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第5章
ただいま。またね。(4)
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あやしい。あやしすぎるんですけど、大臣……!
ふたりで、どこの別室で、何をしに行ったんですかね? しかも、あたしには内緒で。
殺気、というのは大げさだとしても、アヤシイ匂いが充満している。
履歴書などの王子候補たちの情報は、あたしが事前にメールで大臣へ送っている。もしかして……それになにか、問題でもあったのだろうか。でも、あたしの知っている限り、シロクさんはライドで真面目に生きてきたひとだ。問題なんてないと思うんだけどなあ……。
不満げにドアを睨みつけるあたしの顔を、ナナシがパンケーキを頬張りながら覗き込んでくる。
「なあ、シロクなんでどっか行っちゃったんだ? あのおっちゃん、何言ってるか全然わかんなかったけど」
「あたしも、全然わかんない」
あたしはふくれっ面でフォークを握り、不満をぶつけるようにパンケーキを刺した。
「ま、30分経てば戻って来るんだし、あとで本人に聞けばいいんじゃない? それより、見て! ミッチェハップティーとミルクを調合したら、とってもきれいな色になったよ」
微笑みを浮かべ、瞳を潤ませたレオッカがあたしにカップを渡してくれる。
あたしはお礼と歪な微笑みを返すと、とってもきれいな琥珀色の液体を一口飲みこんだ。
はあ、大臣のせいで、なんだかもやもやする。このまま、三十分も待ってなきゃいけないなんて――……ん? 三十分も時間がある……?
あたしははっとして立ち上がる。
「あたし――ちょっと、用事思い出しちゃった。すぐ、戻るからっ」
「どこに行かれるおつもりですか? レストルームならお部屋に備え付けられていますが」
案内係の声が追いかけて来たけれど、「すぐ戻ります!」と叫んで突っ走る。
向かったのは、もちろん裏庭に繋がる第二の裏門だ。ここからなら、門の鉄柵の間からエミルドさんの慰霊碑が見える。あたしは門にしがみつき、大きなミッチェハップの樹の横にある、白いザイラック石製の大きなふたつの円を望んだ。
「エミルドさーん! 無事にスカウトも成功して、ただいま帰りましたー!」
手をふった途端、慰霊碑の方からさっと風が吹いた。あたしの髪をゆらす。
今のは……エミルドさん……?
「よくやったね。きみならできると信じていたよ」
そう言って、頭を撫でてくれたんですね?
からだの奥底から、燃えるような感情が湧き上がる。
い、今なら、もしかして……
そうですよね、エミルドさん。スカウトができたんだから、きっと魔法だって……!
あたしは急いで、バッグから魔法使いなりきりセットを取り出し、帽子を被った。
手に持ったステッキを天に掲げ――……
「――何やってんの?」
声にふり返ると、背後にレオッカが立っていた。その後ろには、パンケーキの乗ったお皿を抱えたナナシもいる。
「えっ……?! いやぁ……そ、そっちこそどうしたの? なんでここにっ……」
「ヒマだし、男ふたりきり、ましてやこんな彼と密室の調合は好ましくないし」
訝るような視線で、レオッカがあたしの全身を見まわす。
ナナシは赤いベリーとクリームの乗ったパンケーキを頬張りながら、あたしのそばまで寄ってきた。
「マトリ、魔法やろうとしてたんだろ?」
レオッカが腕を組んで顔をしかめる。
「魔法? どういうこと? マトリ、魔法なんて使えるの?」
「調子がよかったら、使えるんだよな!」
ナナシは手についたクリームをぺろりと舐め、屈託のない笑顔をあたしに向けた。
レオッカはレオッカで、濁りのない目でこちらを見ている。
あたしは若干の気まずさを感じ、逃げるように視線を空に泳がせた。
「えっと……その、そうだといいな……というか……」
ふと、視界に大きな白いふたつの円が入る。あたしはあごを引き、眉間に力を入れた。
「……そう。だって、可能性は、無限! でしょ? なんだって、やってみたらできちゃう可能性はあると思うんだよね! あたしは、子供の頃からそう思ってきたの! 人間だって、きっと魔法は使える! 可能性は無限なの! そうなのよ!」
思わず力が入ってしまった。ステッキを握り締め、にらむようにレオッカを見据える。
レオッカは口元を押さえ、小さく肩をゆらした。
「んふふ。ま、何を想おうが個人の自由だよね。じゃああの時、僕に『人間に魔法は使えると思うか』って聞いたのは、そういう思想のもとでのことだったんだ。にしても、何で魔法を使いたいの? 王国征服?」
「えっ?! まさか! あたしは、子供の頃から魔法に憧れてたっていうか……だって、夢があっていいでしょ? あとは……魔法でエミルドさんに会えたらな~とか、思ったり……」
ナナシが首をひねる。
「えみるどさんって、誰?」
「エミルドさんは、ミグハルド王国で一番の魔法使いよ! 優しくって、とっても素敵なひとで、この国を悪い魔女から守ったの!」
「そうなのか! すげえな、そのひとマトリの知り合い?」
夫です。
という虚言を、かろうじてのみ込む。
「あたしは、エミルドさんの大ファンなの。あ、ファンって言うのは大好きってことね。子供の頃に一度だけ講演会……彼のお話を聞きに行ったことがあるんだけど、その時にちょっとだけエミルドさん本人とお話ししたことがあるんだ」
「へーっ、おれも会いたいな! えみるどさんって、どこにいんの?」
「残念だけど……もうこの世にはいないよ。9年前、悪魔女と戦って亡くなったの。あれは、エミルドさんの慰霊碑……えっとつまり、亡くなった人の魂……心のかたまりを落ち着かせるために作られた場所なの」
あたしが門の向こうに小さく見えるふたつの円に目を向けると、ナナシは空になったお皿を地面に置き、門の隙間に顔を突っ込んだ。
口に手を当て、慰霊碑に向かって呼びかける。
「おーい、えみるどさーんっ! 聞こえるー? 聞こえたら、生き返ってきてーっ」
「ナ、ナナシ……」
もう、子供じゃないんだから……と呆れつつ、その純粋さにぐっとくる。
ふぅ、と息が抜ける音が聞こえた。レオッカは半分目を閉じ、後頭部を掻いている。
「好きなひとを甦らせたい……っていうマトリの気持ちは分からなくもないけど、それって禁忌の魔法でしょ? 魔法使いの間でも法律で禁じられてなかったっけ? メっちゃんの持ってた本で読んだよ」
「うっ……うん……だから、他の方法で」
「他のって?」
「えっ……えっと……て、天国に繋がるテレビ電話を作るとか……」
我ながら、知性の欠片もないアイディアだ。教養のなさをさらけ出したようで、恥ずかしい。
「冥界とこの世の調合か……燃えるね!」
レオッカはどこからかメモとペンと取り出すと、しゃがみ込んで何かを書き始めた。
ナナシが門から顔を離し、身を翻して右手の人差し指を立てる。
「よし! おれが、魔法でえみるどさん出してやる!」
嗚呼、素晴らしき王子候補たち……!
あたしのエミルドさん愛を否定することなく受け入れて、もしくは受け流してくれるなんて! さすが、あたしがエミルドさん的要素があると見込んだだけはある……!
シロクさんがここに一緒にいたら、どうしていただろうか。
きっと彼のことだから、真面目な顔で、「……マトリが信じているのなら、それを貫けばいい」なんて言ってくれたんじゃないかな。うん。
「……お部屋にお戻り下さい……!」
背後から、怒りを含んだ声が響く。声の主は、もちろん案内係の男性だ。
勝手に部屋を出たことで、あたしたちは彼から注意……というか、ぐちぐちと長い小言を浴びせられながら、特別更衣室へと戻った。
ふたりで、どこの別室で、何をしに行ったんですかね? しかも、あたしには内緒で。
殺気、というのは大げさだとしても、アヤシイ匂いが充満している。
履歴書などの王子候補たちの情報は、あたしが事前にメールで大臣へ送っている。もしかして……それになにか、問題でもあったのだろうか。でも、あたしの知っている限り、シロクさんはライドで真面目に生きてきたひとだ。問題なんてないと思うんだけどなあ……。
不満げにドアを睨みつけるあたしの顔を、ナナシがパンケーキを頬張りながら覗き込んでくる。
「なあ、シロクなんでどっか行っちゃったんだ? あのおっちゃん、何言ってるか全然わかんなかったけど」
「あたしも、全然わかんない」
あたしはふくれっ面でフォークを握り、不満をぶつけるようにパンケーキを刺した。
「ま、30分経てば戻って来るんだし、あとで本人に聞けばいいんじゃない? それより、見て! ミッチェハップティーとミルクを調合したら、とってもきれいな色になったよ」
微笑みを浮かべ、瞳を潤ませたレオッカがあたしにカップを渡してくれる。
あたしはお礼と歪な微笑みを返すと、とってもきれいな琥珀色の液体を一口飲みこんだ。
はあ、大臣のせいで、なんだかもやもやする。このまま、三十分も待ってなきゃいけないなんて――……ん? 三十分も時間がある……?
あたしははっとして立ち上がる。
「あたし――ちょっと、用事思い出しちゃった。すぐ、戻るからっ」
「どこに行かれるおつもりですか? レストルームならお部屋に備え付けられていますが」
案内係の声が追いかけて来たけれど、「すぐ戻ります!」と叫んで突っ走る。
向かったのは、もちろん裏庭に繋がる第二の裏門だ。ここからなら、門の鉄柵の間からエミルドさんの慰霊碑が見える。あたしは門にしがみつき、大きなミッチェハップの樹の横にある、白いザイラック石製の大きなふたつの円を望んだ。
「エミルドさーん! 無事にスカウトも成功して、ただいま帰りましたー!」
手をふった途端、慰霊碑の方からさっと風が吹いた。あたしの髪をゆらす。
今のは……エミルドさん……?
「よくやったね。きみならできると信じていたよ」
そう言って、頭を撫でてくれたんですね?
からだの奥底から、燃えるような感情が湧き上がる。
い、今なら、もしかして……
そうですよね、エミルドさん。スカウトができたんだから、きっと魔法だって……!
あたしは急いで、バッグから魔法使いなりきりセットを取り出し、帽子を被った。
手に持ったステッキを天に掲げ――……
「――何やってんの?」
声にふり返ると、背後にレオッカが立っていた。その後ろには、パンケーキの乗ったお皿を抱えたナナシもいる。
「えっ……?! いやぁ……そ、そっちこそどうしたの? なんでここにっ……」
「ヒマだし、男ふたりきり、ましてやこんな彼と密室の調合は好ましくないし」
訝るような視線で、レオッカがあたしの全身を見まわす。
ナナシは赤いベリーとクリームの乗ったパンケーキを頬張りながら、あたしのそばまで寄ってきた。
「マトリ、魔法やろうとしてたんだろ?」
レオッカが腕を組んで顔をしかめる。
「魔法? どういうこと? マトリ、魔法なんて使えるの?」
「調子がよかったら、使えるんだよな!」
ナナシは手についたクリームをぺろりと舐め、屈託のない笑顔をあたしに向けた。
レオッカはレオッカで、濁りのない目でこちらを見ている。
あたしは若干の気まずさを感じ、逃げるように視線を空に泳がせた。
「えっと……その、そうだといいな……というか……」
ふと、視界に大きな白いふたつの円が入る。あたしはあごを引き、眉間に力を入れた。
「……そう。だって、可能性は、無限! でしょ? なんだって、やってみたらできちゃう可能性はあると思うんだよね! あたしは、子供の頃からそう思ってきたの! 人間だって、きっと魔法は使える! 可能性は無限なの! そうなのよ!」
思わず力が入ってしまった。ステッキを握り締め、にらむようにレオッカを見据える。
レオッカは口元を押さえ、小さく肩をゆらした。
「んふふ。ま、何を想おうが個人の自由だよね。じゃああの時、僕に『人間に魔法は使えると思うか』って聞いたのは、そういう思想のもとでのことだったんだ。にしても、何で魔法を使いたいの? 王国征服?」
「えっ?! まさか! あたしは、子供の頃から魔法に憧れてたっていうか……だって、夢があっていいでしょ? あとは……魔法でエミルドさんに会えたらな~とか、思ったり……」
ナナシが首をひねる。
「えみるどさんって、誰?」
「エミルドさんは、ミグハルド王国で一番の魔法使いよ! 優しくって、とっても素敵なひとで、この国を悪い魔女から守ったの!」
「そうなのか! すげえな、そのひとマトリの知り合い?」
夫です。
という虚言を、かろうじてのみ込む。
「あたしは、エミルドさんの大ファンなの。あ、ファンって言うのは大好きってことね。子供の頃に一度だけ講演会……彼のお話を聞きに行ったことがあるんだけど、その時にちょっとだけエミルドさん本人とお話ししたことがあるんだ」
「へーっ、おれも会いたいな! えみるどさんって、どこにいんの?」
「残念だけど……もうこの世にはいないよ。9年前、悪魔女と戦って亡くなったの。あれは、エミルドさんの慰霊碑……えっとつまり、亡くなった人の魂……心のかたまりを落ち着かせるために作られた場所なの」
あたしが門の向こうに小さく見えるふたつの円に目を向けると、ナナシは空になったお皿を地面に置き、門の隙間に顔を突っ込んだ。
口に手を当て、慰霊碑に向かって呼びかける。
「おーい、えみるどさーんっ! 聞こえるー? 聞こえたら、生き返ってきてーっ」
「ナ、ナナシ……」
もう、子供じゃないんだから……と呆れつつ、その純粋さにぐっとくる。
ふぅ、と息が抜ける音が聞こえた。レオッカは半分目を閉じ、後頭部を掻いている。
「好きなひとを甦らせたい……っていうマトリの気持ちは分からなくもないけど、それって禁忌の魔法でしょ? 魔法使いの間でも法律で禁じられてなかったっけ? メっちゃんの持ってた本で読んだよ」
「うっ……うん……だから、他の方法で」
「他のって?」
「えっ……えっと……て、天国に繋がるテレビ電話を作るとか……」
我ながら、知性の欠片もないアイディアだ。教養のなさをさらけ出したようで、恥ずかしい。
「冥界とこの世の調合か……燃えるね!」
レオッカはどこからかメモとペンと取り出すと、しゃがみ込んで何かを書き始めた。
ナナシが門から顔を離し、身を翻して右手の人差し指を立てる。
「よし! おれが、魔法でえみるどさん出してやる!」
嗚呼、素晴らしき王子候補たち……!
あたしのエミルドさん愛を否定することなく受け入れて、もしくは受け流してくれるなんて! さすが、あたしがエミルドさん的要素があると見込んだだけはある……!
シロクさんがここに一緒にいたら、どうしていただろうか。
きっと彼のことだから、真面目な顔で、「……マトリが信じているのなら、それを貫けばいい」なんて言ってくれたんじゃないかな。うん。
「……お部屋にお戻り下さい……!」
背後から、怒りを含んだ声が響く。声の主は、もちろん案内係の男性だ。
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