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一章 目覚めた死神姫
episode18 ダンスの誘い
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実は、エルドが呼び出されたのは、この事件にエルドの協力が必要だからだった。
あの生命の目録という魔道具を作っているのがエルドがやっている工房で、今回も学園はそこで購入していた。しかし、指定分魔道具が減っているのにも関わらず、Sクラスの生徒達が飲んだのはただの栄養材だった。
毒ではなくて良かったが、もう少し気づくのが遅ければ、他のクラスの人にそうとは知らずに殺されていたかもしれないのだ。
そのため、すぐに学園へ魔道具を運んだ人物が怪しいと分かり、顔を見たエルドの工房で働く者に事情聴取をするため、責任者のエルドを城に呼んだ、という訳だ。
因みに、生徒達はあれから先生達が総動員して探していたら、Sクラスのスタートポイントに全員倒れていたそうだ。
何人か重傷や、軽傷をそれぞれ負っていたが、幸いなことに死人は出なかった。
しかし、その事を関係者であるエルドはレオンに聞かされていたため、知っていたので白雪に教えたわけだが、不安な白雪は、一応レオンに確認をとる。
「間違いないよ。全員生存を確認して、警護も兼ねて、怪我をしていない者も、王都の病院に入院してる」
「そう、ですか…」
いくら人間を拒絶してしまうことがある白雪でも、昨日まで話をしていたような人が死ぬのは寝覚めが悪かったので、ホッした顔をする。
聞きたいことを聞けた白雪は、すっと目の前のレオンと目を合わせ、ネグリジェのスカートを摘む。上には、レオンから借りた上着を羽織っている。
「では、一戦いかがです?」
「喜んで」
まるでダンスを申し込む際のやり取りかのように優雅に腰をおる2人を見て、騎士達は唖然としていた。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
今回は少ないめです。
それと、次回から更新が遅れる可能性があります!
すみません(汗)
あの生命の目録という魔道具を作っているのがエルドがやっている工房で、今回も学園はそこで購入していた。しかし、指定分魔道具が減っているのにも関わらず、Sクラスの生徒達が飲んだのはただの栄養材だった。
毒ではなくて良かったが、もう少し気づくのが遅ければ、他のクラスの人にそうとは知らずに殺されていたかもしれないのだ。
そのため、すぐに学園へ魔道具を運んだ人物が怪しいと分かり、顔を見たエルドの工房で働く者に事情聴取をするため、責任者のエルドを城に呼んだ、という訳だ。
因みに、生徒達はあれから先生達が総動員して探していたら、Sクラスのスタートポイントに全員倒れていたそうだ。
何人か重傷や、軽傷をそれぞれ負っていたが、幸いなことに死人は出なかった。
しかし、その事を関係者であるエルドはレオンに聞かされていたため、知っていたので白雪に教えたわけだが、不安な白雪は、一応レオンに確認をとる。
「間違いないよ。全員生存を確認して、警護も兼ねて、怪我をしていない者も、王都の病院に入院してる」
「そう、ですか…」
いくら人間を拒絶してしまうことがある白雪でも、昨日まで話をしていたような人が死ぬのは寝覚めが悪かったので、ホッした顔をする。
聞きたいことを聞けた白雪は、すっと目の前のレオンと目を合わせ、ネグリジェのスカートを摘む。上には、レオンから借りた上着を羽織っている。
「では、一戦いかがです?」
「喜んで」
まるでダンスを申し込む際のやり取りかのように優雅に腰をおる2人を見て、騎士達は唖然としていた。
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今回は少ないめです。
それと、次回から更新が遅れる可能性があります!
すみません(汗)
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