幼馴染

幼馴染

告白

「おかえり
で、話って？」

委員会から戻った教室には、すでに日直日誌を提出し終えたアルシェが椅子に座って待っていた

俺をまっすぐ見つめる、宝石のように綺麗な瞳

「あ…うん…大事な、話なんだ…」

俺はアルシェの前の自分の席を後ろに向けて、アルシェの机を挟んで向かい合った

アルシェの顔が真面まともに見れない　

「タク？」
「…ア…ル…俺…」

言おうとしても、言葉が出てこない

心臓が破裂しそうにバクバクいっている

喉がカラカラだ

阿山さんは、これを乗り越えてアルシェに告白したのか…凄いな…

でも…言うんだ

これから一緒に居られなくても…

涙が溢れてくる

「⁉︎タク、どうしたんだ⁈」

アルシェが驚き、俺の頬に手を伸ばしてくる

俺はアルシェの手を掴み、伏せていた顔を上げる

「アルシェ…俺…俺…アルシェの事…‼︎好きだ…‼︎ﾋｯｸ…昨日…アルシェが阿山さんに告白されるの…聞いちゃって…アルシェが…俺以外といるのなんて…ｸﾞｽ…見たくない…そんなの見るくらいなら…玉砕して…ﾋｯｸ…俺…」

ｸﾞｽｸﾞｽと泣き、纏まりのない言葉達

アルシェがどんな顔をしているのかなんて見れない