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Ⅲ Gift
3-1 ヨーラッド・ヌークス
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「なぜ、決闘の申し出などを受けた!?」
閉じた一室に響く怒声を受け、白の魔術師が肩を竦める。
「あの場では他に道はあるまい。護衛を二人も殺され、断れば臆したとしか見えぬ」
声の主である金髪の少女を気にかけるでもなく、視線は黒の男へ。
「我を責めるなら、まずは杜撰に過ぎた管理を責めるべきだとは思わぬか?」
「弁明のしようもありません。この度の責任は、この身をもって取らせて頂く所存です」
頭を下げる男を庇うように、赤の女がわずかに立ち位置をずらす。
「まぁ、誰が責任者かって言えばニグルだけど、あれが相手じゃ仕方ないって。アルバに当たるのなんか完全に八つ当たりだし、とりあえずみんな落ち着いて」
三者をそれぞれ宥めようとその場で回る女に、三方から奇異の視線が向いた。
「アンナ、お前、いつもの敬語はどうした?」
「えーっ、ティアがそれ言う? そもそも、お祭りの時だってこんな感じだったじゃん」
「っ、しかし、あれは演技だと……」
自らの言動を返り見てか、口ごもったティアに代わりアルバトロスも口を開く。
「その顔は、職務では表に出さないはずでは?」
「うーん、別にこのメンバーで口調作らなくってもいいかなーって。まぁ、アルバの方には迷惑かけないようにするから」
意味深に片目を閉じたアンナに、アルバトロスは頷きで返す。
「アルバトロス卿がいいと仰るなら、わざわざ口を出す事もないかな」
「そうそう、それに、やっぱりこの方が話しやすいし」
ニグルの苦笑を受け、頷いたアンナの顔は、笑いながらも緩んではいなかった。
「こうなったからには、建前は取っ払って対策を考えないとまずいでしょ」
アンナの視線を受けたアルバトロスが、鷹揚に頷く。
「我としても、自らの力不足を否定するつもりはない」
謙虚な、しかし恥じる様子のない言葉に、ニグルの目がわずかに開かれる。一方のティアはアルバトロスを睨み付け、皮肉気に口元を歪ませた。
「その割には、随分と余裕があるようにお見受けしますが」
「このような事態を予期していなかったわけではない。この身が汝の剣に貫かれるよりも前から、我の死後、どれだけ魔術が発展したのかと考えて心を躍らせていたくらいだ」
アルバトロスが胸元を指先でつつくと、ティアはばつが悪そうに目を逸らした。
「それでどうでした。実際に目にした、この時代の魔術の程度は」
ニグルの愛想を張りつけたような笑みからの問いに、アルバトロスも口元で笑う。
「素晴らしいな。我のいた場所からどれほど前に進めば辿り着けるのか、その距離を推し量る事すらいまだできそうにない」
わずかに漏れた吐息すら、多分に喜色を含んでいた。
「かのアルバトロス卿からそのようなお言葉を頂けるとは、現代魔術の進歩を喜ぶべきなのかもしれませんが、差し迫った状況を鑑みればそうもいかないのでしょうね」
「決闘、か。成程、それに負ければ我の威光は失われる事になるだろうな」
なおもどこか機嫌の良さそうなアルバトロスに、ニグルもわずかに表情を歪める。
「何か勝算がお有りで?」
「無い」
はっきりと言い捨てる声に、ニグルは驚き、ティアはそれに加えて呆れ、そしてアンナは楽しそうな笑みとそれぞれに反応を返す。
「別段、驚くような事ではなかろう。そも、我は件の仮面の男について何も知らぬ」
しかし、続いた言葉にティアの表情が一転。
「そんな筈はない! お前があれについて知らないわけが――」
「ティア、落ち着いて」
アルバの胸倉を掴もうとした手は、ニグルの低い声と共に止められていた。
「転生術、それに伴っての記憶継承の魔術は、完全に成功していてもアーチライトの記憶をそのまま保持するものじゃない。ましてや、実用はほぼ初めての術式、アルバトロス卿がヨーラッドの事を知らなくても何もおかしくはないんだ」
「……そう、だな。申し訳ありません、取り乱しました」
一転して頭を下げるティアに、アルバトロスは特に反応を返さない。
「敵手の力の程を知り、その上で打てる方策を練り、結論を出すのはその後とするのが道理であろう。故、まだ焦りなど欠片も感じてはおらぬ」
たしかに大魔術師としての自信と余裕、そして風格を感じさせる声で言い切ったアルバトロスに、しかしニグルとティアの顔には翳りが浮かぶ。
「ヨーラッド・ヌークス。あの男は、大陸最悪と呼ばれた魔術師だよ」
そんな中、友人を紹介するような軽い口調でそう言い放ったのは、机に腰掛けたアンナだった。
「現在、世界でも13人しかいない等級十五の魔術師で、架空元素『雷』を操る。武具全般を使いこなす格闘術も兼ね備えていて、特に近接戦闘では無類の強さを誇る。っと、とりあえず、大まかに言うとこんな感じかな」
「大陸最悪というのは?」
「それは、あれ、一番は活動頻度の高さかな。あのレベルだと、反体制派でも普段は高みの見物してるのが多いんだけど、ヨーラッドは頻繁に活動して、その度に大規模な被害が出るから、現実的に最悪なの。あの仮面も、敵が多過ぎて、誰も信頼出来ないから顔を隠してるとか」
アンナの語った内容を、アルバトロスはそれほど関心も無さそうに聞き流す。
「この女よりも強いのか?」
ティアを目線で指したアルバトロスに、アンナは曖昧に首を動かす。
「うーん、それは……」
「遠慮しなくていい。おそらく、私では傷一つ付けられないでしょう」
口ごもったアンナの代わりに答えたティアは、そのまま続ける。
「現代魔術戦闘における最も重要な要素の一つである速さ、その点においてヨーラッドは私などよりも遙かに上位に位置します。なにせ、あれは文字通り雷に変成するのですから」
「その変成、とやらは?」
アルバトロスの興味深そうな声は、問い掛けの最中、少なく見積もっても三歩以上あった距離を一瞬で詰め、唐突に首元に突き付けられたティアの手刀にも揺るがない。
「ティアっ!」
「いや、良い。我に無礼を咎めるつもりがないのは、すでに瞭然であろう」
アンナへと視線を移しながらの言葉に、ニグルが肩の力を抜く。
「これが変成術です。肉体を元素、正確には元素に限りなく近い純物質へと置き換える事で、肉体の限界を凌駕する術式。変成術を扱える者とそれ以外の者では、戦闘の際の全ての行動において絶対的な差が生まれます」
「それが我と汝らの違い、この時代における最低限の戦闘魔術という事か」
ゆっくりと引いていく手刀を、アルバトロスは値踏みするように眺める。
「まぁ、厳密には高位魔術師の最低限だけどね。完璧な変成術を扱えれば、それだけで等級十二を与えられるくらいだし、この時代でも普通の魔術師にはまず使えないよ」
「だが、此度の敵手はそれを扱うのだろう。なら、我も同じ舞台に上がるべきだ」
軽く、というには仰々しい口調。
しかし、アルバトロスにおいては常のそれ以上ではない声の調子で口にした言葉を耳にし、気楽に口を挟んだアンナすらも一瞬固まった。
「決闘までの間に、変成術を身に着けるおつもりですか?」
恐る恐る、と表現するのが最も近いだろう、ニグルの抑えた声の問いには頷きが返る。
「ヨーラッドの気性を鑑みるに、おそらく決闘までにそれほど時間を開けようとはしないでしょう。あれの提案する日時は、長くて数週間、早ければ数日後。僭越ながら、それだけの時間で変成術を身に着けるのは非常に困難と言わざるを得ません」
「構わぬ。承知の上だ」
ニグルがやや早口に捲し立てた言葉の全てを、アルバトロスは一言で斬って捨てる。
「試行が事態を悪化させるわけでもあるまい。いずれにせよ敗北か降伏の道しかないのであれば、奇跡とやらに賭けて見るのも一興であろう」
「それは……たしかにそうなのでしょうが」
「加えて口にするのであれば、もう一つ」
隠し切れない困惑と共に口を閉じたニグルを見つめ、アルバトロスは悠然と口を開いた。
「魔術的知識の不足は、魔術的才覚の欠乏と同義ではない」
閉じた一室に響く怒声を受け、白の魔術師が肩を竦める。
「あの場では他に道はあるまい。護衛を二人も殺され、断れば臆したとしか見えぬ」
声の主である金髪の少女を気にかけるでもなく、視線は黒の男へ。
「我を責めるなら、まずは杜撰に過ぎた管理を責めるべきだとは思わぬか?」
「弁明のしようもありません。この度の責任は、この身をもって取らせて頂く所存です」
頭を下げる男を庇うように、赤の女がわずかに立ち位置をずらす。
「まぁ、誰が責任者かって言えばニグルだけど、あれが相手じゃ仕方ないって。アルバに当たるのなんか完全に八つ当たりだし、とりあえずみんな落ち着いて」
三者をそれぞれ宥めようとその場で回る女に、三方から奇異の視線が向いた。
「アンナ、お前、いつもの敬語はどうした?」
「えーっ、ティアがそれ言う? そもそも、お祭りの時だってこんな感じだったじゃん」
「っ、しかし、あれは演技だと……」
自らの言動を返り見てか、口ごもったティアに代わりアルバトロスも口を開く。
「その顔は、職務では表に出さないはずでは?」
「うーん、別にこのメンバーで口調作らなくってもいいかなーって。まぁ、アルバの方には迷惑かけないようにするから」
意味深に片目を閉じたアンナに、アルバトロスは頷きで返す。
「アルバトロス卿がいいと仰るなら、わざわざ口を出す事もないかな」
「そうそう、それに、やっぱりこの方が話しやすいし」
ニグルの苦笑を受け、頷いたアンナの顔は、笑いながらも緩んではいなかった。
「こうなったからには、建前は取っ払って対策を考えないとまずいでしょ」
アンナの視線を受けたアルバトロスが、鷹揚に頷く。
「我としても、自らの力不足を否定するつもりはない」
謙虚な、しかし恥じる様子のない言葉に、ニグルの目がわずかに開かれる。一方のティアはアルバトロスを睨み付け、皮肉気に口元を歪ませた。
「その割には、随分と余裕があるようにお見受けしますが」
「このような事態を予期していなかったわけではない。この身が汝の剣に貫かれるよりも前から、我の死後、どれだけ魔術が発展したのかと考えて心を躍らせていたくらいだ」
アルバトロスが胸元を指先でつつくと、ティアはばつが悪そうに目を逸らした。
「それでどうでした。実際に目にした、この時代の魔術の程度は」
ニグルの愛想を張りつけたような笑みからの問いに、アルバトロスも口元で笑う。
「素晴らしいな。我のいた場所からどれほど前に進めば辿り着けるのか、その距離を推し量る事すらいまだできそうにない」
わずかに漏れた吐息すら、多分に喜色を含んでいた。
「かのアルバトロス卿からそのようなお言葉を頂けるとは、現代魔術の進歩を喜ぶべきなのかもしれませんが、差し迫った状況を鑑みればそうもいかないのでしょうね」
「決闘、か。成程、それに負ければ我の威光は失われる事になるだろうな」
なおもどこか機嫌の良さそうなアルバトロスに、ニグルもわずかに表情を歪める。
「何か勝算がお有りで?」
「無い」
はっきりと言い捨てる声に、ニグルは驚き、ティアはそれに加えて呆れ、そしてアンナは楽しそうな笑みとそれぞれに反応を返す。
「別段、驚くような事ではなかろう。そも、我は件の仮面の男について何も知らぬ」
しかし、続いた言葉にティアの表情が一転。
「そんな筈はない! お前があれについて知らないわけが――」
「ティア、落ち着いて」
アルバの胸倉を掴もうとした手は、ニグルの低い声と共に止められていた。
「転生術、それに伴っての記憶継承の魔術は、完全に成功していてもアーチライトの記憶をそのまま保持するものじゃない。ましてや、実用はほぼ初めての術式、アルバトロス卿がヨーラッドの事を知らなくても何もおかしくはないんだ」
「……そう、だな。申し訳ありません、取り乱しました」
一転して頭を下げるティアに、アルバトロスは特に反応を返さない。
「敵手の力の程を知り、その上で打てる方策を練り、結論を出すのはその後とするのが道理であろう。故、まだ焦りなど欠片も感じてはおらぬ」
たしかに大魔術師としての自信と余裕、そして風格を感じさせる声で言い切ったアルバトロスに、しかしニグルとティアの顔には翳りが浮かぶ。
「ヨーラッド・ヌークス。あの男は、大陸最悪と呼ばれた魔術師だよ」
そんな中、友人を紹介するような軽い口調でそう言い放ったのは、机に腰掛けたアンナだった。
「現在、世界でも13人しかいない等級十五の魔術師で、架空元素『雷』を操る。武具全般を使いこなす格闘術も兼ね備えていて、特に近接戦闘では無類の強さを誇る。っと、とりあえず、大まかに言うとこんな感じかな」
「大陸最悪というのは?」
「それは、あれ、一番は活動頻度の高さかな。あのレベルだと、反体制派でも普段は高みの見物してるのが多いんだけど、ヨーラッドは頻繁に活動して、その度に大規模な被害が出るから、現実的に最悪なの。あの仮面も、敵が多過ぎて、誰も信頼出来ないから顔を隠してるとか」
アンナの語った内容を、アルバトロスはそれほど関心も無さそうに聞き流す。
「この女よりも強いのか?」
ティアを目線で指したアルバトロスに、アンナは曖昧に首を動かす。
「うーん、それは……」
「遠慮しなくていい。おそらく、私では傷一つ付けられないでしょう」
口ごもったアンナの代わりに答えたティアは、そのまま続ける。
「現代魔術戦闘における最も重要な要素の一つである速さ、その点においてヨーラッドは私などよりも遙かに上位に位置します。なにせ、あれは文字通り雷に変成するのですから」
「その変成、とやらは?」
アルバトロスの興味深そうな声は、問い掛けの最中、少なく見積もっても三歩以上あった距離を一瞬で詰め、唐突に首元に突き付けられたティアの手刀にも揺るがない。
「ティアっ!」
「いや、良い。我に無礼を咎めるつもりがないのは、すでに瞭然であろう」
アンナへと視線を移しながらの言葉に、ニグルが肩の力を抜く。
「これが変成術です。肉体を元素、正確には元素に限りなく近い純物質へと置き換える事で、肉体の限界を凌駕する術式。変成術を扱える者とそれ以外の者では、戦闘の際の全ての行動において絶対的な差が生まれます」
「それが我と汝らの違い、この時代における最低限の戦闘魔術という事か」
ゆっくりと引いていく手刀を、アルバトロスは値踏みするように眺める。
「まぁ、厳密には高位魔術師の最低限だけどね。完璧な変成術を扱えれば、それだけで等級十二を与えられるくらいだし、この時代でも普通の魔術師にはまず使えないよ」
「だが、此度の敵手はそれを扱うのだろう。なら、我も同じ舞台に上がるべきだ」
軽く、というには仰々しい口調。
しかし、アルバトロスにおいては常のそれ以上ではない声の調子で口にした言葉を耳にし、気楽に口を挟んだアンナすらも一瞬固まった。
「決闘までの間に、変成術を身に着けるおつもりですか?」
恐る恐る、と表現するのが最も近いだろう、ニグルの抑えた声の問いには頷きが返る。
「ヨーラッドの気性を鑑みるに、おそらく決闘までにそれほど時間を開けようとはしないでしょう。あれの提案する日時は、長くて数週間、早ければ数日後。僭越ながら、それだけの時間で変成術を身に着けるのは非常に困難と言わざるを得ません」
「構わぬ。承知の上だ」
ニグルがやや早口に捲し立てた言葉の全てを、アルバトロスは一言で斬って捨てる。
「試行が事態を悪化させるわけでもあるまい。いずれにせよ敗北か降伏の道しかないのであれば、奇跡とやらに賭けて見るのも一興であろう」
「それは……たしかにそうなのでしょうが」
「加えて口にするのであれば、もう一つ」
隠し切れない困惑と共に口を閉じたニグルを見つめ、アルバトロスは悠然と口を開いた。
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