同行願いたくて、部屋を訪ねてきた次第です」
「わかりました。行きますよ。カナデ」
「はい、お嬢様」
騎士団の怪我を治すということならば、早く現場に向かった方がいい。ソフィアはカナデに声をかけ、すぐに部屋を出る支度を始める。
「ああ、ソフィア様一人で結構です。そこの侍女が行くと、騎士団の士気が下がりますから。ああ、そこの二匹の猫たちも連れて行ってください。騎士団には猫好きも多いですから癒しにもなります」
当然のように、カナデもソフィアの後に続いて、騎士団の詰め所に向かおうとしていたら、宰相に止められた。
「ですが、カナデは私の」
「ソフィア様、この女のどこが良いのかわかりませんが、あなたはエリザベス女王に仕えているという自覚が足りません。あなたの行動が、エリザベス様の品位を下げかねないことを理解した方がいい」
宰相の言葉に食い下がろうとしたソフィアだが、カナデがそれを制した。
「私は構いませんよ。宰相の言葉に従います。ここでソフィア様の帰りをお待ちしております」
「聞き訳が良くて何よりですね。ソフィア様、すみませんが、先に目的地に向かってもらえますか。私は彼女と話したいことがありますので」
「わかりました。カナデ、宰相様にくれぐれも失礼のないように。では私は先に失礼します」
宰相に逆らうのは良くないと判断したのか、ソフィアは一礼してその場を後にする。二匹の猫たちもソフィアに続いて部屋を出ていった。残された宰相とカナデの間には、微妙な空気が漂っていた。
「話とは何ですか。私はあなたの言う、下賤の民ではなかったのですか?」
「まったく、女王もソフィア様も何を考えていらっしゃるのやら。城という高貴な場所に穢れを持ち込むなんて。ああ、本当に忌々しい」
「穢れって、人のことを何だと」
「黙れ!」
どんと音がして、カナデは宰相に壁に追い込まれていた。片腕を壁につき、カナデは宰相と壁に挟まれていた。
「か、壁ドンは、状況によってはときめくはずなのに」
「お前のようなものがこの世界にいるのはおかしい。この世界にはふさわしくない。この世界は俺たちの理想の世界であるべきなのに」
宰相からつぶやかれた言葉に、カナデは悪魔の言葉を思い出す。とはいえ、そんなことを思い出したところで、この場から解放される術はない。
「理想の世界と言いますが、それは男目線のことでしょう?私たち女性としては、理想とは言い難い世界だと思いますけど」
「この男女(おとこおんな)が!偉そうな口をききやがって」
カナデの正直な言葉は、宰相を怒らせてしまったらしい。再度、壁をどんとたたかれて、カナデは身震いした。そして、うかつなことを話した口を慌てて閉じた。
「まあいい、どうせお前は今日付けでこの城から出ていくことになるからな。罪状はそうだな。宰相を誘惑した罪とでもしようか」
「お前は馬鹿か?」
あまりの暴言にカナデは素でツッコミを入れてしまった。おとこおんなだと揶揄しながら、宰相である男性を誘惑した罪でこの城から追い出すとは。頭がいかれているにもほどがある。
「お前は見た目は男だが、ここは女だろう?そして、今は都合よく、この城のメイド服を着ている」
「痛っ!」
宰相はいきなり、カナデの胸をわしづかみした。突然の行動に対処しきれず、カナデは叫んだが、その声は宰相以外が聞くことはなかった。
「こんないいものを持っているのに、なぜ隠す。そして、女のくせにそこまで短髪にする?顔にも気を配れ、その醜いニキビはなんだ。ああ、腹がたつ。お前のような女がいるから、俺は。痛っ!」
「こ、この変態野郎!確かに今の私のこの格好は誘惑し放題のやばい格好だけど!」
宰相の言葉はカナデの行動によって遮られる。カナデが宰相の手を噛んだからだ。あまりの原始的な反撃に、宰相は手をカナデの胸から離した。その瞬間をカナデは見逃さなかった。腕が緩んだその隙にするりと抜け出し、部屋の扉まで駆け寄るが、そこで問題が生じた。
「あ、開かない」
扉には鍵がかかっていた。宰相が魔法か何かで鍵をかけたのだろうか。
「この野郎。よくも俺の白魚のような手を噛んでくれたな!」
「こうなったら、最終手段!」
宰相の言葉を無視して、今度は窓際まで全速力で走るカナデ。窓側には宰相が立ちふさいでいたため、全力タックルで押し倒し、窓にたどりつく。カナデたちがいたのは、ソフィアの寝室だった。三階のソフィアの部屋の窓から、下を覗いたカナデは息をのむ。窓を開けようとしたが、こちらも鍵がかかっているのか、開くことができない。
「こっちも開かない、か。だったら力ずくで」
しかし、今はためらっている暇はない。タックルで転倒している宰相が起き上がり、カナデの元にやってくる。ためらっていたら、宰相に何をされるのかわからない。カナデは思い切り腕を上げる。そして、窓に振り下ろした。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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