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第4章
13.盗賊ギルドを支配する計画
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「フェルナン・ローリンゲンの調査については、私にお任せください」
シャルシャーラがそう発言する。
「状況を理解して言っているんだろうな?」
エイクが問うた。
「はい。そのフェルナンという男本人か、その周辺に敵の首魁がいるかも知れない。
つまり、恐ろしく強い魔物か、最悪預言者当人か、いずれにしても私では太刀打ち出来ない相手がいるかもしれないということです。
もちろん細心の注意をはらいます。私が失敗した場合にご主人様が被る迷惑も良く分かっています。
それに、今の私の望みはご主人様に末永く可愛がっていただくこと。
命をかけろといわれればいくらでもかけますが、独断で無理に危険に飛び込むような事はいたしません。その上で、必ずやお役に立って見せます」
「……」
エイクは不快気に顔を歪めた。普通なら美女にそのようなことを言われれば嬉しいところだが、相手の目的が自分の生命力を吸う事だと思えば嫌悪感も湧く。
「まあ、とりあえずフェルナンについてはお前に任せる」
エイクはシャリシャーラにそう告げて、他の者達の方に向き直って話を続けた。
「他にも調査したい事はいくつもある。
まず1つはラスコー伯爵の関係だ。ドラゴ・キマイラ討伐が俺にケルベロスをけしかける陰謀の一環だったなら、依頼主のラスコー伯爵が怪しい。
伯爵本人ではなかったとしても、その依頼には何らかの形で確実に“虎使い”の意向が働いていると言える。フェルナンに次ぐ調査対象だ。
それから、アルターも言ったとおり、ドラゴ・キマイラ自体も何らかの形で“虎使い”が操ったはずだ。これに関しては、最初に襲われたという隊商の事も探るべきだろう。
それから、反ルファス派の様子も探ってみたい。特に関わりがある可能性が一番高い、デュナス伯爵、そして中心人物になっている、アルストール・トラストリア公子についてだな。
加えてユリアヌス大司教とその周辺の情報。
更に、優先度は落ちるが、ラング子爵とその嫡子のロナウトについてもだな」
「ラング子爵家を調べる理由をお聞きしてもよろしいですかな」
アルターがそう問う。
「1つは親密な関係になっても大丈夫か確認する為だ。
俺達もいずれは貴族とも連携する必要が生じるだろう。だが、不用意に大貴族に近づいても相手にされないか、逆にこっちが取り込まれてしまう危険がある。
近づいた結果、実はそいつが“虎使い”の一味だったなどということになるかもしれない。
だが、小規模なラング子爵ならその可能性は低い。そのかわりあまり役には立たないと思うが、他の貴族とのつなぎを作る足がかりにはなるかもしれない。
派閥争いに関して中立の立場でいることも都合がいいし、俺も実際に顔を合わせて悪い人間じゃあないという心象を持った。
しかし、俺の心象など当てにならないからしっかり調べる必要がある。
それに嫡子のロナウトはかなり迂闊なことを行う人間だ、ラング子爵と親密に付き合ってもいいかどうかを判断する為には、ロナウトの人となりも詳しく調べるべきだ。
それにロナウトは反ルファスの立場を鮮明にしている。もしも彼が反ルファス派に組しているなら、反ルファス派の動向を探る足がかりになるかもしれない」
「なるほど了解いたしました」
「それから、俺は下水道跡にいたカースト・ソイルのことが気になっている。
あれは普通に発生するアンデッドじゃあない。
ダグダロアにしろゼーイムにしろ、デーモンを認める神は、アンデッドの存在も認めている。デーモンを扱う“虎使い”とアンデッドは何か関連があるかもしれない。
まあ、そんな感じで調査したいことはいろいろあるが、これはセレナに頼みたい。“黒翼鳥”にも依頼するつもりだが、セレナの方をより期待している」
エイクはセレナの方を向いてそう言った。
「ありがとう。その期待には応えたいと思うわ。でも、直ぐにというのは難しいわ。人手が足りないの。
それについて提案、というかお願いがあるのだけれど聞いてもらえるかしら」
「言ってみてくれ」
「一つ盗賊ギルドを支配しようと思うのだけれど、その後ろ盾になって欲しいの」
セレナは特に気負うような様子もなく、当たり前の事のようにそういった。
「可能なのか?」
エイクが訝しげにそう聞き返す。
「ええ、別に難しいことではないわ。レイダーの組織をそのまま支配してしまえばいいのよ。
実は、もう生き残りの中の主だった者に接触して、残党を取りまとめさせているわ。
もちろん、今はまだ勝手にボスの名前を使ったりはしていない。でも、ボスが私の後ろ盾だという事を示唆すれば、簡単にまとめる事が出来るわ。
それほどボスの影響力は裏社会では大きくなっている。あのゴルブロを一蹴したのだから当然よ。
まあ、ボスが連中を使うのが嫌なら、後腐れがないようにまとめて官憲に捕らえさせてしまうつもりだけれど、どうせなら上手く活用した方が良いと思うのよ」
「つまり、セレナがギルド長になるという事か?」
「実質的には。でも私自身が前に出るつもりはないわ。私が盗賊ギルドの長なんて目立つ立場になったら、ボスに迷惑がかかるでしょう?
私がボスに仕えている事は、それなりの調査能力がある者には直ぐに分かってしまうでしょうから。
だから、まず実際にギルドを取りまとめるギルド長を立てて、私がそいつを背後から動かす。その私の上にボスがいる、という形をとってはどうかと思うの。
そうしておけば、いざというときはそのギルド長だけを切り捨ててしまえばいい」
エイクは眉間に皺を寄せしばし考えてからアルターに声をかけた。
「どう思う?」
「そういった組織を配下にしておけば、情報収集や工作活動で役に立つのは事実でしょう。
しかし、エイク様の評判に傷が付くことが懸念されます。
はっきりとした証拠を残さないようにすれば、いざという時に罰を受けるのはギルド長だけにすることは可能かも知れません。
しかし、エイク様の存在を示唆して組織をまとめるという事は、要するに背後にエイク様がいると多くの者が察してしまうということです。
その時点で既にエイク様の評判は落ちます。
敵の敵を味方につけるという戦略方針を考えた場合、それが思いの他大きな問題となってしまうことは十分にありえます」
セレナが答える。
「それについても考えてはいるわ。
ボスが盗賊ギルドの背後にいると思われても、その盗賊ギルドが穏健なら、ボスの評判は別に下がらないと思うのよ。穏健な盗賊ギルドは必要悪だと考える者は多いのだから。
具体的には、堅気の相手に対しての殺人や傷害や強姦の禁止、それと麻薬関係から一切手を引くことね」
「……そういった配慮をするなら、懸念点よりも利益の方が大きいといえるでしょうな」
「ただ、このやり方だと。麻薬関係の利権が他のギルドの手に渡って、そのギルドが急成長する可能性があるわ。
レイダーの組織の主の収入源は麻薬で、王都の他に近隣の街にも販路を広げていた。
麻薬の需要がなくなることはないから、私達が支配する新たなギルドが手を引けば、当然他のギルドがそこに食い込んでくる。
今はレイダーのギルドで麻薬関係の仕事をしていた技術者連中も、私が手配した者が抱え込んでいるけれど、麻薬から手を引けば彼らの仕事はなくなってしまうから、他のギルドに寝返ろうとするものも続出するはずよ。
裏切り者を許すつもりはないけれど、全員をつなぎとめるのは無理でしょうね。
それから、私達のギルドは麻薬以外の資金源を確保しないといけないから、他のギルドと鎬を削ることにもなる。
まあ、そのくらいのことにボスの手間をかけさせるつもりはないけれど、そういったことも考慮はしておいて欲しいわ」
「……分かった。セレナの思うとおりに進めてくれ」
エイクはしばらくの間考え込み、やがて随分と険しい表情を浮かべつつそう答えた。
そして、ひとつ確認した。
「盗賊ギルドを支配するなら、簡単な荒事をこなす人間も用意できるな?」
「まあ、当然用意できるけれど、何かする予定があるのかしら?」
「ああ、親父を愚弄した連中に制裁を加える必要がある」
エイクは深い憎しみを込めた声で、そう告げた。
彼は、ゴルブロが自分の悪評を広めた時に、それに便乗して、かつて父に仕えていた者達の一部が、父が貶める行いをしていた事を忘れてはいなかった。
シャルシャーラがそう発言する。
「状況を理解して言っているんだろうな?」
エイクが問うた。
「はい。そのフェルナンという男本人か、その周辺に敵の首魁がいるかも知れない。
つまり、恐ろしく強い魔物か、最悪預言者当人か、いずれにしても私では太刀打ち出来ない相手がいるかもしれないということです。
もちろん細心の注意をはらいます。私が失敗した場合にご主人様が被る迷惑も良く分かっています。
それに、今の私の望みはご主人様に末永く可愛がっていただくこと。
命をかけろといわれればいくらでもかけますが、独断で無理に危険に飛び込むような事はいたしません。その上で、必ずやお役に立って見せます」
「……」
エイクは不快気に顔を歪めた。普通なら美女にそのようなことを言われれば嬉しいところだが、相手の目的が自分の生命力を吸う事だと思えば嫌悪感も湧く。
「まあ、とりあえずフェルナンについてはお前に任せる」
エイクはシャリシャーラにそう告げて、他の者達の方に向き直って話を続けた。
「他にも調査したい事はいくつもある。
まず1つはラスコー伯爵の関係だ。ドラゴ・キマイラ討伐が俺にケルベロスをけしかける陰謀の一環だったなら、依頼主のラスコー伯爵が怪しい。
伯爵本人ではなかったとしても、その依頼には何らかの形で確実に“虎使い”の意向が働いていると言える。フェルナンに次ぐ調査対象だ。
それから、アルターも言ったとおり、ドラゴ・キマイラ自体も何らかの形で“虎使い”が操ったはずだ。これに関しては、最初に襲われたという隊商の事も探るべきだろう。
それから、反ルファス派の様子も探ってみたい。特に関わりがある可能性が一番高い、デュナス伯爵、そして中心人物になっている、アルストール・トラストリア公子についてだな。
加えてユリアヌス大司教とその周辺の情報。
更に、優先度は落ちるが、ラング子爵とその嫡子のロナウトについてもだな」
「ラング子爵家を調べる理由をお聞きしてもよろしいですかな」
アルターがそう問う。
「1つは親密な関係になっても大丈夫か確認する為だ。
俺達もいずれは貴族とも連携する必要が生じるだろう。だが、不用意に大貴族に近づいても相手にされないか、逆にこっちが取り込まれてしまう危険がある。
近づいた結果、実はそいつが“虎使い”の一味だったなどということになるかもしれない。
だが、小規模なラング子爵ならその可能性は低い。そのかわりあまり役には立たないと思うが、他の貴族とのつなぎを作る足がかりにはなるかもしれない。
派閥争いに関して中立の立場でいることも都合がいいし、俺も実際に顔を合わせて悪い人間じゃあないという心象を持った。
しかし、俺の心象など当てにならないからしっかり調べる必要がある。
それに嫡子のロナウトはかなり迂闊なことを行う人間だ、ラング子爵と親密に付き合ってもいいかどうかを判断する為には、ロナウトの人となりも詳しく調べるべきだ。
それにロナウトは反ルファスの立場を鮮明にしている。もしも彼が反ルファス派に組しているなら、反ルファス派の動向を探る足がかりになるかもしれない」
「なるほど了解いたしました」
「それから、俺は下水道跡にいたカースト・ソイルのことが気になっている。
あれは普通に発生するアンデッドじゃあない。
ダグダロアにしろゼーイムにしろ、デーモンを認める神は、アンデッドの存在も認めている。デーモンを扱う“虎使い”とアンデッドは何か関連があるかもしれない。
まあ、そんな感じで調査したいことはいろいろあるが、これはセレナに頼みたい。“黒翼鳥”にも依頼するつもりだが、セレナの方をより期待している」
エイクはセレナの方を向いてそう言った。
「ありがとう。その期待には応えたいと思うわ。でも、直ぐにというのは難しいわ。人手が足りないの。
それについて提案、というかお願いがあるのだけれど聞いてもらえるかしら」
「言ってみてくれ」
「一つ盗賊ギルドを支配しようと思うのだけれど、その後ろ盾になって欲しいの」
セレナは特に気負うような様子もなく、当たり前の事のようにそういった。
「可能なのか?」
エイクが訝しげにそう聞き返す。
「ええ、別に難しいことではないわ。レイダーの組織をそのまま支配してしまえばいいのよ。
実は、もう生き残りの中の主だった者に接触して、残党を取りまとめさせているわ。
もちろん、今はまだ勝手にボスの名前を使ったりはしていない。でも、ボスが私の後ろ盾だという事を示唆すれば、簡単にまとめる事が出来るわ。
それほどボスの影響力は裏社会では大きくなっている。あのゴルブロを一蹴したのだから当然よ。
まあ、ボスが連中を使うのが嫌なら、後腐れがないようにまとめて官憲に捕らえさせてしまうつもりだけれど、どうせなら上手く活用した方が良いと思うのよ」
「つまり、セレナがギルド長になるという事か?」
「実質的には。でも私自身が前に出るつもりはないわ。私が盗賊ギルドの長なんて目立つ立場になったら、ボスに迷惑がかかるでしょう?
私がボスに仕えている事は、それなりの調査能力がある者には直ぐに分かってしまうでしょうから。
だから、まず実際にギルドを取りまとめるギルド長を立てて、私がそいつを背後から動かす。その私の上にボスがいる、という形をとってはどうかと思うの。
そうしておけば、いざというときはそのギルド長だけを切り捨ててしまえばいい」
エイクは眉間に皺を寄せしばし考えてからアルターに声をかけた。
「どう思う?」
「そういった組織を配下にしておけば、情報収集や工作活動で役に立つのは事実でしょう。
しかし、エイク様の評判に傷が付くことが懸念されます。
はっきりとした証拠を残さないようにすれば、いざという時に罰を受けるのはギルド長だけにすることは可能かも知れません。
しかし、エイク様の存在を示唆して組織をまとめるという事は、要するに背後にエイク様がいると多くの者が察してしまうということです。
その時点で既にエイク様の評判は落ちます。
敵の敵を味方につけるという戦略方針を考えた場合、それが思いの他大きな問題となってしまうことは十分にありえます」
セレナが答える。
「それについても考えてはいるわ。
ボスが盗賊ギルドの背後にいると思われても、その盗賊ギルドが穏健なら、ボスの評判は別に下がらないと思うのよ。穏健な盗賊ギルドは必要悪だと考える者は多いのだから。
具体的には、堅気の相手に対しての殺人や傷害や強姦の禁止、それと麻薬関係から一切手を引くことね」
「……そういった配慮をするなら、懸念点よりも利益の方が大きいといえるでしょうな」
「ただ、このやり方だと。麻薬関係の利権が他のギルドの手に渡って、そのギルドが急成長する可能性があるわ。
レイダーの組織の主の収入源は麻薬で、王都の他に近隣の街にも販路を広げていた。
麻薬の需要がなくなることはないから、私達が支配する新たなギルドが手を引けば、当然他のギルドがそこに食い込んでくる。
今はレイダーのギルドで麻薬関係の仕事をしていた技術者連中も、私が手配した者が抱え込んでいるけれど、麻薬から手を引けば彼らの仕事はなくなってしまうから、他のギルドに寝返ろうとするものも続出するはずよ。
裏切り者を許すつもりはないけれど、全員をつなぎとめるのは無理でしょうね。
それから、私達のギルドは麻薬以外の資金源を確保しないといけないから、他のギルドと鎬を削ることにもなる。
まあ、そのくらいのことにボスの手間をかけさせるつもりはないけれど、そういったことも考慮はしておいて欲しいわ」
「……分かった。セレナの思うとおりに進めてくれ」
エイクはしばらくの間考え込み、やがて随分と険しい表情を浮かべつつそう答えた。
そして、ひとつ確認した。
「盗賊ギルドを支配するなら、簡単な荒事をこなす人間も用意できるな?」
「まあ、当然用意できるけれど、何かする予定があるのかしら?」
「ああ、親父を愚弄した連中に制裁を加える必要がある」
エイクは深い憎しみを込めた声で、そう告げた。
彼は、ゴルブロが自分の悪評を広めた時に、それに便乗して、かつて父に仕えていた者達の一部が、父が貶める行いをしていた事を忘れてはいなかった。
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