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その日の夜。
夕食を食べ終えた二人は、ダイニングの椅子で向き合って座って、老化薬と睨めっこをしていた。
沙織が手を伸ばし、老化薬を手に取る。
「誠さん、覚悟はいい?」
「うん、大丈夫」
「本当に? もう若返り薬は無いのよ?」
「大丈夫だって」
誠は沙織を安心させようと、笑顔で答える。
「よし!」
沙織は覚悟を決めたかのように、そう言うと、小瓶の蓋をキュポンと、開ける。
手であおぎながら、クンクンと臭いを嗅ぎだす。
「臭いの?」
「いえ、ほとんど無臭。嗅いでみる?」
沙織は誠の顔に老化薬を近づける。
「いや、いい」
誠は嫌そうな表情を浮かべ、首を振った。
「さて、飲みますか」
「配分量は分かっているの?」
「うん、大丈夫」
沙織は返事をして、水の入ったコップの中に、老化薬を注いでいく。
透明だった水が緑色に染まっていった。
「見た感じ青汁だな」
「そうね。そう思ったら、飲めなくは無さそうね」
沙織は薄まった老化薬を右手に取るが、固唾を飲んで固まる。
誠は手を伸ばし、沙織の左手をギュっと握った。
「大丈夫、何かあっても俺が何とかする」
「うん、それは心配してない」
それでは何が心配なのか。
誠は不思議に思ったようで、首を傾げる。
沙織はスッと立ち上がった。
「ごめんね。手を離してくれる?」
「あ、あぁ……」
沙織はコップを持ったまま誠に背を向け、洗面所の方へと歩きだした。
「ちょっと、どこ行くの?」
誠は慌てて席を立つ。
沙織は誠に背を向けたまま、立ち止まる。
「洗面所、付いてきてもいいけど、入ってこないでね」
「――あぁ、分かった」
沙織は再び歩き出し洗面所の中に入ると、ドアを閉めた。
カチャッと鍵を閉める音がする。
誠も洗面所に向かい、ドアの前で立ち止まった。
洗面所のドアには、すりガラスの窓がついており、沙織の後頭部が写っていた。
誠は心配しているようで、じっと見つめている。
数分が経ち、沙織が正面を向く。
「誠さん? ドア開けるよ?」
「あぁ、大丈夫だよ」
洗面所のドアが開き、左手に空のコップを持った沙織が出てきた。
誠はボォーッと沙織を見つめている。
「飲んだの?」
「うん、飲んだよ」
「変わったようには見ないけど?」
沙織が誠に近づき、照れ臭そうに俯く。
「だって、即効性はないみたいだから」
「そうなの? じゃあ何で、隠れて飲んだの?」
「え、そりゃ……ねぇ。嘘だったら、恥ずかしいじゃない?」
モジモジしている沙織が愛おしくなったのか、誠はギュッと抱きしめた。
「なんだ、そういうことか」
「心配しちゃった?」
「うん」
沙織が右手で誠の髪を優しく撫で始める。
「ごめんね」
「大丈夫だよ」
「良かった」
※※※
数日後の夜。
沙織が自分の部屋でパジャマを着て、ベッドの上で携帯を見ながら、くつろいでいると、携帯電話の着信音が鳴った。
いきなりの事にビックリしたのか、沙織の携帯はスルッと手から落ち、お腹の上に落ちる。
沙織は慌てて拾い上げ、電話に出た。
「はい」
「あ、もしもし。沙織さん、いま大丈夫ですか?」
電話の相手は晴美だった。
声がいつもより小さく、元気が感じられない。
「大丈夫よ。どうしたの?」
「お願いがあって……一日だけ、一日だけでいいので、誠君とデートさせてくれませんか?」
「え? ――いきなり、どうしたの?」
必死さが伝わる晴美のお願いに、沙織は戸惑いを見せる。
「実は私、もうすぐ元に戻らなきゃいけないんです。だから……」
晴美はそう言って、言葉を詰まらせる。
沙織は晴美の気持ちを察して、悲しげな表情を浮かべた。
「あぁ、そういうこと……何で私に? 誠さんには聞いてみたの?」
優しい声で、晴美に語りかける。
「誠君にはまだ聞いてないです。誠君のことだから、沙織さんに気を遣って、断ることもありそうだったから」
「なるほど、さすがね。私は大丈夫よ」
「良かった!」
晴美の安堵の明るい声に、沙織は嬉しくなったのか笑みを浮かべる。
「あの……もう一つお願い良いですか?」
「なに?」
沙織は晴美を信頼し、すんなり晴美の話を聞く姿勢を見せた。
「きっと沙織さんの許可を得たって言っても、誠君はなぜ? って言い出すと思うの」
「あの子、知りたがりの所あるからね……分かった、私が上手いこと誘導してみる! いつが良いの?」
「助かります。今度の日曜日で、お願いします」
「分かった。予定を聞いて駄目そうだったら連絡するね」
「ありがとうございます! それでは、よろしくお願いします」
「うん」
沙織は返事をすると、温かい雰囲気のまま、電話を切った。
※※※
日曜日の朝。
畑中家の玄関の中で、誠と沙織は、晴美を出迎えていた。
沙織は老化薬の効果で、30代ぐらいの姿に戻っている。
晴美は青のワンピースを着て、バッチリと御化粧をしており、黒のハンドバッグを肩に下げ、黒のハットを被っていて、デートに合わせた格好をしていた。
誠も出掛ける準備は出来ており、デニムのジーパンに白色のTシャツを着ており、薄手で黒色の襟付きシャツを羽織っていた。
「ということで、沙織さん。今日一日、誠君をお借りします」
晴美は嬉しそうに、沙織に言った。
「はい、気を付けてね」
「ということでって、どういう事だよ? 三人で出掛けるんじゃないのか?」
「うん。私、やりたいことが出来ちゃったから、二人で行ってらっしゃい」
「やりたい事って?」
「細かいことは気にしないの! 今日は晴美ちゃんとデートを楽しんできなさい」
沙織はそう言うと、誠の肩をポンポンと叩いた。
「なんだか良く分からないけど、せっかくだから、行くけどさ」
誠は不満げにそう言って、白のスニーカーを履き始めた。
靴を履き終えると、沙織の方を向く。
「じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
沙織は笑顔で手を振る。
晴美も笑顔で手を振っていた。
あんな事があった二人なのに、昔からの親友のように、心が通い合っているような光景だった。
誠はそんな二人を見て、安心したように微笑んでいた。
二人は玄関を出ると、肩を並べて歩き出す。
外は清々しい程、晴れていた。
「こうやって二人で歩くの、久しぶりだね」
「そうだな」
晴美は突然、誠に近づき腕を組む。
誠は突然の事にビックリしたようで、体を強張らせた。
「なんだよ、突然」
「だってデートでしょ? 最初から楽しまなきゃ損じゃない」
「まぁ、そうだけど……」
誠は照れているようで晴美の方を見ようとしない。
「香水の匂い、付いてしまったら、ごめんなさい」
「大丈夫だと思うよ」
「えへへ……」
いつもキツい目をした晴美だが、いまは垂れさがり、デレデレしたような笑顔を見せている。
誠はチラッと晴美の方を見て、そんな晴美の表情に気付いたが、見てはいけないと思ったのか、直ぐに視線を逸らし、気付かないフリをしていた。
「ところで、どこに行くんだ? 出掛けること以外は、何も聞いて無いぞ?」
「水族館に行きたいの。大学の側にある駅に行って、電車に乗って行きましょ」
「あぁ、分かった」
二人は大学の近くにある駅まで歩いていき、大学時代の時のように、楽しそうに会話を交わしながら、電車で水族館へと向かった。
40分ほど電車に揺られ、目的の駅に到着すると、二人は降りる。
20分ほど歩き、目的地の水族館に到着した。
「ここに来るの、久しぶりだな」
誠は歩きながら晴美に話しかけた。
「沙織さんと来たの?」
「うぅん。小学校の遠足」
「そうだったんだ。私は初めてなの。だから一度は来てみたくて」
「へぇー、そうなんだ」
「早く行きましょ」
晴美は待ちきれないようで、笑顔で誠の腕を掴み、急かすようにグイッと引っ張る。
「分かったよ。まるで子供だな」
誠はそう言いながらも、満更でもない笑顔で歩く速さを合わせた。
夕食を食べ終えた二人は、ダイニングの椅子で向き合って座って、老化薬と睨めっこをしていた。
沙織が手を伸ばし、老化薬を手に取る。
「誠さん、覚悟はいい?」
「うん、大丈夫」
「本当に? もう若返り薬は無いのよ?」
「大丈夫だって」
誠は沙織を安心させようと、笑顔で答える。
「よし!」
沙織は覚悟を決めたかのように、そう言うと、小瓶の蓋をキュポンと、開ける。
手であおぎながら、クンクンと臭いを嗅ぎだす。
「臭いの?」
「いえ、ほとんど無臭。嗅いでみる?」
沙織は誠の顔に老化薬を近づける。
「いや、いい」
誠は嫌そうな表情を浮かべ、首を振った。
「さて、飲みますか」
「配分量は分かっているの?」
「うん、大丈夫」
沙織は返事をして、水の入ったコップの中に、老化薬を注いでいく。
透明だった水が緑色に染まっていった。
「見た感じ青汁だな」
「そうね。そう思ったら、飲めなくは無さそうね」
沙織は薄まった老化薬を右手に取るが、固唾を飲んで固まる。
誠は手を伸ばし、沙織の左手をギュっと握った。
「大丈夫、何かあっても俺が何とかする」
「うん、それは心配してない」
それでは何が心配なのか。
誠は不思議に思ったようで、首を傾げる。
沙織はスッと立ち上がった。
「ごめんね。手を離してくれる?」
「あ、あぁ……」
沙織はコップを持ったまま誠に背を向け、洗面所の方へと歩きだした。
「ちょっと、どこ行くの?」
誠は慌てて席を立つ。
沙織は誠に背を向けたまま、立ち止まる。
「洗面所、付いてきてもいいけど、入ってこないでね」
「――あぁ、分かった」
沙織は再び歩き出し洗面所の中に入ると、ドアを閉めた。
カチャッと鍵を閉める音がする。
誠も洗面所に向かい、ドアの前で立ち止まった。
洗面所のドアには、すりガラスの窓がついており、沙織の後頭部が写っていた。
誠は心配しているようで、じっと見つめている。
数分が経ち、沙織が正面を向く。
「誠さん? ドア開けるよ?」
「あぁ、大丈夫だよ」
洗面所のドアが開き、左手に空のコップを持った沙織が出てきた。
誠はボォーッと沙織を見つめている。
「飲んだの?」
「うん、飲んだよ」
「変わったようには見ないけど?」
沙織が誠に近づき、照れ臭そうに俯く。
「だって、即効性はないみたいだから」
「そうなの? じゃあ何で、隠れて飲んだの?」
「え、そりゃ……ねぇ。嘘だったら、恥ずかしいじゃない?」
モジモジしている沙織が愛おしくなったのか、誠はギュッと抱きしめた。
「なんだ、そういうことか」
「心配しちゃった?」
「うん」
沙織が右手で誠の髪を優しく撫で始める。
「ごめんね」
「大丈夫だよ」
「良かった」
※※※
数日後の夜。
沙織が自分の部屋でパジャマを着て、ベッドの上で携帯を見ながら、くつろいでいると、携帯電話の着信音が鳴った。
いきなりの事にビックリしたのか、沙織の携帯はスルッと手から落ち、お腹の上に落ちる。
沙織は慌てて拾い上げ、電話に出た。
「はい」
「あ、もしもし。沙織さん、いま大丈夫ですか?」
電話の相手は晴美だった。
声がいつもより小さく、元気が感じられない。
「大丈夫よ。どうしたの?」
「お願いがあって……一日だけ、一日だけでいいので、誠君とデートさせてくれませんか?」
「え? ――いきなり、どうしたの?」
必死さが伝わる晴美のお願いに、沙織は戸惑いを見せる。
「実は私、もうすぐ元に戻らなきゃいけないんです。だから……」
晴美はそう言って、言葉を詰まらせる。
沙織は晴美の気持ちを察して、悲しげな表情を浮かべた。
「あぁ、そういうこと……何で私に? 誠さんには聞いてみたの?」
優しい声で、晴美に語りかける。
「誠君にはまだ聞いてないです。誠君のことだから、沙織さんに気を遣って、断ることもありそうだったから」
「なるほど、さすがね。私は大丈夫よ」
「良かった!」
晴美の安堵の明るい声に、沙織は嬉しくなったのか笑みを浮かべる。
「あの……もう一つお願い良いですか?」
「なに?」
沙織は晴美を信頼し、すんなり晴美の話を聞く姿勢を見せた。
「きっと沙織さんの許可を得たって言っても、誠君はなぜ? って言い出すと思うの」
「あの子、知りたがりの所あるからね……分かった、私が上手いこと誘導してみる! いつが良いの?」
「助かります。今度の日曜日で、お願いします」
「分かった。予定を聞いて駄目そうだったら連絡するね」
「ありがとうございます! それでは、よろしくお願いします」
「うん」
沙織は返事をすると、温かい雰囲気のまま、電話を切った。
※※※
日曜日の朝。
畑中家の玄関の中で、誠と沙織は、晴美を出迎えていた。
沙織は老化薬の効果で、30代ぐらいの姿に戻っている。
晴美は青のワンピースを着て、バッチリと御化粧をしており、黒のハンドバッグを肩に下げ、黒のハットを被っていて、デートに合わせた格好をしていた。
誠も出掛ける準備は出来ており、デニムのジーパンに白色のTシャツを着ており、薄手で黒色の襟付きシャツを羽織っていた。
「ということで、沙織さん。今日一日、誠君をお借りします」
晴美は嬉しそうに、沙織に言った。
「はい、気を付けてね」
「ということでって、どういう事だよ? 三人で出掛けるんじゃないのか?」
「うん。私、やりたいことが出来ちゃったから、二人で行ってらっしゃい」
「やりたい事って?」
「細かいことは気にしないの! 今日は晴美ちゃんとデートを楽しんできなさい」
沙織はそう言うと、誠の肩をポンポンと叩いた。
「なんだか良く分からないけど、せっかくだから、行くけどさ」
誠は不満げにそう言って、白のスニーカーを履き始めた。
靴を履き終えると、沙織の方を向く。
「じゃあ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
沙織は笑顔で手を振る。
晴美も笑顔で手を振っていた。
あんな事があった二人なのに、昔からの親友のように、心が通い合っているような光景だった。
誠はそんな二人を見て、安心したように微笑んでいた。
二人は玄関を出ると、肩を並べて歩き出す。
外は清々しい程、晴れていた。
「こうやって二人で歩くの、久しぶりだね」
「そうだな」
晴美は突然、誠に近づき腕を組む。
誠は突然の事にビックリしたようで、体を強張らせた。
「なんだよ、突然」
「だってデートでしょ? 最初から楽しまなきゃ損じゃない」
「まぁ、そうだけど……」
誠は照れているようで晴美の方を見ようとしない。
「香水の匂い、付いてしまったら、ごめんなさい」
「大丈夫だと思うよ」
「えへへ……」
いつもキツい目をした晴美だが、いまは垂れさがり、デレデレしたような笑顔を見せている。
誠はチラッと晴美の方を見て、そんな晴美の表情に気付いたが、見てはいけないと思ったのか、直ぐに視線を逸らし、気付かないフリをしていた。
「ところで、どこに行くんだ? 出掛けること以外は、何も聞いて無いぞ?」
「水族館に行きたいの。大学の側にある駅に行って、電車に乗って行きましょ」
「あぁ、分かった」
二人は大学の近くにある駅まで歩いていき、大学時代の時のように、楽しそうに会話を交わしながら、電車で水族館へと向かった。
40分ほど電車に揺られ、目的の駅に到着すると、二人は降りる。
20分ほど歩き、目的地の水族館に到着した。
「ここに来るの、久しぶりだな」
誠は歩きながら晴美に話しかけた。
「沙織さんと来たの?」
「うぅん。小学校の遠足」
「そうだったんだ。私は初めてなの。だから一度は来てみたくて」
「へぇー、そうなんだ」
「早く行きましょ」
晴美は待ちきれないようで、笑顔で誠の腕を掴み、急かすようにグイッと引っ張る。
「分かったよ。まるで子供だな」
誠はそう言いながらも、満更でもない笑顔で歩く速さを合わせた。
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